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データ
タイトル ネクストキング
恋の千年王国
プレイ時間 18時間程度
(クリア)
機種 SS ストーリー ★★★☆☆
ジャンル 恋愛すごろく キャラクタ ★★★☆☆
メーカー バンダイ グラフィック ★★★☆☆
MARS サウンド ★★★☆☆
アルファ・システム ソフトウェア ★★★★☆
発売日 1997年11月20日 ゲーム性 ★★★★☆
定価 7,800円(限定版) 土下座&罵り ★★★★★
6,800円(通常版) 総合評価 ★★★★☆
購入価格 2,980円(限定版) お気に入り度 ★★★★☆

本文
 王様が出した後継者の条件はひとつ、期間内に"12人の娘から多く支持を得ること"。かくして4人の王子はプレゼントと冒険を繰り返す日々を送るのであった。

 ゲームの基本はすごろく。期間は1年間。単位は1週間。1週間のはじめには、先週の結果と今週のクエストの発表があり、同時に木曜からの冒険マップが決定する。

 月〜水は冒険の準備。城下町マップで、女の子へのプレゼントや冒険の誘い、保護者のもとでの修行(≒懐柔)などをおこなう。もちろん移動はサイコロ。

 プレゼントは冒険で使用可能なアイテムでもあるため、後のことを考えて温存するか否かを取捨選択する必要が。また、女の子によって好む属性があることと、ひとつのアイテムに複数の属性があることで誰にプレゼントするかも取捨選択する必要が。

 で、木〜日は指定マップでの冒険。もし女の子が誘えなかった場合は妹に斡旋してもらうという情けないことになる。もうどうせなら妹と(略)

 冒険の目的はさまざまだが、基本的に誰よりも早く指定場所に移動すること。

 こう書くと先攻有利に思えるが、"誰かがマスを通過しないと宝箱やモンスターが発生しない"ため先行するとアイテム入手の確率が減ることになる。逆に後方につくとモンスターとのエンカウント率が上がってしまう。どの選択が正しいかはサイコロだけが知っている。

 また、冒険中は他の王子を狩ることも可能で、負けた王子にはアイテムを差し出す義務と人気マイナスのペナルティが。おかげで対人戦では険悪なムードになることも。

 冒険のパートナーである女の子にはそれぞれ個性的な能力があり、例えば戦闘中にサイコロを増やす、移動時にアイテムをプレゼントしてくれる、再移動を可能に、アンデッドに強い、などなど。

 ただし良いことばかりではなく、強制的に休まされたり、移動が遅くなったり、移動そのものがなかったことにされたり、こちらもさまざま。

 信頼度の高い戦闘系の女の子を重視するか、どうせサイの目まかせと割り切るか、この取捨選択もまた悩ましい。

 このようにゲーム部分はメリット、デメリットの設計がシッカリとしており、その試行回数から平均化によって勝利への道を開いていくようになっている。確かに最後はサイコロまかせだが、システムの完成度は高いといえよう。

 で、登場する女の子はパッケージ絵のうるし原氏ではなく山根朝郎氏が担当。デザイン的にはどちらでも構わないのだが、実際の絵は塗りの問題でイベント画がイマイチ。

 キャラに関してはもうタイヘンなのばっかり。天空人から人魚、人嫌いに土下座女、目前で母を殺され声を失った歌姫、二重人格(人見知り&女王様)、ドジな忍者見習(あっ、普通?!)、コンプレックス持ちのマッドサイエンティスト、淫乱(嘘)、自殺癖(本当)&呪い持ち、世間知らずに守銭奴…

 コレ、ギャルゲと違うやろ、と疑わずにはおれないラインナップ。いや、キャラ描写やストーリー運びはしっかりしてるんでいいんやけどね。

 ま、ゲームシステムは良くできてるし、ギャルゲとしても楽しめる、その上で声優陣も豪華と内容自体は結構良い。ただ、ひとりプレイに時間がかかりすぎるのは難。同時攻略を目指す方向でひとつ。

first edition : 98/11/02
rewrite : 03/12/02
ひとこと PS版にはバグが。

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