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データ
タイトル 家族計画 〜絆箱〜 プレイ時間 25時間程度
/シナリオコンプ
機種 Win(18禁) ストーリー ★★★★☆
ジャンル ハートフル/既知外ADV キャラクタ ★★★★★
メーカー D.O. グラフィック ★★★☆☆
発売日 2002年12月27日 サウンド ★★★★★
定価 9,800円 ソフトウェア ★★★★☆
購入価格 9,800円 ゲーム性 ★☆☆☆☆
あの人
総合評価 ★★★★☆
お気に入り度 ★★★★★

本文
 説明しよう!
 家族計画とは、個々の自立を目的に既知外ホームレス不法入国者売人その他が立ち上げた相互互助計画である。

 計画参加者は主人公、沢村司をはじめとした男×2、女×5の7人家族。
 その人数やお隣が伊佐坂さんなのからわかるように某国民的アニメを大胆すぎるくらいにフィーチャリング。

 とはいえこの程度は序の口で、実際にはアニメ、ゲーム系のパロや既知外とのやりとりがふんだんに盛り込まれている強烈なコメディ。
 しかも絆箱では若もt比留間狂ノ介氏、子安十文字隼人氏をはじめとした強めの声優陣が声をあて、その完成度は尋常ではないレベルに。
 もう何度ディスプレイに向かって吹き出したことか。
# 伏字も若本比留間氏の声で「いや〜ん」とか入ってるだけで飛び道具。

 ただその中においても各キャラが抱えた深刻な問題を茶化すことはない。
 特に夜に起こる屋根の上でのやりとりは、各キャラの素顔を覗かせていてまた別の面白さがある。
 そういった部分を楽しめるのも司をはじめとしたキャラがしっかりと立っているからこそ。

 物語の期間は約1ヶ月半と決して長くはないが、プロローグ終了までに3時間程度、共通パートに10時間弱、各ヒロインパートに約3時間という大ボリューム。
 しかし、あまりの愉快さにその時間を長いと感じることはない。

 内容は、司が不法入国者の中国娘、王春花を拾うことにはじまるドタバタを描いたもの。
 プロローグでは各キャラとの出会いと家族計画の開始まで、共通パートでは擬似家族の日常と崩壊を、各ヒロインパートではそれぞれの思いと家族のかたちを描いている。

 コレ、実はオタ的には凄く重い内容。表現の方向性はキャプテン・ラヴに近いが深刻さは段違い。
 コメディ色の薄れた終盤に至る展開はまぶしくもあり、胸が押しつぶされそうでもあり。ちょっと複雑。
 だがプレイ後に非常に前向きな気分になれる、いい意味で引き摺る作品。

 モノは18禁ソフトであるが、H自体はお互いを確かめる、もしくは繁殖行為方向のものが多くエロいとは感じない。
 それ以前に総プレイ時間が25時間とかいうレベルなのにエロシーンがヒロイン分+αしかないんだからそういう向きには絶対にオススメしない。
 その分18禁の意義のほとんどは既知外テキストに集約されていたり。

 とにかく作品としてのオススメ度はダントツ。
 確かに終盤の展開でツラいものもあるが、それを考慮しても押さえておきたい1本。

 ちなみにイチオシは長女の青葉ルート。
 中盤の崩れ方、全体的な迂闊さ、終盤の強さと包容力、そして何より司と分かち合う体積の多さは圧倒的。
 浮気は死、らしいがそれでも全然良い。てかむしろ良い。
 オイシイものは最後にとっておく主義なのに青葉ルートを最初にクリアしたのはちょっとしくじったかもだ。
 もちろん他にもロリから年増(という程ではないが)まで各種取り揃えてあるのでお好みに合わせてどうぞ。
 とはいえ寛@比留間狂ノ介が文字通りの最強キャラだったりするが。

first edition : 03/03/24
ひとこと ここまで完全に持っていかれたのはキャプテン・ラヴ以来か。
マキシシングルはヘビーローテーション入り。

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