データ |
タイトル | To Heart | プレイ時間 | 40時間程度 (コンプ) |
機種 | PS | ストーリー | ★★★☆☆ |
ジャンル | ビジュアルノベル | キャラクタ | ★★★★★ |
メーカー | アクアプラス | グラフィック | ★★★★★ |
発売日 | 1999年 3月25日 | サウンド | ★★★★★ |
定価 | 6,800円 | ソフトウェア | ★★★★★ |
購入価格 | 6,800円 | ゲーム性 | ★★★★☆ |
総合評価 | ★★★★★ | ||
お気に入り度 | (*´д`*)委員チョ |
本文 |
Leafビジュアルノベル第3弾として発売され新旧ファンを問わず非常に高い支持を…、って説明するのも馬鹿らしいんですけど…、まぁ、少しだけ。 幼馴染から魔女、果てはメイドロボまで個性豊かな少女たちとの出会いと交流を軽快なテキストと美麗なグラフィック、そして各場面にマッチした音楽でつづったコメディ作品。 セルフリメイクということもあって、その完成度は同系ソフトの中でも群を抜いて高く、正直コレをやらないテはありません。 まぁ、ビジュアルノベル、やるドラの類がダメなら仕方がないですが、それ以外、特に未経験者は適正試験だと思えば安いモンでしょう。 無意味な紹介はそこまでにして、その移植具合について少々言わせてもらうと、ハッキリ言って、やり過ぎです! いや、もう、なんですかコレは? 基本システムの強化やシナリオの修正、追加は言うに及ばず、描き直されたCGレベルの高さ、快適なメモリーカードアクセス、遊べまくるミニゲーム、etc.、とにかくここまで完成度の高いモノは滅多にありません。 唯一、BGMがCD-DAから内臓音源になって音質が下がっていますが、それもアレンジは上々ですし、何より音声が入ったことによる恩恵を考慮すれば歓迎されるべき変更点でしょう。 しかも、その声にしても気に入らない、もしくは文章のテンポを崩していると判断した場合はキャラクタ個別にON/OFF設定ができるという念の入れようで、当たり前のことを当たり前に、しかも丁寧に、という姿勢には頭が下がります。 確かに、基本システムこそ簡素ですが、細部まで丁寧につくり込まれているのは一目瞭然。コンシュマー機の特性を考慮しない移植がまかり通っている現状を考えると、これは充分賞賛に値するでしょう。 と、誉めるだけ誉めたら気が済んだんで(早っ!)PC版との違いについての雑感を少し書いて締めておきます。 ■神岸あかり PC版で唯一SEXが重要な役割を担っていたため、コンシュマー移植の際にどのような変更がかかるのかと思っていたのですが、フタを開ければSEXしないだけどほぼ同じ。それゆえ主人公がただのバカになり下がり、シナリオの完成度も一気に低下。残念。 川澄綾子嬢の演技は雰囲気こそ悪くないが技量不足。 ■長岡志保 基本的な構図は変えず、イベント追加と心理描写をわかりやすくすることでPC版とは全くベツモノに。中途半端が完成品になったというか。エンディングも満足いく内容でバッチリ。 樋口智恵子嬢は演技にメリハリを付けて欲しかった。声質がややフラフラしてるので余計に。 ■来栖川芹香 PC版とほぼ同じで文句ナシ。先輩、メチャ可愛い。 ■保科智子 これもPC版とほぼ同じで当然文句ナシ。委員チョ、ブチ可愛い。 ■宮内レミィ 主人公を狩るシーンと、宮内ファミリー総出演のファミリーパーティが追加。父親のジョージが強烈過ぎてレミィのキャラが食われたり。コレもまたヨシ。 ■松原葵 PC版とほぼ同じ。変更点は執拗な振動。 飯塚雅弓嬢は声質が特異すぎて既存のキャラにはキツすぎる。 ■マルチ PC版と同じく大安定のシナリオで泣ける。誰か1体下さい。 堀江由衣嬢はアウン@フォトンが(魅力もヘタさも)頂点だったように思ってる身からすると、このテンションは歯がゆい。上手いとは思うのだが。 ■姫川琴音 PC版における異能の定義がコンシュマーに合わなかったらしく普通の念動力者に変更。おかげで後味は良いがシナリオも淡白に。仕方ないとはいえ残念。 ■雛山理緒 志保シナリオ以上にベツモノ。PC版では強く健気なキャラに対し、タナボタでSEXにもつれこむという展開でゲンナリとしたものだが、今回は完全につくり直し、ドタバタありホロリありの大安定シナリオに。溜飲も下った。 大谷育江嬢も怖いくらいハマっていて問題ナシ。 ■来栖川綾香 PC版での新規シナリオ。カラっとした男前の綾香に惚れる、良い意味で楽しいだけのシナリオ。セリオもいるでよ。 ってな感じで、マイナス評価2、プラス評価1、豪プラス評価2に好印象の追加シナリオが1本追加と上々。マイナス点もコンシュマー移植においては仕方なしという感じなんで、総合するとほぼ完璧な内容ではないかと。いや、ホント、いいデキなんでゼヒ。
first edition : 99/10/05
|
ひとこと | 文句ナシの良作。 |