データ |
タイトル | 新世紀エヴァンゲリオン | プレイ時間 | 5時間程度 /全モードクリア |
機種 | N64 | ストーリー | 評価対象外 |
ジャンル | ごっこ遊びミニゲーム集 | キャラクタ | 評価対象外 |
メーカー | BANDAI | グラフィック | ★★★★☆ |
GAINAX | サウンド | ★★☆☆☆ | |
発売日 | 1999年 6月25日 | ソフトウェア | ★★★☆☆ |
定価 | 8,800円 | ゲーム性 | ★★☆☆☆ |
購入価格 | 7,480円 | 再現度 | ★★★★★ |
総合評価 | ★★☆☆☆ | ||
お気に入り度 | ★★★☆☆ |
本文 |
このテの版権モノには原作を知らないと面白くないものと、原作を知らなくても
それなりに楽しめるものがありますが、これは思いっきり前者です。 エヴァに興味が無いとそりゃもう犯罪レベルに面白くないこと請け合いです。 このゲームはストーリーモードとシミュレーションモードで構成されています。 ストーリーモードは全13ミッションで構成されており、ミッションはストーリー部と ミニゲームにわかれています。 ストーリー部は劇中の特徴的なシーンを2Dアニメやポリゴンで再現しており、カートリッジである事を考慮すればそこそこのボリュームだと思います。 しかし大容量媒体マシンのムービーに比べると断然見劣しますし、音声も質、量共に 満足いくレベルには達していません。 まぁ、シーンの選択に特に大きな不満はありませんし、所詮はオマケと割り切れば こんなものだと思います。 しかしN64の能力を使ったポリゴンの再現性は非常に高く、この点については一見の価値有りです。 次にミニゲームをミッション毎に説明しますと…、 MISSION:01 使徒、襲来 このミッションの目的は第3使徒サキエルの殲滅。 基本は対戦格闘なのだが、カプコン系のそれではなく、動きの重さや、よりらしく闘うという主旨を含め同社のウルトラマンに近いと考えます。 そう、らしく闘うのがこの対戦格闘ライクなミニゲームの醍醐味だと言えよう。 なんせ、ATフィールドの侵食、頭部をやられてからの暴走、空中前方一回転しながらの 飛びつきなど、闘い方によってはアニメの動きをほぼ完全に再現でき、ソッチ方面の 心をくすぐられる事は間違いありません。 # 逆に言えば、その点に思うところがなければソダン並のクソゲーなんですが。 他に良かったのがサキエルの筋肉表現、特にエヴァの腕を折る時に前腕の筋肉が 膨張しているのなんか。 なお、MISSION:02、08も相手とエヴァが繰り出す技が違う以外は 同内容です。 MISSION:02 鳴らない、電話 第4使徒シャムシェルを相手にする以外はMISSION:01と大きな違いは無い。 当然闘い方によってはプラグナイフを使う事が可能である。 MISSION:03 決戦、第3新東京市 第5使徒ラミエルの中心をポジトロンライフルで貫くのが目的。 3Dスティックでラミエルのコアに照準を合わせてロックするまで保持するだけだが、 地球の自転、磁場、重力の影響で照準が一定しない為、微調整をしなければならず、 3Dスティックの操作がニガテな人にはちょっとだけ難しいかも知れない。 一応ラミエルの攻撃を受ける前に打ち落とす事は可能だが、ここはやはり一度相打ちを してから綾波を盾にするのが理想であろう。 でないと、笑顔が…、ね。 MISSION:04 人の造りしもの ここは暴走するジェットアローン(JA)にボタン連打で追いつき、あとはJAが 倒れない様にやはりボタン連打で支えるのみという面白味ナッシングなミッション。 MISSION:05 瞬間、心、重ねて 第7使徒イスラフェルにリズムアクション(もどき)で挑む! えぇ、62秒でケリをつける例のアレです。 練習モードも簡単につくってありますが個人的にOKなデキですし、実戦もこだわった 仕上がりになっているので問題はありません。 あとは秒間60フレームで動いてくれれば何の文句も無いんですがねぇ… 関係無いが最後の入力ができないのはやっぱり期間とか容量の問題なのだろうか? 本当はあと一回入力チャンスがあって、それが成功すれば無様じゃない分岐に なったのでは無いかと思うのだが… ※.00/10/14 追記 コマンドは忘れましたが、ちゃんとできるようです。 MISSION:06 マグマダイバー 第8使徒サンダルフォンの殲滅が目的。 サンダルフォンを画面中央でロックし、接触したら6個のボタン入力をするだけ。 膨らむプラグスーツを始めとして、全てがアスカで構成されているミッション。 MISSION:07 奇跡の価値は 落下する第10使徒サハクィエルを着地寸前で殲滅するのが目的。 タイミング良くボタンを押しエヴァにハードル跳びをさせる前半と、ボタン連打で サハクィエルを受けとめる後半に分かれている。 ここの本体は「ニンニクラーメン、チャーシュー抜き」だからゲームは別に どうでもいいです。 MISSION:08 命の選択を 第13使徒バルディエルを相手にする以外はMISSION:01、02と大差無し。 だた、HARDでの難易度が少々高めか? # 下+Aで出るヤクザキックを多用したら楽勝ではあるが。 MISSION:09 男の戦い 第14使徒ゼルエルとの殲滅が目的。 指示された方向に3Dスティックとボタンを入力するだけだが、これもHARDでは チト辛かったっス。まぁ、コンティニューしたら楽になるみたいですが。 # 私の反射神経ニブイだけという噂も… またここでは入力ミスのタイミング次第で腕がフッとばされるんで、そちらを狙うのが スジってもんですな。 で、ここでひとつ不満点があるんですよ。 それは伊吹マヤがゲロを吐かないって事なんですが、これが無ければ エヴァじゃ無いって賛同していただけますよね? MISSION:10 せめて、人間らしく 第15使徒アラエルにロンギヌスの槍を貫通させるのが目的。 前半は3Dスティックでロンギヌスの槍の軌道修正を行い、後半はボタン連打で ATフィールドを突き破るだけのもの。 ここでのみどころはロンギヌスの槍のモデリングですかね、やっぱり。 MISSION:11 最後のシ者 カヲルくんをボタン連打で握り潰すゲームじゃなくって非常に残念です。 実際はプラグナイフを使って弐号機を止めるのが目的。 攻撃方法は横薙ぎ、縦刺し、掴みの3種類あるが、横薙ぎ以外は力比べになり、 ボタン連打モードに突入する。 なぜここがMISSION:01、02、08と同じ戦闘形式にならなかったか不思議で なりません。 # まぁ、胸にプラグナイフ突き立てる以外は特に目立つシーンはありませんでしたが。 MISSION:12 Air これ以降は選択した難易度によりどこまで進めるかが決定する。 EASYならアスカが戦略自衛隊を殲滅した時点で量産型エヴァが登場するあのシーンでエンディング、NORMALならアスカが9体の量産型エヴァを かっちょ良く捻った後に串刺しエンディングを迎え、HARDならMISSION:13 へ進みます。 で、実際のところ、弐号機の戦闘については文句無しに格好いいです。 いや、ゲーム性云々はこの際いいですから。 文句があるとすれば弐号機のボディが量産型のそれを使用したシルエットで無い 程度のものです。 MISSION:13 まごころを、君に 再起動した量産型エヴァを殲滅するのが目的。 いきなりですが最低のデキです。 初号機対量産型エヴァはゲーム性が極めて低いわ、初号機のやられパターンは 格好悪いわでどうしようもありません。 まさかMISSION:12であそこまでこだわっておいて、最後でおとすというTV版の最終回と同じ手法でくるとは思いもしませんでした。 # いや、私はTV版の最後はアレで良いと思ってましたが。 エンディングは、映像版のまごころを、君にとほぼ同じですが、少しだけ変更して あるので違った解釈をする事も可能です。 で、次にシミュレーションモードはテストプログラムとミッションにわかれています。 テストプログラムはTV版鳴らない、電話に登場したものをベースとした、要は 射撃ゲームです。 ゲームモードが6種類ありますが、それぞれ対象となる使徒や兵装が違うだけなので 大した意味はありません。まぁ、オマケですね。 ミッションの方はHARDモードをクリアすれば選べるもので、任意のミッションを 遊ぶことができるというものです。 基本的には64のソフトとは思えぬ低レベルなソフトだと思いますが、その心意気とフレームレートを犠牲にしてまで再現されたと思われるエヴァのポリゴンには 一目置いても良いかと思います。 まぁ、購入基準を極論すればごっこ遊びが楽しめる自信がなければ「買っちゃ駄目だ、買っちゃ駄目だ、買っちゃ駄目だ、買っちゃ駄目だ、………」ってヤツですね。
first edition : 99/07/04
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ひとこと | 振動パックはあった方がいいでしょう。 |