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データ
タイトル THE推理
〜IT探偵:18の事件簿〜
プレイ時間 4時間程度
/クリア
機種 PS ストーリー ★★★☆☆
ジャンル ショートショート キャラクタ ★★★★☆
メーカー D3 PUBLISHER グラフィック ★★★☆☆
TOMCAT SYSTEM サウンド ★★★☆☆
発売日 2001年 4月26日 ソフトウェア ★★★☆☆
定価 1,500円 ゲーム性 ★★☆☆☆
購入価格 1,500円 サクサク感 ★★★★★
総合評価 ★★★☆☆
お気に入り度 ★★★★★

本文
 今からホンの数年後、擬人と呼ばれる会話専用人工知能が発達した未来。

 そこで、主人公は叔父から受け継いだ探偵事務所を開いています。
 スタッフは、擬人の秘書ジニーと猫型ネットペット型ウィルス賢作を含めた 3人のみ。

 本作は、この3人が関わった事件から18のエピソードを、ショートショート形式で つづったアドベンチャーゲームです。



 さて、ゲームについてですが、これはコマンド総当り式のアドベンチャーゲームと いってしまうのが一番しっくりくるでしょう。

 題名にもなっている推理については、インターネットで送られてきた写真や証言から 重要と思われる部分を全てチェックすることで、推理コマンドが使用可能になります。

 で、それまでに得た情報をもとに2〜6択の質問に答えていき、全て正解すれば そのエピソードは終わり、次の事件を選択することができるようになります。

 エピソードは、きっちりと材料が与えられた上で解決されるものから、トンチクイズ、 ちょっと材料と結論がかみ合ってないように思えるものまでマチマチ。

 まぁ、コマンド選択式で推理というのは背反する要素ですから、クイズや頭の体操の 域を脱却できないのは当然で、そう考えれば、それなりにまとまっていると思います。

 また、本作で特筆すべきは、擬人と呼ばれるAIを軸にした世界観の構築と、 その擬人や主人公、脇役との掛け合いがテンポ良くまとまっていることでしょう。

 おかげで、ともすれば無味乾燥な作業の繰り返しになってしまうシステムが、 随分と救われているように感じます。



 とにかく、ショートショートらしい起承転結のしっかりとした組み立てと、テンポの 良い掛け合いでエピソードが進んでいくので、ひとつのエピソードを終えても、 つい次のエピソードに進んでしまう中毒性があります。
# トワイライトシンドロームとかやってるときに近い感覚かも。

 そういう、かっぱえびせんのように楽しめるマガジン形式は、低価格を逆手にとった ひとつのやり方として評価して良いでしょう。

 とりあえず、全てのエピソードは終わりましたが、まだ続けられそうな雰囲気なんで 個人的にはパワーアップした続編を期待します。

 せっかくのキャラをこれだけで終わらせるのはもったいないですからね。

first edition : 01/04/29
ひとこと オレにも擬人をプリーズ!

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