設計編


2002年9月7日

工藤建設にてS氏と会う。土地の申し込みは一番であった。
価格交渉も出来ないことは無いのだが、無理を言うと蹴られる可能性があるので、そのままの額面で申し込むことになった。
土地は仮にであるが決まったので、その地面に合わせて間取りのプランを練る。
自宅でCADにてこちらからプランのたたき台になる図面は作っておいたので、それを元に話しを進める。
住居部分は夫婦と猫が2匹なので、余分な部屋は作らずに1Fはガレージと玄関と客間と収納スペース。
2Fが1LDKのマンション風の居住スペースとした。
スタジオは外から直接出入り出来る様にして、入り口はエアロックを設けた2重ドア。約20畳程度スタジオの隣に6畳程の倉庫兼ミキシング ルームを作ってみた。
私は建築というものは、ど素人であるが今はパソコンさえ扱えれば自分で家の設計がある程度は可能なのである。
間取りの図面を書いてその図面を3次元で描画して家の中に入ってみたりさえ出来るのである。
すごい世の中になったものだ。

2002年9月8日

工藤建設にてS氏と会う。すごい勢いだ・・・。
さらに間取りや設備の仕様まで詳細に詰める。費用の見積もりを具体的にするためにはかなり細かい部分まで打ち合わせが必要なのである。
ちなみに、うちの希望するプランは工藤建設の標準規格から外れる為

【地下付き輸入住宅2100万円】

では出来ないそうである・・・・。純粋 な注文住宅だそうだ。
次回からは設計士も打ち合わせに加わることになる。

てか、確かに土地の申し込みはしたけど、建物は工藤建設で建てるって決めた訳じゃないんだけど・・・。

2002年9月12日

自宅にて、S氏と設計士のK氏に会う。手書きの図面が出てくる。
本物っぽいって、本物だよね。
今までは自分もS氏もPCのCADで図面を書いていたので、手書きの図面が妙に新鮮である。
さすがにプロの設計士だけあって、自分たちもS氏も気が付かない様な細かい部分まで考えてある。
でも、やはり意思の疎通というのは難しいものだ。とつくづく思う。
年中一緒に居る夫婦でさえ意見が食い違って居るのだから、まぁ無理は無い話しだ。

2002年9月14日

午前中土地の購入契約をする。手付け金として、ん百万円払う。
あーあ買っちゃった。
ローンの申し込みをして、審査通らなかったら白紙撤回になるのだが、いいんだろうか?
こんな簡単に決めちゃって。もちろんさんざん考えましたけど・・・・。
こちらの仲介をしてくれている不動産やさんのOさんは、手際が良く頼りになるのであるが売り主の仲介をしている不動産屋さんがなんというか、
トホホ・・・
な感じである。

夜、工藤建設にてS氏とK氏と打ち合わせ。見積もりを貰う。
ぶっ飛ぶ。高い・・・。
しかもこれ地下のスタジオの内装・防音とか最初からプランに入れてあるソーラーパネルとか入ってないし・・・。
どーすんの・・・。
やっぱ地下って高いじゃん・・・。
見積もりのほぼ1/3は基礎兼用の地下の工事費である・・・・。
うーーーーーーーーむ・・・・・・・・・・・。
正直言ってぜーーーんぶの、込み込みの金額で考えてる予算すらオーバーしてるんですけど・・・。
やはり地下の建築費が予想を遙かに上回って高額である。
工藤建設の売りは

「地上部分と同じ面積の基礎を兼ねた広々とした地下室が安価に!」

なのであるが、我が家の場合土地が少し傾斜しているため、インナーガレージ出入り口との兼ね合い上、必要以上に地下を掘り下げなくてはいけない。その分かなり割高になってしまっている様だ。
このままでは全然予算がダメなので、駐車場の下に作るつもりだったミキシングルーム兼倉庫を諦める事にする。これによって、駐車場の高さあわせが地下に支配されることが無くなり地下を掘り下げる量が減るのでかなりのコストダウンになるはずである。

まぁ、どうせレコーディングする訳じゃないし、欲しいのはリハーサルスタジオなのでいいんだけどさ・・・・。

2002年9月15日

工藤建設にてS氏と打ち合わせ。
契約を9/22にしたいとのこと。 契約をしないと人が動かせないので先に進めないそうである。
ミキシングルームを諦めたことにより、見積もりは下がってはいるが、でもやっぱり予算はみ出しまくってるし・・・。
決まってないこといっぱいあるし・・・。
肝心の地下スタジオの防音とかの仕様なんも決まってないし・・・。

なのに契約しろって?

資金は住宅金融公庫+足りない分は銀行から借りるという予定なのだが、公的融資は金利が安定しているが銀行よりは高い。低金利時代だし自前で銀行から全部借りるというのも検討してみることにする。

相変わらず、夜はインターネットでスタジオの防音に関する資料集めの毎日・・・。
眠い・・・。

2002年9月16日

工藤建設にてS氏と打ち合わせ。
住居部分の仕様・間取りをひたすら詰める。
しかし、毎日打ち合わせだ。みんなこんな事やってんのかな?

家建てるってのは結婚するより大変なのね・・・・。

丁度仕事が暇な時期でよかった。

2002年9月20日

工藤建設にていつものS氏と資金関係に詳しいM氏と打ち合わせ。
自分達なりに動いてみて、勤務先の取引銀行なら色々優遇が受けられるらしいので、動いて貰っていた工藤建設さんには悪いが、自前で銀行一本で行くことにほぼ決める。
銀行との条件交渉のポイントなどM氏に色々助言してもらう。
前回マンションを購入したときは不動産やさん任せにしていたので、こういう事はあまり経験が無いので非常に助かる。

2002年9月21日

自宅にてS氏と打ち合わせ。
明日の契約に必要な書類の最終確認をする。
見積もりは間違いだらけだし、まだ決まってないこと死ぬほどあんのに契約ったって・・・・。
いいのかね?
しかし、工藤建設の場合は見積もりが詳細(だと思う)に出てくるので作る方も見る方も大変なのだが、何処にコストがかかりすぎているのか?どうすれば安くできるのか?ということが検討出来るので、我が家としては非常に助かる。
大手のハウスメーカー(というか建築業界のほとんどがそうらしいのだが)だと見積もりは、「一式」という風にしか書いていないので突っ込み様が無いらしい。それよりは断然こっちのほうがいい。
といっても経験が無いので書いてある金額が高いのか安いのか判断出来ないので、相場というのを調べるのが非常に面倒ではあるのだが。

2002年9月22日

工藤建設にて工事請負契約を結ぶ。

契約しちゃったんですけど!

判子押しちゃったんですけど!

契約金払っちゃったんですけど!

本当に建てるんですか?

土地だってまだ買ってないし、ローンの申し込みもしてないんですけど。

んでもって、契約後さらにいつもの打ち合わせ。

2002年9月27日

銀行へローンの申し込みをする。
契約は土地も建物も一応ローンの審査が通らなかったら全て白紙(全額返還)に戻るのであるが、ほんとに貸してくれるのかね?

夜工藤建設にてS氏とK氏と打ち合わせ。
ひたすら打ち合わをする。
こちらも、死ぬほど下調べをしてあちこちのショールームに行きまくってカタログも見まくってインターネットで調べまくって、この勢いで勉強したら東大合格間違いなし!という勢いで予習・復習をするのだが、それでも決まらないのがスタジオの仕様と外装材。

スタジオはそれこそ何十種類ものスタジオに何百回と入っているが、作るのは初めてである。
どういう構造になってるんだろう?と考えたことす らなかった。

設計士のK氏も通常の住宅が専門なのでこういう事はあまり詳しくない。通常であれば部屋だけ作ってスタジオの防音・内装は専門の業者へ頼むのが一般的なのだが・・・。
一応その線も考えてみることにして、比較的安くて信頼できる業者に見積もりをして貰うようにお願いする。

2002年10月5日

工藤建設にて先週お願いしたスタジオ施工などで実績もあり価格も良心的なA社の営業の人と会う。
うーむやはり結構な金額になってしまう。
ともかく仕様を頂いたので、それを元に自分でも検討をしてみることにする。
お金に余裕があるなら、性能も保証してくれるし、余計な悩み事が減るのでA社に頼んでしまいたいところだ。

その後屋根にのせる京セラのソーラーパネルの代理店のS工業のK氏と工藤建設S氏と打ち合わせ。
屋根の形がちょっと変なので思ったよりは枚数が乗らないし形も悪い。

我が家はオール電化&太陽光発電となる予定である。ガスは引かないつもりだ。

さらにその後設計士のK氏と打ち合わせ。
インターネットで見つけた防音材など色々な方向でスタジオの仕様を考える。
スタジオの防音・内装の仕様が決まらないと、トータルの金額が算出出来ないのでなんとか決めなければと焦る。

連日深夜までスタジオの仕様を考える毎日が続く。

2002年10月10日

ローンの審査が通る。
関係各所にメールにて審査通過をお知らせする。
これで、契約が全て現実の物となる。

2002年10月13日

夜工藤建設にてS氏とK氏と打ち合わせ。
次回の打ち合わせを持ってプラン確定とする。と言われたが、全体の金額が見えないうちは我が家としてはGOサインは出せないとごねる。

スタジオは色々仕様を考えたが実際見積もりをしてもらうと、専門の業者の見積もりとそれほど変わらない値段になってしまう。
これだと業者に 頼んだ方が性能を保証してくれるだけ確実なのでは?と悩む・・・。

工藤建設が売りにしている地下室を音楽スタジオにしたいという人は他にももっと居るはずだ。
実際スタジオにしている人も数件あり例の音楽プロデューサー以外にも現在着工中 の物件もあるらしい。
ここは一つオーディオルームとかありきたりの地下の使い方じゃない音楽スタジオの防音に関して工藤さんもノウハウを蓄積出来るのだから頑張ろうよ。

2002年10月19日

工藤建設にてS氏とK氏と打ち合わせ。
現在着工中の物件で、見積もりを依頼した業者と同じ仕様で工藤建設で音楽スタジオを作っている家があるらしい。
なんだ・・・・やってんじゃん。
早く言ってよ。別のチームらしいのだが社内の横のつながり薄いんじゃない?
で、その仕様を教えてくれる様にお願いする。そして、ひたすらプランを詰める。

2002年10月30日

銀行にて土地売買の契約を行う。
相変わらず売り主側の仲介不動産業者が手際が悪く、不必要に時間がかかりイライラする。こちらの仲介をしてくれている不動産やさんの0氏があからさまに怒っていた。

ともかく、本日よりあの土地は我が家の物となる。横浜に土地を買ったなんて、なんかあんまり実感がわかないが、土地だけあっても何も出来ないな・・・。
落とし穴でも掘っておこうかな・・・。

2002年11月3日

工藤建設にてS氏と例の別チームのスタジオ付き住宅を造っているT氏と打ち合わせをする。
T氏は今は営業だが建築士の資格も持っていて現場監督をしていたそうだ。現在建築中の物件の間取りやスタジオの詳細な仕様を教えて貰う。コストも比較的安価になっている。

T氏の仕様と今まで自分で検討した仕様をうまくミックスして一歩進めた感じでなんとかなりそうな気がしてきた。

さらに、地下を半地下程度まで地上に露出させて地下の造成のコストを下げることにする。
スタジオの音漏れという意味では地下が露出する分ちょっと不安だが、金額に結構影響がでるので、半地下にすることにした。
このせいで、玄関の階段の段数が増え、インナーガレージが4m近い天井高になる予定。

2002年11月4日

工藤建設にてS氏とK氏とさらにインテリアコーディネーターのI女史も加わって打ち合わせ。
今後しばらくこの3名での打ち合わせという形になる。
本来この段階でカラースキムという打ち合わせを行い、内装や建具の色などを決めるのだが、我が家の場合予習をしすぎていて、もう既に大半の物は型番や色まで決まっている為プロの目から見て変なところは無いかを確認して貰うという流れになる。
しかし我が家はせっかく意見を聞いても、すぐにショールーム等に行って変更をしてしまうのでなんだか申し訳ない。
すいません言うこと聞かない奴らで・・・。
インターネットで探したスタジオの内装材に使えそうな建材の見積もりを依頼する。

2002年11月10日

工藤建設にてS氏・K氏・I女史と打ち合わせ。
主に壁紙や床材・建具の打ち合わせ。ずっと決まらなかった外装材がやっと決まる。
あまり見かけないし値段も安いしなかなかいい。K氏は安すぎてあまり気に入らないみたいだが、うちは見た目が気に入っただけなので安いに越したことはないので、気にしない。
どーせサイディングの寿命は10年程度だ。
スタジオの内装は相変わらず検討中。

2002年11月24日

工藤建設にてK氏・I女史と打ち合わせ。
S氏はちょっと顔を出しただけであった。自分たちでは考えていなかった細かい部分まで色を決めていく。
T氏のチームでやっているスタジオの内装の日程を確認して貰い、できあがったら見せて貰うように手配をお願いする。現在考えているスタジオ の内装はT氏が作った物をベースにしているので、実物を見てから最終的な仕様を決めたいからである。

2002年11月30日

工藤建設にてK氏・I女史と打ち合わせ。
S氏は今日もちょっと顔を出しただけであった。なんか冷たいんじゃない?
本日の打ち合わせで建物の構造に関わる様な仕様は全て凍結となる。窓の位置大きさ等も変更は出来なくなる。
設計図から建築物の構造計算など を行い、役所に建築申請をするためである。
ちなみに、この建築申請がおりないと銀行も住宅ローンではお金を貸してくれないということになっているらしい。

2002年12月4日

地下を半地下にしたおかげで、ガレージの天井高が4m近くなったので、修理工場をやっていた女房の実家が廃業したため整備用のリフトが余っているので、それの移設を検討する。車の整備用のリフトなので整備はもちろん、2階建てで2台駐車することが可能になる。

2002年12月14日

工藤建設にてS氏・K氏と打ち合わせ。
リフトの件を確認する。
また1階とガレージの出入り口に段差が1.5mも出来てしまったので(当初は50cm程だった)やはり階段が無いと無理だろうということになり、階段の検討をお願いする。

2002年12月22日

工藤建設にてS氏・K氏と今年最後の打ち合わせ。
夏からずっと家のことばっかりで死ぬかと思った。
同時期にスタートした、女房の兄の家はもう完成して引っ越しだそうだ・・・。うちはまだ穴一個掘っていませんぜ。
では、みなさん良いお年を!

2003年1月12日

工藤建設にてS氏・K氏とあけましておめでとうの打ち合わせ。
ドアなどの仕様確認を行う。 ほぼスタジオの仕様は煮詰まってきた。
当初からずっとクリナップで来たシステムキッチンをタカラに変更する。格好良い色があったし、ホーローという素材も面白いので土壇場に来て変更をした。
洗面化粧台もタカラにした。
クリナップさん何度も見積もりさせたのにゴメンなさい。
やはりうちはマニアック嗜好の様だ。

ソーラーパネルの代理店S社のKさんと打ち合わせ、ソーラーシステムの最終的な仕様を確定する。

2003年1月18日

工藤建設にてS氏・K氏と打ち合わせ。
スタジオの仕様をFIXした。
詳細な見積もりをお願いする。

2003年1月25日

工藤建設にてK氏と打ち合わせ。
S氏は顔を出さなかった。
最終的な細かい打ち合わせ確認を行う。
今回で設計の打ち合わせは終了となる。

設計士のKさん本当にご苦労様でした。

次回は、施主・営業・設計・監督の4者会談と地鎮祭を行う予定。


RC建築編へ続く