甲状腺の暴動


たしか理科の時間で習った気がする。
人体のしくみ。
人体モデルなんか使ったりして。
それなのに。
忘れたのか 勉強しなかったのか なんなのか。

自分の体に知らない部品があったなんて。

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体がとにかく変だった。精神が変だった。
手は震えるし 汗は滝のようにかくし 始終イライラする。

喫茶店に入ってコーヒーを頼めば あんた生まれて初めてコーヒー飲んだの?
というくらい茶碗をかちゃかちゃさせる始末。

雪降りしきる北海道で半袖短パンで1人だらだら汗を流している。

旦那がちょっとでも自分の言うことに反論でもしようものなら
どうしてココまでと言うくらいいきり立って反撃する。

ココまで人間の体を一気に変えてしまう部品
その名は「甲状腺」である。

普段はハート型をして喉部分にひっそり潜んでいる。
しかしいったん故障すると
カワイイ見かけと裏腹に暴動を起こし人間に奇襲をかけるのである。
その暴動の名が「甲状腺機能亢進症」である。
もしも自分の体の中で甲状腺に暴動を起こされてしまったら
もれなく上記の症状がプレゼントされる。
グリコのおまけのように。

そして暴動を起こされると我々に抵抗するすべはない。
素直に起こるべく症状を受け入れるのみだ。

え?病院に行って治療してもらえばいいじゃん。

そう 確かにそうなんだけど・・・。
病院に行って治療をすると確かに症状は軽減する
・・・が全くなくなる訳でもない。
というのを4年かけて自分の人体で学んだ。

これはもうあきらめて暴動を起こしてしまった甲状腺をなだめつつ
つき合って行くしかないと覚悟を決めたら
あなたはもう「甲状腺ビギナー」を卒業して「甲状腺マスター」である。

理科の勉強をしていなかったからこんな暴動を起こされたのか?
それはNO。
ウイルス説 ストレス説 遺伝説様々な説があるけれど
未だ医学的にそれは曖昧にしか解明されてはいない。

まだ暴動を起こされていない方は今すぐ家庭の医学などを参照し
甲状腺の位置を把握して暴動を起こされぬようなだめにかかるのもいいだろう。
すでに上記のような症状がある方には取りあえず
内分泌内科を受診することをお勧めする。

現在甲状腺に暴動を起こされている最中の方は「甲状腺マスター」のさらに上
「甲状腺キングオブマスター」を目指してみるのも一興かも知れない。

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