データ |
タイトル | 麻雀学園祭 | プレイ時間 | 6時間程度 /クリア |
機種 | SS | ストーリー | ★★☆☆☆ |
ジャンル | 同級生麻雀モドキ | キャラクタ | ★★★☆☆ |
メーカー | メイクソフトウェア | グラフィック | ★★★☆☆ |
発売日 | 1997年11月 6日 | サウンド | ★★★☆☆ |
定価 | 8,800円(限定版) | ソフトウェア | ★★★☆☆ |
6,800円(通常版) | ゲーム性 | ★★★☆☆ | |
購入価格 | 2,980円(限定版) | 総合評価 | ★★★☆☆ |
お気に入り度 | ★★★☆☆ |
本文 |
同級生麻雀のなりそこない? いや、ウソかマコトか、同社が開発した麻雀同級生シリーズのグラフィックに、エルフからクレームがついたという噂があるだけに、どのような経緯で本作が このような仕様に落ち着いたのか、いろいろ想像したくもなるというものですよ。 だって、かなり同級生っポイんですから。 ストーリーは、エロハート全開の主人公が、学園祭の企画としてセクシー写真、 『カーニバルショット』を撮影して展示しようとするもの。 # 主人公=(同級生の主人公+どきどきシャッターチャンスの主人公)÷2 写真部部長であり、麻雀同好会部長でもある主人公の取る手はひとつ…、麻雀勝負! さて、学園祭までに6人のターゲットを撮影できるでしょうか、てな感じ。 本作は、アーケード版に、操作系の変更と18推レート対応等をほどこして移植された ものですが、つくりとしてはコンシュマーオリジナルといっても違和感のない仕上がりに なっています。 代表的なところでは、マップ画面を導入し、そこを徘徊することによってストーリーが 進行することと、勝利条件から点数を廃し、勝敗回数のみに絞られていることが 挙げられると思います。 マップ画面は、1画面固定の見下ろし型で、移動先は15ヶ所。 まぁ、同級生のマップ画面からスクロールと画面切り替えをなくしたと思ってください。 アーケード版では、コンパネのボタンを押すことで行き先を指定していましたが、 サターン版ではパッドで移動先を指定します。 移動先では、強制、もしくは『立ち寄る』コマンドによってイベントが発生します。 また、イカサマアイテム購入や、新聞部の斎藤高志に勝利したときに入手できる盗撮写真の返還、特定条件で入手できる双眼鏡を使っての覗き、セーブも可能です。 本作の麻雀での対戦形式は2種類。 ひとつは、6人のヒロインたちとの対戦。 これは、双方2ライフ制で、ライフの呼び方は、自分がガッツ、相手がガード。 多くの脱衣麻雀では、3回の勝利、もしくはハコ点を勝利条件としていますから、 これは結構新鮮な感じです。 ライフは、どんなアガリ手でも1減りますが、ガッツのみ、ノーテンでも0.5減って しまいます。 これだけなら、比較的難易度が低そうですが、当然、そんな甘い話はありません。 この対戦では、めちゃモエ℃というゲージが存在して、そのゲージのたまり具合で 脱衣の段階が変化してしまうのです。 めちゃモエ℃は、アガリ時の点数によって溜まるので、2回のアガリで、可能な限り 高得点を稼がなければガッカリな結果に終わってしまいます。 もうひとつの形式は、サブキャラクターとの対戦で、どちらかがアガれば終わりの サドンデス方式。 これは、ストーリーを進めたり、イカサマ技購入に必要なポイントを稼いだりといった 場合の対戦形式です。 イカサマアイテムは学校にいけば、写真部顧問の高橋先生から購入ができます。 ポイントの獲得は、サブキャラクターとの対戦勝利後に可能なスロットや、前述した 盗撮写真を交換することで可能です。 アイテムは、牌交換や積み込み、一発リーチ棒など、オーソドックスなものが ひと通り揃っています。 で、難易度の方は一応はオプションで4段階から選べるのですが、正直な話、 弱設定でもかなり強く感じます。 サブキャラとの対戦はさすがにさほどでもないのですが、ヒロインとの対戦はかなり キビシめ。 特に、めちゃモエ℃を意識すると、2勝のうちに2万点は稼がないといけませんから、 かなりのハンデ戦になってしまいます。 イカサマアイテムを用意していけば、役満積み込みやガッツの回復が可能ですから ポイント稼ぎの労力さえいとわなければ、難易度は一気に下がります。 しかし、素で達成しようと思うと、テンパイしながら、満貫、もしくは跳満以上で アガらなければならず、かなり難易度が上昇します。 ま、ここは、コンシュマーだからじっくりやれや、ということみたいなんで、 諦めて稼いだ方が懸命みたいです(経験者談) …でも、弱設定のときくらいもう少し弱くても良かったと思うぞ、マジで。 盗撮写真11種類に加え、双眼鏡での覗きが数種類あるのは良いのですが、本編の 脱衣パターンは不足気味。 また、脱衣の脱ぎパターンにもこだわりは感じられず、ただ下着姿になっただけという 印象が強く、ちょっと残念です。 ちなみに、脱衣アニメシーンは、サターンお得意、ガビガビ画面のシネパック映像。 まぁ、それ自体に文句はないのですが、対戦前の会話シーンにまでシネパックを 使ったのはやり過ぎでしたね。 いくらなんでも、ムービー画面にメッセージウィンドウが埋まってるのは萎えます。 サブキャラクターについてですが、盗撮写真がゲットできる斎藤はまだしも、お邪魔 キャラとして用意された竹中はムカつくだけなんでなんとかして欲しかったところ。 # ま、コンシュマー機ですから、負けてもデメリットありませんが。 他にも難易度低めのフリー対戦や、パスワードによるアーケード版とのリンク機能、限定版には声優インタビューなども収録されていますが、ま、オマケ程度に考えて おいた方が良いでしょう。 ちなみに、声優陣は、根谷美智子嬢、橘ひかり嬢、高木礼子嬢、小林さやか嬢、吉田古奈美嬢、宮川香月嬢、保志総一郎氏など。ナカナカ豪華です。 総じて意欲作、というか異色作だとは思いますが、正直、アーケードにはそぐわない システムですね。ホント、これをよく制作したナァと思います。 逆に、コンシュマー機向けとしては最低難易度が高いこと意外に文句はありません。 ただ、ゲームとしては忍耐力が必要な上に、脱衣シーンがイマイチなんで、とりあえず コレクターズアイテムとして保存しておく程度でしょうか?
first edition : 01/11/14
|
ひとこと | そして雀級生へ…(DQV風) |