データ |
タイトル | SIMPLE2000シリーズ Ultimate 妄想科学シリーズ ワンダバスタイル 突撃!みっくす(生)JUICE |
プレイ時間 | 3時間強 (要素コンプ) |
機種 | PS2 | ストーリー | ★★☆☆☆ |
ジャンル | ADV + 音ゲー | キャラクタ | ★★★★☆ |
メーカー | D3 PUBLISHER | グラフィック | ★★★☆☆ |
HuneX | サウンド | ★★★☆☆ | |
発売日 | 2003年11月 6日 | ソフトウェア | ★★★☆☆ |
定価 | 2,000円 | ゲーム性 | ★★☆☆☆ |
購入価格 | 1,480円 | 総合評価 | ★★★☆☆ |
お気に入り度 | ★★★☆☆ |
本文 |
放送を観ていなくとも"基本姿勢"くらいは知っている。そんなアニメ、妄想化学シリーズ ワンダバスタイルを題材とした一応、音ゲー。 ゲームの方はアドベンチャーパートと音ゲーパート、次回予告で構成された全6話。ストーリーはみっくすJUICEのメンツ4人分が用意されているものの、第1話は共通パートで最後の2話は本筋にヒロインのパートが挟まるという感じ。おおまかな流れも変化ナシ。 プレイしてみるに、番組内アイドルユニットを題材にした本編とパラレルな関係にあるものらしい。かなり強引な恋愛系のシナリオを成立させるためにマネージャーを本編のキャラから変更。これを主人公視点として進めていくかたち。ちなみに目標は月面コンサートの成功。過程や結果を考えると、だからどうなんだとも思うが、原作を考えれば妥当なところか。 音ゲーパートは全15曲を収録。内訳は共通3曲、個別3×4曲。で、各キャラのストーリーでは共通3曲と個別3曲の計6曲をこなせば良い、と。音楽もグループサウンズにはじまり、キャラごとに演歌、ロック/ポップス、フォーク、童謡とバラエティ豊か。流れのオモシロさを演出することには成功しているといえる。 ゲーム内容はぶっちゃけGBAのミニゲームレベル。演奏中のバーと待機中のバーがあって、その上にボタンが表示されており、左から右へ伸びていくゲージにあわせてボタンを押せば良い、という単純なモノ。この際、ゲージが右端まで到達するとバーがせりあがり、また左端から、となるのだが、いきなりボタンがあると目押しがキツかったり。実際の表示より早目に押さなければならないのでなおさらに。 とはいえ難易度はビックリするほど低く、普通にやっていればゲームオーバーになる方が難しいというヌルさ。やたらと難しいよりかはいいケド。ただ、難易度と同じくらい爽快感も低めなのは頂けないが。 また、プレイ中はメンバーが画面下でパラパラアニメのダンスを披露しているのだが、サスガにコレは観てる暇ナシ。それこそへチョいデキを隠すためにゲージを画面上部に配置したんではないかと思うほど。コレでダンシング・アドベンチャーはムリがないかい? そのグラフィック、ダンスに限らず全般に残念な仕上がり。ダメというより残念。ダンスのアニメはもう少し大きなモーションで滑らかに動かすべきだし、バストアップやイベントCGはごとP塗りを意識しなくて良い。結果をみるに平易なアニメ塗りにしておいた方が数段マシだったようだし。 あとはアドベンチャーパートのシステムが簡素なのがちょっと気になった。内容なりといわれればそうなんだが。HuneXはテキスト系ソフトもリリースしてるのに、ノウハウの共有や蓄積はないのだろうかと疑問には思う。外注が多いんかねぇ? システムでいえば、"NOW LOADING"が読み込みの後半に出るのは笑った。と、この際、読み込み時間が短いのでギャグにしておく。 プレイ時間は1キャラ40分前後で、合計でも3時間弱といったところ。分岐はあるが、正解を引けばCGが表示される程度だしセーブも細かくできるので繰り返しプレイの必要はない。ただ、いくら問題がないとはいえ、セーブファイルがひとつしかないのはどうか? とまぁ、ゲームとして面白いなんて口が裂けてもいえないし、つくり込みも体裁がなんとか整う程度。ただ、短いシナリオでそれなりにキャラを立てることには成功しており、最終的にはちょっと萌えるトコまでいってたり。 この萌えという美点と各キャラ6枚の(ちょっとしょんぼりな)CG、全15曲の新曲をSpecialモードで試聴可能(音量がちょっと小さいが)という部分に価値をみいだせるならば選択肢としてアリ。ちなみにアニメは知らなくても大丈夫(経験者は語る)。 良くもないがそんなに悪くもない。さりとて、後悔する可能性も否めないので、懐と心に余裕があれば自己責任で。個人的には満足、一般的には微妙。
first edition : 03/12/30
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ひとこと | キクちゃんが攻略できないのはワンダバスタイルとしてどうなんだろう? |