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データ
タイトル THE潜水艦 プレイ時間 5時間程度
/ハードクリア
機種 PS ストーリー 評価対象外
ジャンル 潜水艦RCシミュレータ キャラクタ 評価対象外
メーカー D3 PUBLISHER グラフィック ★★★☆☆
TOMCAT SYSTEM サウンド ★★★★☆
発売日 2002年 2月28日 ソフトウェア ★★★☆☆
定価 1,500円 ゲーム性 ★★★☆☆
購入価格   980円 総合評価 ★★★☆☆
お気に入り度 ★★★☆☆

本文
 THEヘリコプターの続編的位置付けで発売された本作はRC潜水艦を題材としたシミュレータソフト。
 限られた箱庭の中でミッションをこなして得たポイントで自機をパワーアップする、 という流れは後のTHE宇宙飛行士に引き継がれていて、本数をこなすことで仕様が こなれていってるなぁとか感じたり。
# でも、THE宇宙飛行士の開発元はなぜか別だったり。

 しかし、THE宇宙飛行士が宇宙を舞台にしたシチュエーション寄りのつくりだった のに対し、本作はあくまでシミュレータ寄りのつくりで、よりこじんまりとした印象を 受けます。
 そのミッション数は8つほどで、内容は、ポイント通過、魚雷によるターゲット破壊、アームによるアイテム回収、ザリガニの追い込み、ターゲットの写真撮影という5種類。
 全てのターゲットに対し条件をクリアすればミッションクリアとなりお小遣いが増え、 バッテリー(時間)やHP切れでミッション失敗。
 で、お小遣いで潜水艦をパワーアップして次のミッションへ、というループがメイン。
 もしかしたらと思っていた、ミッション間のアドベンチャーパートは無し。残念。

 私が操作したことがあるRCはせいぜい安物の車くらいなもので、シミュレータの デキ云々について語ることははばかられるのですが、その上での感想を述べると 『なんかそれっぽい』と思えるレベル。
 操作性については特にストレスもなく、ミッションクリア型の遊びが好きな人間と してはヒマ潰し以上の役は果たしてくれました。

 ただしそれは1周目の話。
 実は本作の2周目はハードモードになっていて、視点が特定ポイントに設置された カメラからの3人称視点に固定されてしまうのです。
 1周目は視点変更をおこなわない限り進行方向にカメラが向いいるため、直感的に 操作できるんですが、この3人称視点では思考をかませないとどの方向に向かうのか 判断が難しいのです。

 「そんなんRCシミュレータならあたりまえやん」

 ハイ、その通り。操作の不自由さを克服するのがウリとなる本作においてそんな ヌルいことをいったら叱られるのは当たり前。本題はこれから。

 本作の3人称視点の問題点はカメラの配置と当たり判定にあります。
# 当たり判定についてはどのモードでもちょっと…、ですが。
 というのも、カメラが引きすぎているため空間把握が困難な上に、地形との当たり 判定が大きいために難易度が異常に高くなってしまっているのです。
 つか、画面上で3×2ドット程度の空き缶を/斜め上からの視点で/艦底に付いている アームを使って回収する、という状況は地面に当たってダメージ受けろといわれているに 等しい状況ですよ?
 もちろんそれがムリな難易度ではないのですが、空き缶とアームの当たり判定や 潜水艦と地面との当たり判定については運のレベル。
 それで時間制限がタイトときたら、ちょっとは毒も吐きたくなります。

 あと、細かい点では順当にミッションをクリアした場合の潜水艦乗り換えがうまく いかないところが引っかかるところでしょうか。
 せめて駆動系だけでも共有できるのならスムースに進んだとおもうんですが、高価な 潜水艦を購入したあとに、まだオプションを追加しないと現行機の性能に劣るというのは ちょっといただけません。
 ホントの時間潰しのため、というのなら別ですが、ヌルい人を救済するための仕組みと してはどうか、というところです。

 結局のところ、RCシミュレータ寄りのゲームとして評価するなら、それなりに 楽しめるんじゃないかと思います。
 そういう意味ではSIMPLE1500らしいソフトだといえます。

 プレイ時間も1周目に2〜3時間、2周目も同じくらいで、¥1,500で遊べる 時間としてはそこそこ。あとはお好みで、というところです。
# 個人的にはTHE宇宙飛行士の方を強く推しますが。

first edition : 02/11/10
ひとこと ジャケ裏のに載ってるおねいさん(THE推理と同じキャラデ)に騙されたワケじゃ…

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