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データ
タイトル 約束の地リヴィエラ プレイ時間 20時間程度
/クリア
機種 WSC ストーリー ★★★☆☆
ジャンル 携帯機用ハーレム系RPG キャラクタ ★★★★☆
メーカー バンダイ グラフィック ★★★★☆
STING サウンド ★★★☆☆
発売日 2002年 7月12日 ソフトウェア ★★★★☆
定価 4,980円 ゲーム性 ★★★★☆
購入価格 4,980円 総合評価 ★★★★☆
お気に入り度 ★★★★☆

本文
 過去、神々と魔族の戦い、『神魔戦争』があった。
 圧倒的な力を持つ邪神や魔族に比べ非力であった神々は、禁忌を犯し、その生命と叡智から 黒き翼を持つ者たち『告死天使』を創造した。
 告死天使は、神器『デヴァイン』を手に壮絶な戦いを繰り広げ魔族を封印することに成功するが、 神々もまた滅亡の道をたどる。
 神々はその力と叡智を『リヴィエラ』の地に遺し、再臨のための約束の地とした。

 それから千年後、リヴィエラで魔族復活の兆候を察した神々の代行者『ゴートの七賢』は、 リヴィエラに眠る神々の力『神罰』を発動し、その存在ごと消滅させることを決定する。
 これは神罰発動の任を受けた告死天使のひとりエクセルの物語である。



 とまぁ、重苦しいはじまりで幕を開ける本作はワンダースワンクリスタルと同時発売のソフトで、 どうしても冬のリビエラを思い出してしまうのが特徴。嘘だが。
 本当の特徴は、RPGながら携帯機に特化したつくりで気軽に楽しめること。 それは画面移動やアクションの決定がワンボタンで済んでしまうことからもうかがえる。

 進行は章立てで、各章はいくらかのマップからなる。で、マップは画面ごとに区切られ、 そこを移動しながら進んでいくお手軽仕様。エンカウントはほぼ固定。
 モードは2種類あり、ひとつはマップ移動のためのMOVEモード、もうひとつは 調査のためのQUESTモード。ちなみにモード切替もワンボタン。

 調査するにはTPと呼ばれるポイントが必要なため、行動回数は限られる。
 とはいえ、戦闘成績がよければ充分補充されるのでよほどのことがない限り尽きることはないハズ。

 調査中にはコマンド入力やタイミング入力、連打などのアクショントリガーと呼ばれる イベントが起こることがあり、その成否いかんで入手アイテムやちょっとした分岐が 発生する。ここらへん、アクションがニガテな人はちょっとてこずるかも。



 戦闘は最大3人パーティで戦うセミリアルタイム制。(FFの)ATBでコマンド待ちする方 といえば解り易いか?
 特徴は行動やダメージによりオーバードライブゲージを溜めて発動させる、装備品固有の オーバースキル。
 これは最大レベル3まであり、装備品に対するの習熟度によって使用できるかどうかが決まる。
 なお、装備品は戦闘開始前にフォーメーションとともに決定する。

 ただし、ごく一部を除いた装備品には耐久度があり、使用回数が限られる上、 最大アイテム所持数もそう多くないので、アイテムを拾った場合に取捨選択が迫られる。

 オーバースキルの習得については耐久度の減らない模擬訓練があるのでそれを使えば 装備の無駄遣いはなくなる、というかオーバースキルの習得と同時にパラメータが上がるんで、 サボってるとツラくなる。そういうプレイが好きならいいが。

 また、装備品やオーバースキルには使う者によって効果を変えるものも多いので 誰に装備させるかも重要。ボウガン投げてちゃいけません。

 戦闘終了後は、その戦闘でのスコアとランクが計算され、その結果により加算TPやアイテムの 種類/耐久度が変化するんで、常に上を狙う姿勢が重要。



 冒頭のストーリーはなんか硬派っポイが、実際は主人公エクセルがハーレムを構成しつつ進む展開。
# 別にそれだけでもないのだが。そう思っといた方が混乱がない。
 ワンダースワンならではかどうかは別として、2種類ある水浴び(のぞき)イベントもある サービス心旺盛なギャルゲ、ともとれる。軟派万歳。グレートナンパ。
 そのハーレムは、貞淑薄乳?、ロリぺったん娘、サッパリ、ボケねぇの4人構成。 各キャラにエンディングが用意されているが、サスガにコンプはしんどいかも。 あと、ヒロインは最終戦闘に参加してくれないので回復要員のフィア(貞淑薄乳?)エンディングは 少し難易度が高いと思われる。



 あと特筆すべきはグラフィックか。
 タクティクスオウガ好き好き光線が眩しすぎるが、ワンダースワンカラーで効果的なつくりに なっているのは好感触。これはゲーム仕様と同じ意味でウマい。
 また、2ライン(?)毎のラスタ処理を使った画面効果も種類が豊富で、キャラのアニメパターンも 多いので2Dアーキテクチャマシンが好きなら嬉しくなること請け合い。



 クリア後もそれまで集めたアイテムによって、イベントCG集やサウンドモードなど 6種類のオマケ要素がオープンになったり、その中のアイテム図鑑で収集したアイテム一覧が 参照できたりと2周くらいはしたいつくり。
 攻略情報がなければ1周めに多少の心残りもあるだろうし、2周プレイするにしても ストレスはないのでそれもアリ。
 とりあえず、ワンダースワンカラーもしくはクリスタルのオリジナルRPGならコレ。 ギャルゲ要素が嫌いなら別だが、さもなければ勿体ないとさえ思えるデキ。

first edition : 03/01/21
ひとこと 「ナオンと彼らだけの蜜あふるる約束の地、その名もモテモテ王国」
ということは、リヴィエラはエクセルのモテモテ王国なのじゃな。

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