[黄門橋](こうもんばし)
謡曲『石橋(しゃっきょう)』を題材につくられた橋。青戸室石でできた反橋は、橋台石に斜めに架けられているほか、一枚石を二枚石に見えるよう立体感を持たせて細工されている。
[噴水](ふんすい)
この噴水は霞ヶ池を水源とし、池の水面との高低差による自然の水圧であがっている。水の高さは約3.5mあり、霞ヶ池の水位の変化によって変わる。日本で最古の噴水であると言われている。
[時雨亭](しぐれてい)
5代藩主・綱紀が兼六園を作庭した頃からあった建物で、廃藩の後、惜しくも撤去されてしまった時雨亭。それを、平成12年、新しい庭園の完成とともに復元したもの。
[花見橋](はなみばし)
擬宝珠(ぎぼうし)の欄干がある木橋。橋から見る花の眺めがすばらしいことから、この名前がついた。夏の緑陰、秋の紅葉、冬の雪景も見逃せない。
[明治紀念之標](めいじきねんのひょう)
中央に日本武尊像を、左に石川県戦士尽忠碑を据える明治紀念之標は、西南戦争で戦死した郷土軍人の霊を慰めるもの。銅像の身長は5.5m、明治13年(1880)日本で最初に建てられた銅像といわれている。
[徽軫灯籠](ことじとうろう)
霞ヶ池の北岸に配された兼六園を代表する景観。徽軫灯籠は足が二股になっていて、琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ているのでその名が付いたと言われている。高さは2.67m。
[内橋亭](うちはしてい)&[霞ヶ池](かすみがいけ)
かつて蓮池庭内にあった四亭の一つで、霞ヶ池の西南岸に設けられた水亭。蓮池馬場の馬見所に建てられていたものを、明治7年(1874)、現在の場所に移築。

兼六園のほぼ中心部に位置する、園内で最も大きな池。面積は約5800m2、深さは最も深いところで1.5m。
兼六園

石川県金沢市にある日本庭園。広さ約3万坪、江戸時代を代表する池泉回遊式庭園としてその特徴をよく残している。国の特別名勝指定されている。岡山市の後楽園水戸市の偕楽園と並んで、日本三名園の一つに数えられる。
延宝4年(1676)、加賀藩5代藩主前田綱紀(つなのり)が金沢城に面する傾斜地に別荘を建て、その周辺を庭園にした。これが現在の兼六園の礎

◆菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓  平成13年7月に復元。明治以降に建てられた木造城郭建
                          築物としては、全国最大規模。
◆石川門  重要文化財に指定されている現在の石川門は天明8年(1788)に再建。
         夜間はライトアップされた姿が幻想的。
金沢城
通称 尾山城
城郭構造 梯郭式平山城
天守構造 不明
築城主 佐久間盛政
築城年 1580年
主な改修者 前田利家・利長
主な城主 佐久間氏、前田氏
廃城年 1871年
金沢城兼六園       平成20年10月7日