ER病

 病的にERにはまっている。私の中で登場人物は演技をしているようには映らない。
トゥルーマン・ショーのように生活全てをのぞいているようで楽しくてしょうがない。

実際に舞台になっているシカゴには仕事と旅行とで2度程行った事があるので、自分の目で見てきた風景と重なるところが多く、これもはまった要因と言える。

ハゲた背の高い白人男性の後ろ姿を見るとグリーン先生に見えるし、仕事がバリバリできて家庭臭さがない遊び人風40歳前後の男性をみるとロス先生に見えてしまう始末。

 90年代初め、私は断然ロス先生派だった。穴場的なクラブに出入りしたり、芸能人がお忍びで飲みに来るような店を知っていて、女性がいつも近くにいるようなクールなケンちゃん(羽賀&大隅)。だから女はシャネルと携帯電話は必須。

ところが時代が癒しを求めるようになり、自然と自分の性格も丸くなった。
だから今、ERを見ているとロス先生にひかれる女性を見るとなんだか気恥ずかしくなるし、家庭思いでリーダーシップをとるグリーン先生を好きになるルイス先生を見ては、うなずいている自分がいる。

なんだかとても不思議だ。昔は「ハゲ・デブ・チビ・どもり・赤面症」を毛嫌いしていたくせにロス先生よりも、ハゲているグリーン先生を好きになる自分が。
 ちなみにカズ(夫)は「ハゲ・デブ・チビ・どもり・赤面症」でも「ケンちゃん」でもありませんけど。ハハハ。

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