500hit/リュスティ様/「父さんとの約束」
500hit(リュスティ様:一回目)リクエスト作品
「父さんとの約束」
―僕が旅立つ前の話である。
「…それで?」
―僕の言葉はそれだった。剣の扱い方についての話を父さんに教えてもらっていた。
―ファルの家―
「俺も…とりあえずは村の衛兵だ。平和を取り乱そうとする者を村から追い出す為に居る。」
「僕は…剣士として、何をすれば良い?」
「それはだ。お前は…もしかしたらこの国を…救う者になるかも知れない。その為に、守ってもらいたい事がある。」
―僕の父さんが、剣を振る時の、約束があった。それは僕も賛成した。
「その守ってもらいたい事って…?」
「1つは、決して人を殺めるな。多少の犠牲と共に世界を救う…そのような事があって良いのだろうか?」
「それは…。」
「やはりな。お前は、俺達と同様、人を殺めるのはとても恐い。やってはいけない行動だ。」
「でも悪人とか…どうしても倒さなくてはいけない様な人はどうすれば良い?」
「それはだ。一回は見逃してあげよう。次会った時からは本気を出してやれ。それに…」
「それに?」
「相手の攻撃パターンを把握できるだろ?」
―流石父さん…ずる賢いと言うか何と言うか…。でも、父さんの言う事は正しい。
「そしてもう1つ。魔物には情けを許すな!魔物にも仲間がいる。囲まれる前に倒せ…な?」
「…わかった。」
「ただ、洗脳されている時もある。その時には、お前の判断に任せる。」
「わかった。」
「それと、これは餞別だ。」
―父さんから渡された小遣い…2000フェスを貰い、僕は外へ出ていった。
「ありがとう、父さん!」
「あ、夜までには帰って来いよ。リィセスも心配するしな。」
「うん!」
―そうして外へ出ていった。ただ、何を買えば良いのか分からなかった。
「とりあえず傷薬でしょ…。」
―そうやって一日を過ごしていった。僕は、この日を忘れない。
500ヒットリクエスト小説です。
リクエストしてくれたのは、「リュスティ」さんでした。
テーマは「ファルとその父の固い約束」と言われて書かせて頂きました。
今回もオリジナルのファルの話です。
書きがいのある小説を書けましたね。
なお、この小説はリュスティ様のみに捧げる小説です。
他の方は、転載・保存を禁止致します。
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