データ |
タイトル | THE恋愛シミュレーション2 〜ふれあい〜 |
プレイ時間 | 8時間程度 /コンプ |
機種 | PS | ストーリー | ★★☆☆☆ |
ジャンル | 読みきり短編ADV | キャラクタ | ★★★☆☆ |
メーカー | D3 PUBLISHER | グラフィック | ★★★☆☆ |
HuneX | サウンド | ★★★☆☆ | |
発売日 | 2001年 8月30日 | ソフトウェア | ★★★★★ |
定価 | 1,500円 | ゲーム性 | ★☆☆☆☆ |
購入価格 | 1,500円 | 割安感 | ★★★★★ |
総合評価 | ★★★★☆ | ||
お気に入り度 | ★★☆☆☆ |
本文 |
ファーストKiss☆物語(以下FK☆S)のスタッフとは相性悪いんかなぁ? いや、実は本作、FK☆Sのスタッフが同人ソフトとして開発していたものをPSに 移植したものらしいんですよ。 確かに、システムまわりだけをみてもナルホドと、思わせるものがあるんですが、 まさかノリきれないところまで同じとは、トホホと思わざるをえません。 ゲームの方は、ときおりあらわれる選択肢を選ぶことで各ヒロインに分岐していく オーソドックスな紙芝居アドベンチャー。 題名に冠しているシミュレーションというのは大嘘です。 システムは、フルボイス、メッセージ速度変更、既読文章スキップ、バックログ機能と その際の任意音声再生、選択肢の誤選択防止、短いディスクアクセス、1ブロック20 ファイルのセーブ機能など、非常に充実しています。 ちなみに、既読文章スキップは、1回クリアするとオープンする、ふれあいショップというメニュー内で購入することが可能です。 ふれあいショップは、他にもCGギャラリーやサウンドテスト、オマケシナリオなど、 全キャラクリアでコンプできる程度の品揃えになっており、小手先ではありますが、 繰り返しプレイの意欲をかきたてます。 また、複数あるタイトルデモやキャラ数分背景が用意してあるメニュー画面、多彩な 壁紙など、ギャルゲ全盛期の遊び心が盛り込まれているのも好感が持てます。 基本的な画面については、背景とバストアップ、メッセージウィンドウという基本的な パーツに加え、FK☆Sでおなじみ再生曲名、現在地、メッセージ再生状態をあらわす 記号と、なぜかディスクアクセス状況(ウゼぇ)が表示されています。 演出的には、メッセージウィンドウに表示されたフェイスに漫符を貼り付け喜怒哀楽を 表現している点と、多彩な背景フェード処理が印象に残っています。 絵は正直好みじゃありません。つか、大抵のギャルゲの絵は好きじゃないんですが。 背景についても、実写を加工して使っているので、特に評価の対象にはなりません。 また、声優さんも、素人に毛が生えた程度といったところで、ここらへんは値段なりと いえるところじゃないでしょうか。 しかしながら、総合で見た場合、ソフトウェアの品質としては、¥5,800以上で 売られているソフトと比べても遜色なく、というかむしろ良く、充分評価に値します。 お話の方は、ダラダラとした日常を過ごす浪人生、矢萩俊平が、姉の経営する予備校で 夏期講習講師(補佐)のバイトを押し付けられるところから始まります。 ヒロインは、受講生、バイトの講師(補佐)、義理の妹に果ては異世界の存在までと 広範囲の6人。年齢も小学生(犯罪)から大学生までと広範囲。 この時点で、主人公のヘタレさと、なぜかそれに群がる美少女という構図にクラクラ。 それこそ開始数分で「先生! もうついていけません」状態に陥ったワケですが、 システムの軽快さのおかげでなんとかプレイを進めることができました。 しかし、1回クリアしても、2回クリアしても、コンプしても面白さはわからず。 確かにバタバタとした展開ながら、時折は面白い部分もありましたし、途中、主人公が 独り立ちする物語という側面も見えて、ヘタレという設定が全くの無駄ではなかった こともわかるんですが… 逆に、シナリオをコンプすることで、分岐によっては受験も成長要素も意味を持たない ことや、ストーリー進行の都合で、動機も大してないのに悪意を放つ、ただ単にイヤな ヤツが登場する、なんてあたりが目につく始末。 これは、別にご都合主義が悪いってワケじゃなく、それにも見せ方があるんじゃないか という意味でね。 # なんか、FK☆Sの恭子シナリオでも似たようなこと書いた覚えが… …う〜ん、こう考えると、部分単位では別として、響くところは何もナシ。 やはりシナリオライターと相性が悪い、と結論付ける以外にないんでしょうね。 プレイ時間は、初回2時間程度、以降は既読文章スキップを使って1時間程度。 コンプまで総合で7〜8時間とボリュームは薄目。 内容も、コミックを流し読みする程度の気持ちで丁度良いくらいで、後に残る ものではありません。 ですから、どうせプレイするなら何か残るものが欲しい、という方には間違っても オススメはしません。 逆に、SIMPLE1500シリーズなんて暇潰しでヤルもんじゃ、という考えを持ち、 ギャルゲをプレイすることに抵抗がない方にはオススメします。 ま、いずれにせよ高いモノではありませんから、まず1周、というのもアリですね。
first edition : 02/08/25
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ひとこと | システムを流用した別のシナリオを希望。 |