「菊花賞を勝つ馬にフロックはない!」と豪語する人がいる。淀の菊花賞を勝利するには、スピード、スタミナともに兼ね備えていなければならないと言われていたからであろう。しかし、昨今の菊花賞は違う。長距離レースが少なくなる傾向が菊花賞自体のレース性格も変えてしまった。 本命は、ダンツフレーム。距離がどうのこうの言われてきた。今までのブライアンズタイム産駒がそうであったように、体型はコロッと詰まった体型が多かった。しかし距離は持つ。さらに速い上がりをもつブライアンズタイム産駒のみが距離伸びて好走可能。そして、現にダンツフレームはダービー2着馬。底力の備えており、鞍上は長距離では無敵の武豊。クラシック連続2着の雪辱を狙って、ここは是が非でも取りに来るはず。昨年の様な魔術的な手綱さばきを拝みたい。
対抗は、ジャングルポケット。この馬は何もかもがスケールがデカイ。荒削り、幼い気性。完成されていない体型。全てをとっても、まだ完成の域まで半分のデキ。それでいて、2歳時のレコード駆けにダービー制覇。何もかもがスケールが違う。札幌記念から2ヶ月。あれからの成長を考えると当時と比較することすら無意味。トニービン産駒の京都コースで実績を考えて対抗までとした。
単穴はエアエミネム。現在4連勝中。4連勝は並の馬ではできない。前々走ではダービー馬に先着。実力は申し分ないが、デインヒル産駒というのは、どうも菊花賞のイメージににつかわない。近年の菊花賞ならば、十分勝負になるが、他の有力馬2騎の上昇度を考えて3番手評価。
メジロベイリーが、タガノテイオーが、アグネスタキオンが、そしてボーンキングがいなくなった。圧倒的な質と量を誇ったこの世代も最終章までコマを進めてきたのは15頭。今いる馬の中で、今持てる力を目一杯出して欲しい。ここでのレースぶりが、年末、テイエムオペラーへの挑戦者として胸を張って名乗りを上げることが出来る。
【牧場長@@】
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