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データ
タイトル ポケットラブif プレイ時間 4時間程度
/1キャラクリア
機種 ネオジオポケット(カラー対応) ストーリー ★★★☆☆
ジャンル I'm not BOY育成SLG キャラクタ ★★★☆☆
メーカー KID グラフィック ★★★☆☆
発売日 1999年10月21日 サウンド ★★★☆☆
定価 4,800円 ソフトウェア ★★★☆☆
購入価格 1,480円 ゲーム性 ★★☆☆☆
エロエロ (*´д`*)ハァハァ
総合評価 ★★★☆☆
お気に入り度 ★★★★☆

本文
エロエロです!



 本作は過去にゲームボーイで発売された同タイトルのアレンジ移植作です。

 とはいえ、私はゲームボーイ版をやったことがないんでどう違うのかはあまりよく わかりません。
 どうやら、旧キャラが3人減って新キャラが2人追加、さらにゲーム期間が クリスマスからホワイトデーまで延び、いくつかの新システムとイベント追加が おこなわれているようです。



 ポケットラブシリーズといえば限定版に声優を起用したCDが同梱されていて、 オープニングや一部イベント、エンディング時にタイミングよく再生してやれば 画面と同期したメッセージが流れるというマジなのかネタなのか理解に苦しむ試みを おこなっていたのが印象的でした。

 また、声優陣は、國府田マリ子嬢、井上喜久子嬢、横山智佐嬢、岩男潤子嬢、氷上恭子嬢、宮村優子嬢、飯塚雅弓嬢、浅田葉子嬢、今井由香嬢という 無駄に豪華なキャスティングがされていたのもちょっとした語り種でもあります。
# ちなみに後ろの3人はポケラブ2の追加キャラです。

 ただ、このifでは、そういった試みはされておらず少々残念ではありますが、 さて…



 ゲーム期間は高校入学式から翌年のホワイトデーまでの11ヶ月強。
 登場キャラは全6人で、帰国子女、オタク娘、疎遠になってた幼馴染、スポーツ少女、 先輩、ゲームガキとバラエティは豊か。



 ゲームシステムはときメモを独自解釈したようなモノで、基本シーケンスは1週間。
 1週間は月〜土の平日と日曜祝日の休日にわかれます。

 平日は月曜日に特にがんばるコマンドと、がんばるコマンドを一括で入力し、 休日は午前と午後のコマンドを入力することで進みます。
 もちろん特にがんばるコマンドの方が高い効果を得られます。
# 「がんばるでは大した効果が期待できません」の方が正確だが…

 コマンドは、勉強、身だしなみ、カラオケ、ゲーム、クラブ、バイト、休息といった パラメータ上昇系のものから休日に選択可能な外出や連絡といったものがありますが、 ときメモをやってればだいたい想像がつくと思うので説明は省きます。

 本作は金銭の概念があり、日々の小遣いやバイト収入をやりくりしてプレゼントや 情報機器、情報誌を購入することができます。
 あ、デートに関してはお金は使わないんでご安心を。

 で、カレンダーイベントや女の子の好感度等による固定、ランダムイベントを こなして最後に告白を受けるという感じ。

 独自のシステムとして、プレゼントしたアクセサリーを付けてくれるプットオン機能、 デートで待ち合わせをしたときに、プレーヤーが選んだ服装を相手の女の子が評価するインプレッション機能、内臓時計によりイベントが発生するタイムシークレット機能、 商店街でデートしたときに発生するプリントシール撮影イベント、そしてぜひとも 体験したい6種類のドキドキイベントがあります。

 正直、タイムシークレット機能はウザいですし他の機能についても「ふ〜ん」と 流す程度のものでしかないのですがドキドキイベントだけは別、絶対別です。
 これだけで本作は存在する価値が充分にありますエロエロです!



 さて、テンションを戻して評価すると基本的には薄味のギャルゲとなるでしょう。

 一枚絵のボリュームといい表示域の狭さといい、携帯機であることを考慮しても 絵的な寂しさは否めませんし、イベントも登下校イベントをはじめとした同一の ランダムイベントがやたらと発生してメッセージ送りのためにボタンを押しているのも シンドく感じることがあるくらいです。

 また、キャラごとに特殊なイベントがあるかといえばそうでもなくイベントの演出が 弱いことも相まって複数回のプレイをしようという気にはなれません。

 メッセージも主人公が幼稚なくせに自意識過剰な点が鼻につきましたし、序盤での 女の子からの嫌われっぷりもせめて無関心程度にできなかったのかと思います。

 まぁ、声無し16MROMとしてはそれなりに頑張っている方だと思いますが わざわざ携帯機でプレイする内容じゃないというのが結論です。



 しかしドキドキイベントをはじめとするアマアマのイベント群は別です。
 これは恋愛の進行具合やデートスポットによって発生する特殊イベントで、内容は 手をつなぐ、肩を抱くといった微笑ましいものに始まり、キスから青姦(!)まで いっちゃってるんです。

 もちろん直接表記があるワケではありませんが内容的にはそうとしか思えません。
 私の場合、高尾水樹というキャラで起こったんですが、その時のメッセージは 以下の通り。

菜の花畑でかくれんぼをしていたふたりがもつれあって倒れる、そして…

「菜の花たちに包まれて
 僕と彼女の2人だけの
 大切な時間が始まる・・・




 これはナンですか、KID的にネタなんスか?

つか、スクリューキッド並にKIDじゃねぇし!
ドキドキにも程があるっつ〜の!

 このイベントを目の当たりにしたとき、旧新喜劇よろしく椅子ごと後方に転びたい 気分でした。いや、愉快で。

 他にも胸がどうこうとか、フレンチキス、唾液ひきそうなディープキス(妄想)、パンモロまで、他機種じゃ絶対無理なネタが炸裂で、内容的に18推じゃねぇかと 叫びそうになったくらいです。

 いやもう、こんなんで学校帰りに女の子の部屋に招き入れられようモンなら、ねぇ…、 据え膳食わぬはなんとやらで、もう、(以下自粛)
# いや、下校イベントの一環でしょっちゅう起こるんです、コレが。

 いや〜、やるなぁ、ネオポケ
 それこそ、I’m not BOY 誰でもBOYを捨てるときがくる。だな!



 ゲームとしてのデキはともかくスキンシップ系のベタベタ具合は最強クラス。

 特に同時攻略しているときなんか、複数の女の子とハグりまくり、キスしまくりの鬼畜三昧が可能という凄まじい仕様。

 ある意味この時期のギャルゲを語る上で絶好のネタになる本作。
 好事家の方にゼヒともオススメしたい隠れた珍品です。

first edition : 01/10/27
ひとこと これでCD付いてきたら、スゴい愉快だったのに。

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