データ |
タイトル | みずのかけら | プレイ時間 | 8時間程度 まちGood A,B 香穂Good A,B 葉月Good A,B,C,Normal |
機種 | Win | ストーリー | ★★★☆☆ |
ジャンル | 葉月タンハァハァNVL | キャラクタ | ★★★★☆ |
メーカー | 株式会社イオ | グラフィック | ★★★★★ |
発売日 | 2002年 8月 9日 | サウンド | ★★★★☆ |
定価 | 2,857円 | ソフトウェア | ★★☆☆☆ |
購入価格 | 2,600円 | ゲーム性 | ★★☆☆☆ |
ロリ魂 | (*´д`*)違うのに… | ||
総合評価 | ★★★☆☆ | ||
お気に入り度 | ★★★★☆ |
本文 |
本作は、2001年末より配信が開始されたオンラインノベルアドベンチャーをWindowsにパワーアップ移植したものです。 発表当時、たかみち氏がキャラデザを担当するということで注目はしていたんですが、 オンライン配信というのが引っかかり体験版を入手した時点でなんとなく放置。 その後も、Webmoneyの購入もプレイするのも億劫といった感じでなんとなく 過ごしていました。 そんな面倒くさがりが多く採算が取れなかったのか、当初から予定されていたのかは わかりませんが、程なくWindows版リリースが決定、こうしてパッケージ版が 発売されることになりました。 そんなワケで購入した本作、唯一の心残り、まんだらけ購入特典の設定資料集が 入手できなかったこともCD−ROMにCG閲覧と音楽鑑賞が可能なコンテンツが あったんで全然OK。 正直、プレイ前から全イベントCGが観れたりするのはどうかとも思いましたが、 ジャケ買い同然の購入動機ならそれもアリかと思います。 # 当然、観なけりゃいいだけですが。 もちろん本編が面白ければそれにこしたことはありませんが…、さて。 いまなお蛟伝承が残る島、水神島。 東京に住む高校2年の少年、高村春は従妹である坂森まちの誘いで夏休みの数日を そこで過ごすことになります。 のどかでとりたてて何もない田舎町で祭りに舞うまちの晴れ姿を観るだけの旅行。 それが300年前に端を発する事件への入り口になるとは知る由もありませんでした。 という感じで始まる物語は、不思議なかけらと蛟の伝承を中心に展開する伝記モノ。 プレイ時間は初回2時間、以降1時間程度。 お話の展開は基本的にヒロインとの交流をメインに据え、最後は黒幕との戦闘で 幕を閉じる、という感じです。 ですから、分岐を楽しむのではなくヒロイン毎の差異を楽しむというのが正しい 進め方だといえます。 正直、伝記モノを処理するにはボリューム/説明不足で、主人公と黒幕との絡みが 描けていませんし、戦闘についてもラスボスが最弱状態、題名になっているかけらを 葉月がどのような思いで託し、春に接触したのかがわからないといった風に、設定と 文章の噛み合わせが良くない部分が目立っています。 # あっさりしてるのが好きならいいかも知れませんが。 ボリューム不足という点は、もとがShockwave作品であるということを 考慮すればわからなくもないのですが、やはりもうひと頑張りして欲しかったところ。 このShockwave作品の移植作であることはシステムにも影響しています。 それは、(おそらく)忠実に移植され過ぎているということです。 # エミュレートしてる可能性もありますね。 たとえば、メッセージ送りの受け付けがメッセージウィンドウ内のボタンのみだったり、 フルスクリーンモードに対応していなかったり、バックログの記憶サイズが小さいために メッセージスキップがすぐに中断されたりと、Windowsアプリケーションでは まずありえない設計がされています。 # メッセージ送りはスペース、Enterキーにも対応してます、一応。 また、インストールができない可能性がある、メッセージの一部が複数回表示される、 メッセージスキップの動作不良といったバグがあるのもいただけないところです。 このあたりは最低限パッチで対応してもらいたいですね。 …とまぁ、否定的な意見をたれてしまいましたが、短時間でクリアできることによって コンプする気になれたのも事実ですし、文章も一部ハズしている程度で、基本的には 読みやすいものになっています。 また、システムについても、インストールバグを除けば大した問題ではありません。 ですから、前述したような、ヒロイン毎の差異を楽しむ、というスタンスで挑むので あれば充分に楽しめる内容でしょう。 3人のヒロインは、坂森まちがドジっ娘を、屋久香穂が頼れる姐御を、葉月がロリを という風に、それぞれキャラ、ルート毎に全く違った魅力を堪能できます。 また、お話についても、まちが幼馴染編、香穂が伝承探求編、葉月が戦闘編と方向性が 違うため、繰り返しプレイしてもダレることなく読むことができました。 そういった配分というものに関しては見事な仕事だと思います。 # あとは、シナリオによる伝承の相互補完とかしてくれたらなお良かったんでしょうね。 いやもう、それにしても、大人になる寸前をパックしたようなまちは充分可愛いし、舞華@ときメモ2並にパワフル多芸な香穂さんもいろんな顔で楽しませてくれましたが、 やはり本命は葉月タン(おかっぱ和服ロリ)でしょう! これ、もう犯罪的! とにかく、ほとんど喋らないし、感情表現も豊かとはいえないんですが、たまに見せる あの笑顔が、もうっ! ホント、たかみち氏はベストチョイスだったと断言しますよ。 シナリオやシステムにアラはありますが、キャラデにたかみち氏、美術に草薙、音楽に天門氏を起用して構築した雰囲気は上質。 イベント絵や背景素材が参照可能なコンテンツにサントラCDが付いて¥3,000を 割った価格設定を考えれば、決して高い買い物ではないと思います。 ですから、伝記モノとしてよりギャルゲとして、もしくはたかみち氏の絵を目当てに という考えならオススメです。 あ、忘れてましたが音声はなしですよ。
first edition : 02/08/22
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ひとこと | 変な属性に覚醒しても責任は持てません。 |