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データ
タイトル CD麻雀 美少女中心派 プレイ時間 4時間以上
/クリア
機種 PCE SCD(非ライセンシー) ストーリー 評価対象外
ジャンル 脱衣麻雀 キャラクタ ★★★★☆
メーカー ハッカーインターナショナル グラフィック ★★★★☆
GAMES EXPRESS サウンド ★★★☆☆
発売日 ----年--月--日 ソフトウェア ★★★★★
定価 9,800円 ゲーム性 ★★★☆☆
購入価格 3,980円 さとみと麻雀 <コ:彡
総合評価 ★★★★☆
お気に入り度 ★★★★★

本文
「ん? こんなソフト、PCエンジンにあったっけ?」
 そう思う人の方がどっちかって〜と多いハズです。
 ってのも、コレ、いわゆるハッカーモノのひとつで、ライセンスを取っていない為に 一般流通に乗っておらず、一部のショップでしか売られていませんでしたから。

 さて、唐突ですがこのゲーム、通称トゥルラブ麻雀と呼ばれています。
 なぜにトゥルラブ麻雀かって〜と、そりゃ一目瞭然、至極簡単、キャラデを松田浩二氏が 手懸けているからなんですよね〜。
# 当然、コチラの方が先に発売されていますが、まぁ、有名税ですわな。



 んで、肝心の中身の方はどうかといえば、コレが純然たる2人打ちイカサマ脱衣麻雀。
 対戦相手は3人からの任意選択で、アニメーションは各5パターン。
 持ち点1,000で始まり、ハコになると負けのゲーセン仕様。

 …と、これだけ書くとフツーなんですが、ところがどっこい、実は結構凄いんです。
 ナニが凄いって、そりゃ、そのアニメーションが
 おっと、今、「どーせPCエンジンレベルじゃん」とか思ったお前! そう、お前。

「君がッ(バンッ)、泣くまで(ボガ!)、殴るのをやめないッ!(グオオッ)」
(ドッガァァァン)

 …ふぅ、スッキリしたぁ。

 いやいや、取り乱して失敬。
 でもね、このアニメーションだけは馬鹿にしちゃいけません。
 専用のシステムカードの性能がどの程度かは判りませんが、動きと脱衣パターン、 画質の全てにおいて、ヘタなサターンソフトなど足元にも及ばないのですから。
# アレとか、アレとか…

 確かに色数は少ないですし、システムのせいかジャギの残ったグラフィックでは ありますが、それでも、シネパックの様にゴミは載りませんし、動きもスムーズです。

 正直、コンシュマーの脱衣アニメーションエンジンでコレに匹敵するのは、 サターンのスーチー2くらいなんじゃないかと思うくらいですから。
# 表紙の『本格アニメーション仕様』の文句に偽り無しです。

 まぁ確かに、背景が少し手抜き気味だったり、音声の質がアレだったりはしますが、 そりゃご愛嬌って事で…

 他にも、イカサマ選択画面のグラフィックが数パターン用意してあったり、炎の漫画家ばりにスズメにこだわっていたり、また、エンディング曲まであったりと、 悪乗りにも近い力の込め方には好感が持てます。



 移植中心のやっつけ仕事…、終始そういった体質を持っていたコンシュマー脱衣麻雀に おいて、これほどのオリジナル作品が存在した事は、非常に意義のある事だと思います。
 それだけにライセンスを取っていない事が悔やまれますね。
# そりゃ、ハッカーだからできたってのもあるんですが…

 このレベルのソフトがちゃんとした流通ルートで出ていれば、もしかしたら業界に 一石を投じる事ができたかもしれませんから…
# 少なくともコンシュマー界のスーパーリアル麻雀の地位は確定。



 PCエンジンだけにとどまらず、コンシューマーで発売された脱衣麻雀の中でも、 本作は良作に名を連ねる逸品である事は間違いはありません。

 確かにオーソドックスかつシンプル過ぎるきらいはありますが、それでも楽しく 遊ばせてくれる包容力を持っていますから。

 とにかく、一度やっておいて損は無いと思いますんで、PCエンジンが完全に潰える 前にプレイしておく事をオススメします。
# わざわざ発掘してまで…、って程ではさすがにありませんけどね。

first edition : 00/07/31
ひとこと 8Bitコンシュマー機の脱衣麻雀、ここに極まる…、ってか?

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