データ |
タイトル | ICO | プレイ時間 | 12時間程度 /2周 |
機種 | PS2 | ストーリー | ★★★★☆ |
ジャンル | ACT + PZL | キャラクタ | ★★★★★ |
メーカー | SCEI | グラフィック | ★★★★★ |
発売日 | 2001年12月 6日 | サウンド | ★★★★★ |
定価 | 5,800円 | ソフトウェア | ★★★★☆ |
廉価 | 3,000円 | ゲーム性 | ★★★☆☆ |
購入価格 | 5,800円 | 余韻 | ★★★★★ |
総合評価 | ★★★★☆ | ||
お気に入り度 | ★★★★★ |
本文 |
頭に角の生えた少年イコと白き少女ヨルダが古城から脱出する過程を描いたボーイミーツガール。 大した状況説明もセリフもないがやるべきことはひとつ、少女を守る。握り締めた手を離さぬように。 ゲーム内容はアクション+パズル。 古城という巨大な構造物に破綻がないよう組み込まれたパズル要素は豊富でこそないが見事。 アクションに関してもよほど高いところからの落下やヨルダが闇に飲み込まれない限りは大丈夫な設計。要は簡単。 ただ操作に関してはちゃんと説明書を読んでおいた方が良い。 少女の近くでRボタンを押すことでコントローラ越しにかえってくる手の感触は普段眠っている男の子の部分を激しく刺激。 この娘を守れ、と本能が告げる。 光と影に彩られた古城は圧倒的な存在感を主張し、特に高所で強風にあおられているときなど男の子の部分が激しく萎縮。 これも本能か… # って、シモネタでスマン。 サウンドは基本的に自然界の音と異分子である少年少女がたてる物音のみ。だがそれで充分。 前述の風の音、金属のきしみ、少女が息を呑んだことがわかるのも余分な音がないからこそ。 グラフィックは解像度を捨てソフトウェアアンチエイリアスを採用。これは世界にマッチしていて好感触。 ジャギの酷い画面だったらあの儚い美しさは表現できなかっただろう。 プレイ時間こそ6〜10時間程度だが、プレイ後には良作映画をみたときのような余韻が残り、再プレイしたい気持ちにすらなる。 木漏れ日の下でヨルダと散歩。疲れたら台座に座ってお昼寝。和む。それもまた良し。 握った手からゲーム世界と繋がる感覚、ただそうすべきだと突き動かされる心、少女をいたわる気持ち。ゲーム内に生まれたリアル。 決して万人向きとはいえないが、ただ見過ごすには惜しい作品。機会があればゼヒ。
first edition : 03/03/12
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ひとこと | 墓場まで持っていきたい1本。 |