社会主義初級段階論

趙紫陽が唱えた苦言

 社会主義初級段階論とは、十三全大会で趙紫陽が提唱。中国の社会主義は、まだ初級段階で、社会主義現代化が実現するには、100年はかかり、今は、資本主義がやり残した課題を補講し、補習するというものである。
 つまり、社会主義を実現させるには、資本主義の中で、まず貧富の差が現れ、それを改善していくことによって真の社会主義が実現できるという、苦しすぎる、わけのわからない矛盾した理論だった。しかし、現在の中国は資本主義路線を歩みながら、次第に貧富の差が現れ、それを改善する方向に向かっている。ある意味でこれは趙紫陽の言った通りではないか!などと、あまり関心はできません。その後、趙紫陽は、対外開放を加速、市場価格制を設けた結果、インフレが起きてしまい、ついには天安門事件が勃発してしまった。


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