データ |
タイトル | 対戦恋愛シミュレーション トリフェルズ魔法学園 |
プレイ時間 | 4時間程度 /クリア |
機種 | PS | ストーリー | ★☆☆☆☆ |
ジャンル | 恋愛ミニゲーム集? | キャラクタ | ★★★★☆ |
メーカー | ASCII | グラフィック | ★★★★☆ |
発売日 | 2000年 4月20日 | サウンド | ★★★★☆ |
定価 | 5,800円 | ソフトウェア | ★★★☆☆ |
廉価 | 2,000円 | ゲーム性 | ★★☆☆☆ |
購入価格 | 1,180円 | 総合評価 | ★★☆☆☆ |
お気に入り度 | ヽ(*`Д´)ノバランスとれ! |
本文 |
架空世界『ワーランド』、そこにあるトリフェルズ魔法学園の初等部を、って~か、
エーベルージュキャラの初等部時代を舞台にした、自称対戦恋愛シミュレーション。 対戦と銘打つだけあって、人間対CPU、もしくは人間対人間で遊ぶ事ができます。 ルールは、4人の男の子から自キャラを選び、翌年の聖バレンタインデーにより多くの チョコを貰った方の勝ちというもの。 登場する女の子は7人なんで、要はそのうち4人以上からチョコを貰えば勝ちという 事になります。 # ってノイシュは雌雄未分化で、まだ♂ですが… 対戦の舞台は、スキー、海水浴、魔法祭、降誕祭の4つで、それぞれ2日構成に なっています。 1日の構成は、3回の遊びとゴハン、おやつ、就寝前の時間に分かれています。 遊びは、みっつの遊びからひとつを選び、それに付いてきた女の子のうちからひとりを 選んで画像付きのイベントをみるというもの。 遊びに誘うのに失敗しても、一応チャンスはありますが、ここでより多くの女の子が 付いてくる状況ができていないと、勝負に勝つ事は難しいといえるでしょう。 ゴハンは、女の子の好感度を一度に上げるチャンスで、一応ゲームらしきものが できる数少ないパートです。 まず最初に、ふたつのテーブルから食事を選び、座席に座る女の子を誘います。 …が、この誘い方がかなりアレです、ってか初っ端からトバし過ぎ! って~のも、食事に誘う為にする事が暗黒舞踏(念の発射)ですよ、アンタ! しかも、操作なんてボタン連打やし、ハッキリ言ってユーザーをナメてますね。 その暗黒舞踏が終わったら、やっと食事開始。 ここでできる事は、食事を摂って体力を回復、同じテーブルにいる任意のキャラと 会話して好感度をアップさせる、同じテーブルにいる全員に話しかけ好感度をアップ、 もしくはダウンさせる、対戦相手と大食い対決をする、対戦相手と早飲み対決をするの 5種類。 体力の回復に関してはそのままです。 会話については、任意のキャラと話す場合は、絶対に好感度がアップしますが、 全員に話す場合は、デッドオアアライブ、すなわち好感度がダウンする可能性のある ギャンブルになります。 また、全員に話して成功した際は、ダブルアップの如く話し続ける事ができますが、 その成否はあくまでランダムです。 大食い、早飲み対決は、それぞれボタン連打とタイミング押しという非常に簡単かつ つまらないミニゲームで、勝てば場が盛り上がり、相手のテーブルの女の子を誘う事が できます。 おやつは、自分で食べれば体力を回復できますが、女の子に適切なおやつをプレゼント すれば好感度を上げる事ができます。 就寝前の時間は、初日には女の子の寝室に行ってあんな事やそんな事は…無理ですが、 会話をして好感度を上げる事ができます。 2日目は、それまでに約束をしている場合のみ、一緒に過ごすイベントを見ることが できます。 基本的にこの1日のループが2日×4ステージ分ループし、聖バレンタインデーに チョコを貰うイベントとその集計があり、その後、好感度の最も高かったキャラとの エンディングに進みます。 さて、ここまで読んだ我慢強い方なら、この文章に毒があるのを感じたと思います。 # いつもと同じとか言うの禁止。 そりゃそうですよ、あまりにお粗末なんですから。 ミニゲーム形式での対戦ゲームなのに、遊べるゲームの種類が4種類、しかも、 そのうち3種はボタン連打とタイミング押しというていたらく。 残る1種も、武闘大会というシチュエーションで対戦格闘という、唯一遊べそうな 題材なのに、入力レスポンスは悪いわ、バランス以前にシステムが腐ってるわと いいトコ無しの仕上がりになっているんですから。 普通、4つのステージを与える時点で、そのステージのシチュエーションを活かした ミニゲームを考案するはずですし、実際にそうであったと思いたいです。 # 企画段階でね。 しかし、製品を見る限り、前述の武闘大会以外は、どのステージも同じルーチンの 繰り返しでイベント以外に変化がありません。 せめて4つのステージに4つの専用ミニゲームがあるのなら、そのデキが 武闘大会のレベルでも、ここまでけなしたりはしません。 # まぁ、バランスがアレではどっちみち怒りますが。 しかし、事実として、この製品はその程度の事もできていない、言うなれば手抜きを した製品だと断言できます。 そりゃ、この業界にありがちな、納期や人材、資金などなど、いかんともしがたい 問題はあると思います。 しかし、だからといってこのゲームにもなっていないレベルで発売する事だけは してはいけない事です。 そこらへんを、是非一度考えて欲しいと思います。 # 特に発売元のASCIIに。 また、同じイベントが何度も起こるのはカンベンして欲しかったところです。 イベントが少ないってワケでは無いですし、そういうものといってしまえばそれまで なんですが、やはり、ひとりのキャラを徹底攻略する場合に、同じ絵、同じ会話が 繰り返されるのは避けて欲しかったところです。 さて、ゲームとしては最低レベルのデキなのは間違いありませんが、一応、私からみて ふたつほど見るべき点があったんで、記述しておきます。 ひとつは、チビキャラのドット絵のレベルでしょう。 そのスジの人がみたら「まだまだ甘い」と言いそうな気もしますが、バランスといい パターン数の多さといい、結構いい線を行っているんじゃないかと思います。 もうひとつは、コストのあからさまに高そうな声優陣です。 名前を挙げると、アリエル@菊地志穂、エルツ@林原めぐみ、カステル@白鳥由里、 コー@かないみか、ノイシュ@今井由香、フェルデン@笠原弘子、リンデル@三石琴乃 と(旬か否かは別として)とにかく豪華。 # でも、ほとんどボイスは入ってないんですが… 制作費のほとんどをココに取っていかれたせいで、本編がトホホなデキになったと 言われたら納得するしか無い程の豪華っぷりに、ワーランドプロジェクトという大層な プロジェクトが失敗に終わった理由の一端が見えますね。 # って、勝手に失敗に終わらせるな。 さて、この様に、間違ってもオススメできない代物なんですが、それでもやりたいと いうなら止めはしません。 ただ、やって愉快な気持ちになれるくそゲーではありませんから、金をドブに 捨てる覚悟で購入する必要はあります。 まぁ、イベント絵を回収する作業を喜びに変える事ができる人、コアな声優ファン、 エーベルージュの世界観やキャラクタを気に入っている人になら楽しめる可能性は ありますが… 特に、エーベファンなら、ハッとする様な独白や台詞もある様に思えたんで、ツボに 入れば許容範囲はグッと広がるんじゃないでしょうか、多分…
first edition : 00/07/27
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ひとこと | デキはともかくOPは好きです。 |