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データ
タイトル ゆめりあ プレイ時間 18時間程度
/コンプ
機種 PS2 ストーリー ★★★☆☆
ジャンル ポリギャルベンチャー キャラクタ ★★★★★
メーカー もねね グラフィック ★★★★★
発売日 2003年 4月24日 サウンド ★★★★☆
定価 6,800円 ソフトウェア ★★★★☆
購入価格 6,800円(枕カバー付) ゲーム性 ★★☆☆☆
エッチ (*´д`*)
総合評価 ★★★★☆
お気に入り度 ★★★★☆

本文
 「もね」としか喋れない○痴少女、モエラと呼ばれる夢世界、接触による"ちから"の強化、…なんつ〜か、コレだけの情報では悪い予感しかしないワケで、とりわけ悪い方の黒田洋介節が炸裂したりしたらメディアを折ってしまう可能性すらあるワケだ。

 しかしながら実際にプレイしてみるとどうやら良い方の黒田洋介節だったようで、いい感じのハーレムもの、とりわけデュアル!に近い雰囲気にまとまっている。
 特に総ウケ状態の主人公が常にツッコみ続けるテキストは軽妙の極み。主人公以外フルボイスの割にポンポンとテンポ良く進むため、アドベンチャーパートに関してはヤメどころが見つからないほど。

 反面、戦闘パートは散々な内容、というかゲームとしての体裁を保っておらずやってられん。1話1戦闘ならまだしも後半の3連戦とかはナニゴトか。ズバリ、1戦闘ごとにヤメたい気分に。特にイベント戦闘で勝てる条件が揃っているのに打ち切られるのは我慢できないレベル。
 ただ終盤の必殺技発動はイイ。無条件にイイ。

 システム全般に大きな不満はないが、攻略における分岐条件がイマイチこなれていないのはマイナス。

 動き萌え、に対しては手打ちモーションレベルのループアニメがメインでイマイチ。ただ大きな動きや健全エッチなシチュエーション、キワどい水着で膝枕なんていう飛び道具に関しては加速していくしかないワケで。
 つか、このレベルのモデルが3体同時に表示できるというのは見事。ゼノサーガの失敗(勝手に認定)もこういうところで活かされるなら価値があったといえよう。
 そういう意味では3Dギャルゲとしての可能性を示す反面、小規模開発で成功する可能性を低くしたともいえる。なんせ、あのレベルのモデリングができんとならんのやし。

 さて、ストーリーはハーレム状態のみならず主人公が総ウケ状態であることすら必然としており、これは良い黒田洋介節だなと、キャラもこれだけラブラブ光線を送ってこられちゃ堪りまへん。前述のデュアル!や藍より青し、月姫あたりのハーレム具合が大丈夫なら楽しめるハズ。
 ただ、キャラの口癖「〜かも」がみづき、九葉の2キャラでカブっていたのはどうも。確かに最近この喋りする輩は多いが、キャラづくりならひとりで充分なハズ。

 展開に関しては後半置いてけぼりを食らう可能性は否めない。個人的にはあらゆる事象−ご都合主義とも言うが−を必然とした時点で問題ナシ。ただ、おねてぃネタが強く出ることを懸念していた身としては七瀬シナリオラストはカンベン。

 5人いるヒロインに関しては皆いい感じ。それぞれに「これはラヴなのか〜?」というシチュエーションがあるのも見逃せない。というよりこの部分がメインディッシュなワケだが。

 声優さんに関しては、井上喜久子姉をはじめ、発展途上の浅野真澄嬢、今まで目立った活躍がなかったのが不思議な仲西環嬢など得るものは多い。特に仲西環嬢に関しては演技の幅を見てみたいと素直に思った。チェキ!

 逆に微妙さにおいて並ぶものの少ない有島モユ嬢を「もね」としか喋らせず、あまつさえOPをズッコケそうになる歌唱力で歌わせたことは凄いとしか称えようがない。この、これこそギャルゲだ、という自己主張は既に尊敬モノ。

 あと、姿の見えない脇役も演技が行き届いていたのも素晴らしい。ヘタすればヒロインより…、ゲフンゲフン!

 唯一気をつけなければいけない点は、本作はあくまでノリで楽しむものであるということ。要は後に何かを残すようなものではない刹那的な内容なんよ。逆にそこと戦闘に対する心構えさえあればコンプまで楽しめるハズ。ノリがPCギャルゲ寄りではあるがコンシュマー市場に咲いた徒花として愛でるもよかろう。

first edition : 03/05/27
ひとこと あのナムコが、なんてコトはこれっぽっちも思わんが、ねねこの幼児体型にはサスガに目を疑った。アレがナムコの本気か(ブルブル)

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