天台宗 法苑院萱垣山 願王寺

■所在地 長野県飯田市鼎1724
■TEL. 0265-22-2982
■本尊 大日如来
■改山 豪範阿闍梨
■開基 仏説僧都
■開創 貞元二年丁丑(977年)
■住職 第二十四世 萱垣 光英
■交通 中央道飯田インター東方5分
■JR 鼎駅下車 徒歩西方15分


厄除け祈願の寺として、300有余年にわたり節分厄除祈願祭「萱垣願王寺の火祭り」が行われています。



境内には、江戸時代初期から中期にわたって奉納された、西国三十三札所の観世音菩薩の尊像が配置されております。
     

飯田市街地を見下ろす境内の一隅には鐘楼が配置されています。傍らには第二十三世住職 萱垣幸道筆による「祈り三鐘」の碑が立てられています。
 

一つ、父母の恩に報いんがため

  二つ、先祖代々菩提のため

    三つ、己が厄難を除き 家運隆盛のため
   
  飯田市街を背景に、聖観音菩薩像が墓地を見守っていてくださいます。

   

当寺は、下條村の龍獄寺を一番として阿智村内を巡り、飯田市山本より川路を経て旧飯田市に入り、毛賀の照月寺を打ち止めとする伊那坂東三十三所観音霊場うち、三十一番札所にあたり、十一面観世音菩薩(別称:子安観音)を拝しております。



願 王 寺 縁 起
平安時代 977 貞元二年
(じょうげん)
比叡山の名僧・豪範阿闍梨により遮那山安平寺と号して、風越山中に開創される。
(本尊・大日如来:慈覚大師作)
南北朝時代 1336 建武三年
(けんむ)
小笠原貞宗公より萱垣の地を給わり堂宇を復興建立、以来小笠原公の祈願寺となる。
室町時代 1439 永享十一年
(えいきょう)
鎌倉管領・足利持氏の子、永寿王丸(後の源成氏)が当寺に潜匿。後に成氏の発願によって法苑院萱垣山願王寺と改められ、鎌倉五代公方・源成氏の鎮護国家の祈願道場となる。
1582 天正十年
(てんしょう)
織田信長軍乱入の兵火にかかり、堂宇が消失。
江戸時代 1597 慶長二年
(けいちょう)
伝教大師五十九世の法孫・仏説僧都により堂宇を再建。
1744 延享元年
(えんきょう)
十月三十日から十一月二日、また同年十二月十四日から十六日まで、飯田長姫城主・堀公により二夜三日にわたり御難除大護摩供厳修。以来御難除(厄除火祭)の寺として今日に至る。
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