正常値

この間、とてもすごくたいへんなまらひさびさに腹が立った。

日々細かい出来事で腹は立っているけれど、病院の先生に腹が立ったのは
ここ最近では、あたしにとってはとても珍しい。

バセドウになりたての頃、病院の先生を「あたしを救ってくれよ〜;」と勝手に教祖化。
かと思えば、不用意な一言に、ものすごーく腹が立て、日々の出来事の怒りも上乗せ。
夜中に神社に行って、藁人形でもつくってやろうかー?くらいにうらんだりしたこともある。
病院に行くたびに、何らかの不満と怒りを医師にぶつけていた気もする。

そう思うと、甲状腺医は因果な商売である。

あたしの担当医も、

「こっちの言い分を理解してもらった時に「よしっ」と思う、そう思わないとやってらんない
いろんな人がいるからさ、急に怒り出したりする人もいて大変なんだ」

と言っていた。
そんなことをいきなり患者のあたしに言ってどうする?と思いもしたが、
ついつい「先生も大変だねぇ・・・」と呟いてしまった。

この間、病院に行った。
先生に「手が震える、なんか精神的にもちょっと変」
と訴えてみた。

ところがどっこい。

「うーーん;
正常値だからねー」

一瞬押し黙るあたし。
心の中の声のみが聞こえる。

『でたよ、でたよ、またでたよ、久々に聞いたけどでちゃったよ。せいじょーち、正常値』

「・・・でも明らかにあるよ、なんで?」

と静かに切り出すも、

「それは別。」

ふーん。

そう、別ね、別ね、別ね、便利な言葉だね。
あたしはどうにも納得がいかない。

ふーん。

あたしは、今でも納得いかない。

数値と症状の間にはずれがある。
数値が良くなっても、症状は後追い状態と思う。
そこに結構苦しんでいる人は多いのに、何故そこで患者を紛らわす一言を言うのかと思う。
自律神経がおかしい、それは甲状腺とは別。
で、調べてみたら自律神経はおかしくないし、やっぱり甲状腺と関連しているといわれる。

これはあたしがバセドウになったころからの、今でも納得のいかない最大の疑問だ。

髪の毛が抜ける、関係ない。
不安定なる、関係ない。
手が震える、関係ない。

明らかに関係あるだろうということまで「正常値」という一言で却下される。
正常値でなければ関係があるものまで、どうして正常値になったとたん関係ないって
言われてしまうのかあたしにはどうしてもわからない。

そんな懐かしい腹立ちをこの間、久しぶりに感じてしまった。

 正常値インロウみたいに振りかざす医者はどっかに行って下さい

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