第六章.飛翔、はるかな空へ!
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満月氏のビデオは、新聞が配達される事、終了した。途中、国民によく知れ渡った教育ビデオの一部が流されたようだが、ここでは語るまい。朝のお務めまでは、まだ時間がある。昨夜もゆっくりとは言い難い時間しか、休めなかったので、ここでわずかでも休んでおくのは、得策だ。とりあえずその場で、横になる。そういえば、合宿企画にはいくつも参加しているが、そのほとんどの場合、畳の上で寝ている気がする。まぁ、別に気にはしてないが・・・。
眩しい朝の光が、広間の中に射し込んできた頃、頭の中に重たい何かが鎮座しているような感じを残したまま、眠りの森から抜け出した。すっきりしない頭を抱えるように、洗面所へと向かう。すると、憑かれたように、元の会場へと向かう一団に遭遇する。時計の針は、8時半を指そうとしている。そうか、朝のお務めの時間なのだ。手早く洗顔を済ますと、会場へと向かう。近づくにつれ、野太い読経の声が聞こえる。いやな予感を抱えたまま、会場へと脚を踏み入れる。そこには、予想された通り、テレビに映し出された「おジャ魔女どれみ」を取り囲んだ野郎の一団があった。しかもみんな声を合わせて主題歌を歌っている。幸い、まだ関係者は来ていなかったが、まもなくここでお葬式が営まれようとしている会場での出来事である。私は歌こそ歌わなかったが、終わりまで「どれみ」鑑賞会の末席へと加わった。(他の連中は、ちゃんとエンディングまで歌っていた)あまり人の事は言えないが、朝から濃い連中である。
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混戦模様の歌留多大会
肉体は今、武器へと変わった!
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AZ-CON大賞授賞式
熱き魂の持ち主に、送られる勲賞である
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さて、まだ会場から追い出されるまで少し時間があったので、昨夜行えなかった企画の一つ、「あずきちゃんかるた大会」が催される事となった。これは、あずきちゃんのサブ・タイトルを上の句と下の句に分けて大きな紙に記載し、この上の句を読み、下の句のカードを取ると言うものである。上の句には、同じ物が幾つかあるため、期ごとに分けて、行われる事となった。昨夜は幽体のみで参加して、本体は寝ていた~あずあず氏が読み手となり、競技は始まった。(すでに、幽体は本体に戻っているので、ご心配なく)
あずきちゃんは全部で117話放送された。いずれも傑作ぞろいであるため、サブ・タイトルも印象に残っているものも多い。必然的に、カルタ大会は、熾烈を極めた。札をめがけて男の肢体が宙を舞う。そう、飛ぶのである。私の頭の中に、昨夜みたビデオの「ムーの白鯨」の主題歌が浮かぶ。「君は、飛べるんだ」見ている我々は、いつ起こるかわからない空中衝突に戦慄する。しかし、参加者は、意に介してないようだ。遠慮なく身体ごとぶつかって行く。幸い、大会中には怪我人は出なかったが、我々の心には大きな衝撃を与えてくれた企画となった。
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大会もそろそろ終了時間が近づいてきた。山崎円花(弟)氏の企画「AZ−CON大賞」の発表も行われ、2部門を制覇した満月ポン氏に注目が集まっていた。彼は、第1部でおジャ魔女満月氏へと華麗なる変身を遂げ、我々の脳裏に忘れ得ぬ刻印を残してくれたのだ。彼の受賞にみんなは、惜しみない拍手を送った。
いよいよお開きかと思ったそのとき、篠原氏の協力を求める声が響いた。何でも即売会の期日を間違え、2日目の今日に来てしまった参加者がいたのだ。そこで、残りわずかな時間だが、彼らのために即売会を開いてはくれないかとの事だ。心優しきあずき者の参加者は、申し出を快諾し、たちまち小さいながらも即売会が開かれる事となった。これは遅れてきた参加者のみならず、合宿から参加した者や、昨日クイズにより中断され、そのまま買いそびれてしまった我々にとっても、好都合であった。
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新たに追加したOP映像
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実は、結構手抜きである
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そして、私はこの時間を利用して、持参してきた香港版あずきちゃん「同班同學V」のビデオ上映を行う事とした。実は昨日の即売会時や、合宿の時に上映する予定であったのだが、某クイズ大会のとばっちりで、出す機会がなかったのだ。実は今回は、本編の他にオリジナルのタイトルを作成したので、ぜひとも上映したかったのだ。(何しろ、手が係ってるので、このままお蔵にはしたくなかったのだ)本編の詳しい解説は、別のレポートを読んでもらうこととしよう。問題は、オリジナルのタイトル部分である。まずは、衛星アニメ劇場のタイトル(あずきちゃんをやっていた当時の物)のモジャール氏をあずきちゃんに置き換えたアニメーション・タイトルである。これは、元の映像を参考にほいほいとあずきちゃんを書きなぐり、アニメーション・マスターを使ってDVフォーマットのアニメにしたものである。動画枚数が少なく、絵も見ての通り手抜きなので、思ったほど作画に苦労はなかった。しかし、アニメ化する際に使用したツールに慣れていなかったため、余計な手間がかかってしまい、何度か作り直すはめとなってしまったものだ。まぁ、初めてでもあるし、あんなものだろう。
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そして、本編を挟み、終了のエンド・キャッチャーである。見ての通り、某アニメのエンド・キャッチャーをもじったイラストである。狙っていたとは言え、ものすごい反響があった。おそらく、先ほどみんなで歌っていた連中のように、うまくツボにはまったのだろう。この一枚の絵のおかげで、急遽「AZ−CON大賞 特別賞」をいただく事となった。身に余る、光栄である。次回の仕掛けへのよい励みとなるというものだ。
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AZ-CON大賞特別賞受賞作品(笑)
副賞は、「ビューティー ヨーコ」看板写真
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最終章につづく
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