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データ
タイトル C.A.T
〜サイバーアタックチーム〜
プレイ時間 8時間程度
(クリア)
機種 Xbox ストーリー ★★☆☆☆
ジャンル ADV + SLG キャラクタ ★★★☆☆
メーカー メディックス グラフィック ★★★★☆
ハイド サウンド ★★★☆☆
発売日 2003年 6月26日 ソフトウェア ★★☆☆☆
定価 6,800円 ゲーム性 ★★☆☆☆
購入価格 2,720円 総合評価 ★★☆☆☆
お気に入り度 ★★☆☆☆

本文
 なのだ、なのだ、なのなのだ〜、コレはいったいナンなのだ〜? う〜む、ナゾなのだ〜。

 …いや、そりゃ見たまま変身コスプレヒロイン+サイバースペースモノ以外のナニモノでもないんだが、実際プレイしてみると、そこまでピンポイントな構成のクセにオタを喜ばせる要素が皆無なんよね。そりゃ疑問も持つわ。

 ゲームの方はADVパートとSLGパートを交互に繰り返すサクラ大戦フォーマット、というかバックガイナーからマップ移動を取り除いて微妙に劣化させた(誤差範囲)というのがピッタリ。そしてションボリ。本作独自のデフォルメ劇、CAT笑劇場も結局のところナンだったのかサッパリ。とどのつまりがヘのツッパリ。

 しかもビックリ、ADVパートは全話通して選択肢が片手、しかもエンコ詰めた妖怪人間がキッパリ数えられそうな勢い。その上ボリュームは1〜2分×(15+α)話とアッサリ。プロットが大学ノート数行で終わるのはある意味美しいとして、シナリオ1話分の内容が軽く数行に収まるのはどうか?

ex.
 ヒロインのひとりであるアンドロイドには実はオリジナルが→昔の戦いで意識不明になっているところにその姉がお見舞い→姉が帰りに乗った新幹線でウィルス発生→戦闘開始→オリジナルが脈絡もなく覚醒→もうひとりのワタシ、お姉さんを守って→ナゼかサイバースペースで強くなるアンドロイド→戦闘終了→また眠りにつくオリジナル→姉の再訪問→ヒロインによるエピローグ

 そのボリュームの薄さは掛け合いの少なさ、短かさにも反映されてて、せっかくの声優陣も全く活かされてない状態。3人のメインキャラ以外はほとんど出番がなく、結局一番キャラが立ったのが花咲かおる(おっさん)だったという困った結果に。それ以前に微妙にミスマッチなキャスティングも気になるところ。

 アニメーションにしてもほとんど変身バンクにしか使われていない上、PC-FXを思い出させるレベルで、せめて制作前にコレクター・ユイ 2ndシーズンをテープ擦り減るくらい観てください(シャクティの悲痛な叫びで)よと叫ばずにはいられない。(アレはいいモノだ)

 また、ADVパートに特に意味がないことはSLGパートがただの時間稼ぎでしかないことをも意味していたり。ただ、かなり大味ながら15〜20分程度で終わるのが唯一の救い。ここだけはバックガイナーより随分とマシ。この際、バックガイナーが引き合いに出されてる時点でタイヘンなのは置いといて。

 でも、変身バンクがブツ切れになってることや、メッセージウィンドウにアンチがかかってること、味方の上を通過や移動キャンセルができない仕様など誉められるモンじゃないのがナンとも。

 結局のところ、ネコミミ美少女モノなのか、AI萌えなのか、それとも美少女友情モノなのか、百合モノなのか、模倣、パロディ、リスペクトのいずれなのか、軸が全く見つからないのが問題。その上でゲーム性が皆無なのはどうなんか、と。少しはありすインサイバーランドを見習え、と。(問題発言、でも、ありすインサイバーランドは好きだ)

 それこそキャラデ:中嶋敦子、キャスト:小森まなみ、倉田雅代、小桜えつ子、笠原弘子、中友子(以上、敬称略)といった、ただ単に好きなメンツを集めてみたかっただけちゃうんかと。さもなければ、PC-E以上PS以下、それこそPC-FXに相応しいモノがX-BOXで発売されたことはスゴいナゾなのだ〜、と思わずねねこ化するくらい理解不能。教えてアルゴマン、だ。

 とにかく良かった探しの隙がまったくない、というか、良い悪いで語れない、まるで『異能ただおる(参照:異能戦士/小林よしのり著)』みたいな存在。ゲームゆえに時間と金を失うがそれは置いといて。

 唯一の美点がサクサク進んでプレイ中のストレスが少ないことだというのがイヤハヤ。ちなみにプレイ時間は8時間前後で全話の補完に+1時間というところ、多分。なので余程ヒマをもてあましてるなら…、って、それでもアリじゃないよぅ…

first edition : 03/10/13
ひとこと 同じ時間を使うなら問答無用でありすインサイバーランドをオススメする。

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