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データ
タイトル THEスナイパー プレイ時間 3時間程度
/クリア
機種 PS ストーリー ★☆☆☆☆
ジャンル マフィア虐殺ゲー キャラクタ ★★★☆☆
メーカー D3 PUBLISHER グラフィック ★★☆☆☆
SOL/BESTMEDIA サウンド ★★★☆☆
発売日 2001年 3月22日 ソフトウェア ★★☆☆☆
定価 1,500円 ゲーム性 ★★☆☆☆
購入価格 1,500円 電波 ★★★★★
池田秀一 ★★★★★
虐殺モード ★★★★☆
総合評価 ★★★☆☆
お気に入り度 ★★★★☆

本文
 ゲームの方は別として(嘘)、方向性は悪くないんですよね。
 偽札事件に巻き込まれ、マフィアに恋人を殺された主人公が復讐のために舞い戻る。

 フィルムノワールを意識した設定、旧ルパンを意識したオープニング、ジャズ、 フュージョンを基調とした音楽、そして主人公の声は池田秀一氏。

 くぁ〜っ、キてます、これはキてますよ、ダンナ! と思ったのも束の間、実はこの後、 本作はスゴい勢いであらぬ方向に進んでいくのでした。それもあらゆる意味で…
# いや、それはそれで愉快でしたが今回は省略。



 ゲームは全8話構成。
 各話の構成は以下の通り。

プロローグ

タイトル

ターゲット指定

狙撃条件設定

狙撃
(数秒)

エピローグ

次回予告
or
エンディング

 狙撃の舞台は全話共通で、マフィアが本拠地としている街を、まるごとひとつ ポリゴンで再現しています。

 その街の中から、指定された時間内に指定されたターゲットを、限られた弾数で 仕留めなければならないのですから、これは結構ドキドキします。
# 1〜6話は一発勝負で、指が滑っただけでゲームオーバー。

 ターゲットは、ある程度ルーチン化された動きをしますが、毎回、微妙にタイミングや 移動ルートが変わるので、「だいたい残り何秒でここに弾を撃ち込めばOK」は通用せず、 半分関心、半分残念といった気持ちだったりします。



 え〜、ここまでならなんということもない、それなりのコストパフォーマンスの 作品だと思うんですよ。
 確かにストーリーは電波系で、ポリゴンのデキやモーションにかなり安っぽいですし、 ボリュームも豊かとはいえませんが。
# …ってこれでそれなりかよ?

 じゃ、何がいけないかといいますと、そりゃ発射から着弾までのタイムラグが ありすぎるところ。
# そりゃもう、手で投げた方が早いくらいにヘロヘロ。

 ターゲットが止まっている場合ならいいんですが、動いている場合、タイミングを 合わせるのが至難の技でしたよ。

 そりゃ、私がヘボい&頭部しか狙っていないというのもあるんですが、それでも 一発勝負で決めるのはツラいです。

 それでもリトライが素早ければまだ良かったんですが、残念ながら随分と前まで 戻されてしまい、ストレスの溜まる結果となってしまいました。

 特にジョギングしている標的に当てるのなんか、数え切れないくらいリトライを しましたから。
# で、「これでやめよう」と思ったら当たりやがるのな…



 しかし、全8話が終了し、フィルムノワールとは縁遠いB級脱力エンディングの後、 そのストレスが開放されます。

 それこそが、裏プラクティスモード
 これは、非常に厳しい時間制限や無限弾でとにかくマフィアを殲滅するという 非常にイカしたモードです。

 特に本編ではなかなか当たらなかった動くターゲットに、タイミングのすり合わせを おこないながら頭部を射抜くのは快感としかいいようがありません。

 正直、後半の難易度はプログラマくらいしかクリアできないんじゃないかと思うくらい 難しいのですが、私的にはマフィア10人狩りができただけで充分です。
# 頭かかえてしゃがみ込んだヤツの頭部を撃ち抜くのが、ゲヘヘ…



 設定がストーリーに全然活かされていない部分や、照準の移動に左のアナコンが 対応していないこと、ミッション数が少ないなど、不満がないわけではありませんが、 基本的には楽しめたと思っています。

 確かに、短気な人だとストレスから投げ出す可能性もありますが、そのストレスが あるからこそ、裏プラクティスモードを面白く感じることも事実です。

 そういった点を考慮すれば、決して悪いデキではないんで、ちょっとしたヒマつぶしの ときに手に取ってみるのも悪くないでしょう。

first edition : 01/04/29
ひとこと 脱力シナリオ&エンディングはある意味必見。
THEウォーシミュレーションなども同じようなノリです。

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