情報は2005年5月現在のものです、参考にされる場合は各自ご確認をお願いいたします。

  5月12日(木)

〜THE MAYAN COMPETITION International Semi Final前日〜
●LAX到着
12:00LAX(ロサンゼルス国際空港)到着。
TAXIでDowntownへ(相場38$+tip)。早速ドライバーに「Downtownまで44$」とボラれそうになりました。
●観光案内所

先ず、Figueroa St沿いにある観光案内所に行って目指す宿までの行き方を尋ねました。
「割引きクーポンがある」と『地球の歩き方』に載っていたので入手。ロサンゼルスの地域ごとの地図や、観光案内リーフがたくさんあるので、寄ると役立つと思います。
Downtownの中心部にある7th St駅のバスの停留所は、日本のようにひとかたまりになっていないので、分かりにくいです。観光案内所で作っている、バス停留所案内一覧(図ではなくて「○○Stと○○Stの間」というふうに箇条書きになったもの)は便利なので、バスの移動を考えている方は持つと良いと思います。

●レンタルスタジオの予約
明日本番をむかえるAyaKitaは、どこかでリハを兼ねた練習しとかなければなりません!宿は絨毯敷きだし。
案内所で最寄りのレンタルスタジオを探してもらったところ候補は3つ。Downtownはビジネス街なので、どれも12km程西のHollywoodにかたまっているとのこと。
基本英会話もままならないAyaKitaですが、案内所の人が代わりに問い合わせしてくれる訳もなく、PhoneCard★を購入して、直接電話をしました。その時のメモ書きを抜粋すると、どうやら、
「I'd like to rent a room tommorrow for practicing for two hours.」
「Can I rent? from 1 to 3」
「Can I play my CD?」
「How much?」
を繰り返して、あとは「OK?」「OK?」で予約したらしい。
英語が不馴れなことを恐れずにとにかくチャレンジすることだ という去年のロス滞在時の教訓は活きているようです。
(「今Directorがいないから、○分後にまた電話して」という会話は2度繰り返して、結局予約がとれたのは明朝でした。)
★Phone Card
プリペイドカードのこと。カードを直接電話機に入れて使う日本のテレフォンカードと違い、カードに記されている固有の番号をプッシュすると、購入した金額分だけ通話ができるものです。使用する度に「あと残り○$です。あと○分話せます」とカード会社の音声案内が伝えてくれます。使い捨てと、金額補充できるタイプがあり、日本語案内のカードもあるので重宝しました。
中国系スーパー、米国系スーパー、コンビニの順に一定額での通話時間が長くなり、経済的。
車を持っているなら、中国系スーパーで必要分買っておくと良いと思います。
●宿にて(DASHについて)

案内所から宿までの移動は、距離が量れなかったのでDASH★を利用したのですが、歩いて5分程西にありました。
目指したCity Center Motelは『地球の歩き方』でオススメされていた安宿(1泊50$)。日本びいきなのか、受付には藍染の暖簾、部屋には富士の絵が掛かっていた(笑)。しかし、路上の真ん中に黒人の浮浪者がうつぶせに寝ていて、かなりビビりました〜。
この日はデリバリーで食事を済ませ、就寝。どうなることやら、貧乏ツアー。
【宿の住所】
City Center Motel
1135 W. 7th St,
Los Angels, CA 90017
Tel:213-628-7141

 左/宿の様子 右/部屋に飾られた富士の絵

★DASH
Downtownに8つの路線をもつ路線バス。東京だと狭いエリアを周遊する豆バスのような感覚ですね。
運賃も25セントと安い。多くの旅行者が利用するようです。

  5月13日(金)

〜THE MAYAN COMPETITION International Semi Final当日〜
●ファーマーズ・マーケットへ
午前中、Hollywoodにある、ファーマーズ・マーケット★へショッピングに行きました。
『デザインキッチンツール』という雑誌で、フードスタイリストの中里真理子さんが気に入っているという木製のレモン絞りを見つけたので自分の分とお土産用に数個購入。
それから、目指していたアバクロに行ってジャージを購入。どうしてもkitaにアバクロを着て欲しかったので。思った通り金髪によく似合います。
【ファーマーズ・マーケットの住所】
Farmers Market
6333 W.3rd St, Los Angels
Tel:323-933-9211
www.farmersmarketla.com
★ファーマズ・マーケット
隣接するショッピングモール「The Grove」と共に地元の人々に親しまれている素朴な市場です。生鮮食品のほか、様々な屋台、みやげ物屋があり、半日はたっぷり楽しめそうです。
●レンタルスタジオ
予約のとれたスタジオまでは距離にして12km。Downtownの7thからSantamonica方向のメトロバス★に乗って40分程で着いた。
【レンタルスタジオの住所】
Dance Arts Academy
731 South La Brea Ave.
Los Angels, CA 90036
Tel:323-932-6230
1時間$30は高めだなア、と思っていたら20人がバーレッスンできそうな大きな部屋で、金額設定に納得しました。練習場として割り勘にしたら安いよね。
ともあれ、練習場所を確保したAyaKitaは2時間集中練習。夜に臨みます。
  左/バスは市民の大事な足 右/広すぎるスタジオ
★メトロバス
MTA(ロサンゼルス交通局)が運行しているバス。ほぼL.A.全域を走っている。殆どの路線がDowntownを経由しているので、DownTownを拠点にする旅行者は多いとのこと。一回の乗車に$1.25かかるが、Day Passを購入すれば一日$3でMTA運行のバス・レール共乗り放題。交通費の高い日本に比べるとこれは本当に助かる。
●LA SALSAで遅い昼食

『地球の歩き方』に載っていたメキシカンファストフード。

美味しいです。Kita御満悦。

【LA SALSA住所】
445 S.Figueroa St, #104, Los Angels
Tel:213-683-8815
土日休日

●The Mayan Competitionの夜〜1 入り口で
Mayanに出場者用の控え室が用意されているか分からなかったので、宿で化粧を済ませ衣装を着て会場へ。
既に入り口で大きなボストンバッグをかかえた男女は、同じ出場者でトルコからやって来たのだと言う。
2人ともトルコ国旗のプリントTシャツにカジュアルなパンツを履いている。大学生だという女性は、殆どノーメイクであどけない素敵な笑顔を見せる。男性も笑顔を絶やさない。「日本のサルサダンサーはたくさんいて、皆うまいよね」と女性。4人でしばし談笑。
●The Mayan Competitionの夜〜2 控え室で

会場へ通されると、主催者のMiguel Angel氏が挨拶をしてくれました。
出演者用の控え室はきちんと用意されてあって、貴重品も管理してくれるので、ひと安心。出演者が続々と集まってきて、全部で8組だと判明しました。
オーストラリアから ■&■
マイアミから Nelson Gaston Vidarte&■ HP:http://www.energyonesalsa.com/
トルコから Duygu Ural & Aytunc Benturk
メキシコから Ericka Bautista & Joel Lopez
■から Charlene Rose & Danny Bravo
そして日本から Aya&Kita
国際色豊かでしょ。

私たち以外は着替えも化粧も控え室でやっていました。宿でやってくることはなかったようです。。
入り口で会ったDuyguちゃんは、黒のタンキニみたいな服にベリーダンスで使う短かめのヒップスカーフを着けて、まぶたには長いアイラインとキラキラシャドーをたっぷり付けて、何と妖艶なことかー。長身でロングヘアで、オシリは小さいけどムネはおっきくて、女の私もごくり、と唾を飲んでしまうほどの美しさです(彼女はSemi Finalの勝者なのでMayanのWebで観る事が出来ます、ゼヒ)。他の女性も眺めていてフ〜ンと感心するのは、舞台でどれだけ自分を美しく見せるかを彼女たちそれぞれ研究していること。私が考えている以上に彼女たちの化粧は派手で、身体には光沢が出るパウダーを塗りまくっているのです。悪い意味でなく、これくらいの演出が私にも必要なのかも、と感じた位。ついアイラインの太さと長さを追加してしまう私でした。敏感肌の私だけど、身体のパウダーも今度やってみよう、と思いました。

そうこうしているうちにMCをつとめるJosie Neglia★がピンクのミニワンピ姿で会場入りしました。私たちを見つけると、懐かしそうに再会を喜んで抱き締めてくれて、一気に緊張がやわらぎます。去年の6月のインストラクター養成コースに参加した時以来、昨年末大坂に来た時は会いに行く事ができなかったので、一年ぶりの再会。私の目標とするダンサーの一人、Josie Negliaはそこに居るだけでサルサダンサーなのです。

★Josie Neglia
1990年代からL.A.で活躍し、サルサの女王と呼ばれる。彼女の人生を綴ったドキュメンタリー映像も制作される程の人物。日本へも何度も招待されている。ダンサーとしてのみならず、インストラクターとして、またインストラクターを育てる側として、様々なサルサシーンで彼女の活躍が見られる。
現在は娘Mia と両親と共にカナダに在住。2005年8月にはL.A.のDowntownの東端にJosie Neglia Dance Academyを開校。サルサダンスの発展に更に力を注ぐこととなるだろう。
●The Mayan Competitionの夜〜3 そして本番

本番の23時までweb用の写真を撮ったり、おもいおもいの時間を過ごし、リハはなしでイキナリ舞台へ。
MC用のメモを頭上にかかげたJosieの誘導で、混雑したフロアを通り抜けて観客の目をひかせます。審査員の紹介の後、6組全員で2分のフリーダンス。去年のペアコンペの映像をwebで観ていたイメージよりも、踊るフロアの狭い事!Kitaによると広角レンズによる効果で広く、立体的なフロアに見えるそうなのです。
そして一年越しの夢が叶う瞬間!3組目の私は前組みのデモを背面から眺めていて、ひしひしと感動していました。2組目のDuyguちゃんは自分の身体をフロアに投げ出して、音に合わせて飛んだりはいつくばったりしているのを見ながら、こんなにたくさんの人の視線を受けて裸になっている彼女の美しさに震えていたのです。彼女の背中はパウダーの光沢でない汗によって一層輝いて、私は次の順番を待ちながらじっと彼等を見つめていました。「わたしも裸になろう」、そう考えているうちにJosieに名前を呼ばれます。「Aya & Kita!! 〜〜〜(何を言っているのか聞き取れない)」。待っている間にKitaと打ち合わせをして、最初の挨拶は「きをつけ!」「礼!」と直立でおじぎをすることにしました。
その後のパフォーマンスは、まあ想像におまかせします。って訳にもいかない?正直良く有りませんでした。
最初のマルチターンは軌道が少しずれ、ポーズの所では重心を崩してぶれてしまい、フリップは脚がまがってしまいましたから…。怏々にしてAyaのミス。しかし、私個人としては裸にはなれました、フロアで。
観客の声援も暖かかった。

※デモの映像は現在主催者に入手交渉中です。個人の撮影は禁止されていました。

●The Mayan Competitionの夜〜3 結果報告。

30分後の結果発表まではフリータイム。以外な方からも声をかけられましたよ。なんと東京・六本木にできたROXY Salsabolというサルサクラブのオーナー・カルロスにも。あまり聞き取れなかったのだけど「よかったよ」みたいな事を言ってくれて、2曲踊りました。ラティーノらしくリードもスムーズ。こんな所でお会いするとはねー。メキシコのJoelとも少しQuebradita★を踊ってもらって、さあ結果は?!
残念ながら…、私たちは明日のFinalに参加する資格は与えられませんでした。
くやしいけど、清清しさも残る不思議な気分。
それでもやっぱりくやしいけど、参加して良かったこと、
・すれ違う数人の観客から肩をたたかれて「よかったのにー!」と言われたこと
・他の出演者と交流ができたこと
・Josieにデモを観てもらえたこと
・東京のペアコンペへ向けての心構えができたこと
・世界の中のAya&Kitaのレベルを実感できたこと
かな。色々得るものはあった様に思います。
そんなこんなでAya&Kitaの挑戦は終わったのです。とりあえず。

後列左からオーストラリア、マイアミ、■(どこだったか?)、日本、メキシコ。

前列左からトルコ、MCのJosie Neglia

★Quebradita

メキシコのダンス。近年Victor&Gabyというメキシコのサルサダンサーが、Quebraditaをミックスさせたサルサで話題を呼び、注目されているが、歴史については私が知りません。どなたか詳しい方、教えて下さ〜い。

 5月14日(土)

〜THE MAYAN COMPETITION FINALの日〜
●再びレンタルスタジオにて

今日はデモがないというのに、何故Aya&Kitaが昨日と同じスタジオにいるのかと言うと…。
実は2時過ぎに宿に帰ってからフツフツとくやしさがこみあげてきて(特にKItaが)、私のミスが多かったものだからその事も指摘を受け(反論できないのが辛いトコ)、PCをおもむろに立ち上げたKItaは夜明けまで日本で取り込んできたダンサーを見つめながら、うめき声を上げ、じたんだを踏んでいたのです。
そいで、朝「今日もスタジオ借りない?」のKita提案。断れるはずがないです、私がミスったんだから…。
というわけで、スタジオ。今日は一番小さいスタジオ(1時間$15)で昨日の振付を総おさらいしたのでした。

 左/再びDAAへ

 右/ラテン音楽の流れるバーとして有名なコンガルームの傍に。

●高めのレストランで健闘祝い
南米料理をベースにした創作料理のお店CIUDADで、1年間がんばったお祝をしました(30日までの滞在で唯一の贅沢でした)。バナナチップやナッツが入ったサラダや、魚介の複雑な味のするリゾット、やぎのチーズフリット等、オーダーしたどれもが新感覚の味で感動してしまいました!盛り付けも美しいのです。
私はお酒が弱いので試さなかったけれど、ラムとラテン諸国からのワインの種類が豊富でスタッフも色々お客に説明しながら、見たこともないようなカクテルを作っていました。
【CIUDADの住所】
445 S.Figueroa St, Los Angels
TEL:213-486-5171
●Profetional部門Finalの夜〜1 ロス在住ダンサーKeiko
Joby Brava★の振付けクラスを受講しているダンサーのKeikoと初対面しました。ロスサルサ事情を発信しているおやなんださんからの紹介で、滞在中の私たちのサポートをしてくれる人です。
車社会のロスでは、私たちのように車を利用しない場合の移動はとっても苦労します。車なら20分のところを電車で2時間かけて行ったり。目的地にバスも電車も通ってない場合も多いのです。
それで出発前からメールでやりとりをしていたのですが、お会いしたのは初めて。
おやなんさん曰く「LAにいる日本人で一番シャインがうまい女性ではないかな?」とのこと、見てみるとう〜ん確かに。男性のリードに細かくスタイリングを入れて元気なリスのようです。
「あははっ」という突き抜けた笑い方が特徴の彼女、ホントに色々お世話になったのよ〜(それについては後ほど)。

★Joby Brava

L.A.で最も有名な女性サルサダンサーのひとり。2004年解散したL.A.サルサチーム「Salsa Brava」のメンバーとして活躍した。Salsa BravaはL.A.サルサの流行を作り出していたといっても過言ではい。2005年現在は、やはりSalsa BravaメンバーのOlivia Dassoと共にレディーススタイリングクラス等を開講。活躍を続けている。

●Profetional部門Finalの夜〜2 観客の熱狂ぶり!

さて、The Mayan Pair Competitionの最終日!プロフェッショナル部門の予選を勝ち抜いた3組と、一昨日SemiFinalで選ばれたインタ−ナショナル部門の3組が、順位を競う夜がやってきました。
プロ予選、アマ予選・決勝、インターナショナル予選を観に来ない人もこの日だけは毎年必ず観に来るため、本番2時間前の会場は、既に踊る隙間もない程のすし詰め状態でした。
主催者のMiguelに「1階は混んで観られないから、早めに2階に移動した方がいいよ」と声をかけられ、本番1時間前に2階に席をとりました。
昨日と同じようにJosieが先導して出演者を連れてきますが、通常ダンスフロアとなっている決勝ステージから観客を下ろすことがなかなかできない。できるだけ最前列で観たい客は大声で主張を始める。ステージの段差から人が将棋倒しになる…。結局決勝が始まったのが予定時間の1時間30分後でした。混雑ぶりがうかがえるでしょう?

●Profetional部門Finalの夜〜2 決勝の様子
決勝の6組はもうホントに…言葉を失うオーラで説明できません。。The MayanのHPで彼等のデモが観られるので、ぜひ観て下さい。HPで観たイメージよりも決勝ステージはほんとに狭くて、2階から見下ろしていると、親指大位なんです。親指大のフロア以外は全て人の頭と思って下さい。そしてその観客の視線が総て親指大のフロアに注がれているんです。次々にデモを観ながら、だんだん私には、出演者が生贄のように見えてくるんですよねー。その中で出演者は命を燃やして踊ってるみたいな。ゾッとする程感動してしまいました。
●Profetional部門Finalの夜〜2 決勝が終わって

優勝したAlex D'Slvaが入口近くに居たので眺めていると、Alexのお母さまが「私たちを写真に撮ってくれない?」と言うので、Kitaがパチリ。お母さまはとても興奮されていて、何を言っているかよく分からないけど話し足りないらしく、「これから家でコーヒーでも飲まないか?」と誘われた。え〜…初対面ですよ、私たち。。そんなもの?こちらの付き合い方って?
しかし、Alexと話せるきっかけができて嬉しかった。思いきってプライベ−トレッスンをお願いした所、すんなりOKしてくれました。15〜25日までの予定が決まっていなかった私たち。ロスに着いてから色々探そうと思っていたので、「明日9時に電話ちょうだい」といって名刺をいただいた時はホッとしました。
「昨日、デモしてたよね?観たよー」と、MAYANの外でTAXIを待っている時、中国系の男性ルイスに声をかけられました。実はMAYANのオーナーとのこと。「チャレンジしてみました。でも皆うまくて私たちまだまだです」とカタコトで言ったら、「いやいや、良かったよ〜。また来てよ」みたいな事を言ってくれて、嬉しかった。決勝には進めかったけど、色々な出会いがあって参加して本当によかったと思いました。

上左/優勝したAlex D'Slvaとお母さま

上右/Compeのスコアボード

下左/入口の看板

下右/オーナーのルイスと