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データ
タイトル MARICA
〜真実の世界〜
プレイ時間 12時間程度
(クリア)
機種 SS ストーリー ★★★★☆
ジャンル 狂気 キャラクタ ★★★★★
メーカー ビクターインタラクティブソフトウエア グラフィック ★★☆☆☆
フェイクラフト サウンド ★★★★★
発売日 1997年 6月20日 ソフトウェア ★★☆☆☆
定価 5,800円 ゲーム性 ★★★☆☆
購入価格 1,980円 残酷描写 ★★★★★
総合評価 ★★★☆☆
お気に入り度 ★★★★☆

本文
 買い物袋をゾンビ(犬)に奪われて、平気で駆けてく、狂気なMARICAさん♪(国民的アニメのOPで)

 そんな感じで始まる本作は既知外オンパレード、18推という枠をビックリするほど逸脱した紛れもなき怪作RPG。

 お話は、秘密結社"Faction of True"とサイキの少女たちとの戦いを描いたモノ。というか既知外VS少女。少年漫画(アニメ)系のパロディとしても方向的に突き抜け過ぎだ…

 その特異さは、マリカが逃げ込んだ交番の警官がバリバリ食われているところから全開、真設定(遠藤正二朗氏の小説)を含めるとPC18禁でも売れるかどうかという内容。なんせ、ネクロ(フィリア)&カニバ(リズム)的表現が…

 他にもCD洗脳、大量殺戮、偽超能力者といった毒っ気満載。これらに触れるだけでも価値はあるだろう。

 しかし実際のところ、それら"やり過ぎた表現"はあくまでひとつの要素に過ぎず、マリカたち少女や、社会からはじき出されたことを恨み、行動する"True man"などの人間(キャラ)描写がメインである。

 ゲーム的には、メガドラレベルのグラフィック、ナゼか信号を待たなければいけないフィールド、エンカウント避けのために1体しか動かない敵シンボルとの追いかけっこ、ヘボ&タルい戦闘、盲導犬にも程がある"思考"コマンドによる誘導、などなど誉められるところは皆無。要素をみれば、ゲーム音楽として秀逸なサウンドを挙げることができるが、それが唯一。

 また、後半を中心にボリュームが薄く、口パクすらあわなくなっていることをみるに、なんとか間に合わせた、という雰囲気もする。

 本来、RPGというかたちで提供するべき作品でないことも考慮すると、例えばノベル形式で、あくまでゲームとして再会したい作品。もちろんサターン版でもプレイする価値は充分にあるので、拒絶反応がないならゼヒ。

first edition : 98/10/18
rewrite : 03/12/02
ひとこと 良く発売できたな…

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