レベル必勝講座・解答編

※日本語訳は三潴先生の授業に準拠しています。

 

<平成12年度2学期第7回>

レベル4

@“文革”中,中国人民大学被迫停办多年,之后,在邓小平同志的关怀下才重获新生。

A     中国队在射门、角球、前场定位球等次数上均少于韩国队,只有守门员救险的统计数字上多于对手。

B     在大连市第二人民医院,医护人员为患者精打细算、想方设法省钱,已形成习惯。

 

<レベル4の日訳>

@     文革中、中国人民大学は長年の間活動を停止することを余儀なくされていたが、その後、ケ小平同士の配慮のもと、やっと、改めて再生した。

A     中国チームはシュート、コーナーキック、相手陣内でのフリーキック等の回数では皆韓国チームより少なかった。ただゴールキーパーのセーブの統計数字だけは上回っていた。

B     大連市第二人民病院において、医療スタッフは患者のため詳しく計算し、いろいろな方法を講じてお金を節約することが、すでに習慣になっている。

 

《レベル4のポイント》

@     “被迫「やむなく〜する。」 “在〜下”「〜のもと」

A     “在上”「〜において」 “均”「すべて」 “少于〜”“多于〜”ともに比較の用法「〜より少ない。」「〜より多い。」

B     “为”「〜のために」 “精打细算”“想方设法”のような4字句は1字目と3字目、2字目と4字目に着目、それぞれ“精细”“打算”、“设想”“方法”である。

 

レベル6

@     所罗门群岛政府以及一些对立的武装组织15日在澳大利亚签署和平协议,同意与国际社会合作解决这个南太平洋岛国持久的民族冲突。

A     一大批劣势国有企业的经济资源向具有经济技术实力的优势企业集中,组建了一大批企业集团,探索建立以来以资本为纽带的母子公司体制。

 

<レベル6の日訳>

@     ソロモン諸島政府及び一部の対立ゲリラ組織は15日にオーストラリアで和平合意に署名し、国際社会と協力して、この南太平洋の島々で長引いている民族衝突を解決することに同意した。

A     たくさんの経営不振の国有企業の経済資源を、経済技術力を持った、優れた企業に集中させ、たくさんの企業グループを立ち上げ、資本を絆とする親子会社の体制を打ち立てることを探索した。

 

《レベル6のポイント》

@     “所罗门群岛”中国語に引きずられないようにしよう「ソロモン諸島」。“武装组织”「テログループ(組織)」

A     “向集中”「〜に集中させる」 “以・・・「〜を・・・とする」

 

レベル8

@     眼下,中国的城市居民正面临消费结构升级,农民居民也面临消费方式的改变,人们的消费指向不再集中于物质需求领域,而是逐渐开始追求自由、闲适、放松的精神享受。

A     鉴于目前印度产铁砂时常存在质量问题,外贸公司应严格签订外贸合同中的检验索赔条款,与口岸检验检疫部门配合,共同维护国家和企业经济利益,把好国门。

 

<レベル8の日訳>

@     目下、中国の都市住民は、ちょうど消費構造の拡大に直面している。人々の消費性向は、もはや物質的な需要の分野に集中しておらず、しだいに自由で、落ち着いた、ゆとりのある精神的な享楽を追い求めつづけている。

A     目下、インド産の砂鉄に、常に品質に問題があると言うことに鑑みて、対外貿易を行っている企業は、対外貿易契約の中の保証審査条項を厳格に締結し、港口検疫検査部門と協力し、共同で国と企業の経済利益を保護し、国の出入り口をしっかりと見張らなければならない。

 

《レベル8のポイント》

@     “不・・・「〜ではなく、・・・である。」 “不再〜”「もはや〜ではない。」“集中于〜”動詞+の構文「〜に集中する。」“集中”との違いに注意。

A     “鉴于「〜に鑑みる。」 “质量”は「質と量」ではなく「品質」 “合同”も「合同」ではなく、「契約する。」

 

【四川人の開黄槍】

     開黄槍とは四川方言で知ったかぶりという意味である。

 

南水北調”、生態環境保護問題

 現在、長年「黄金水道」と呼ばれてきた長江が、その交通インフラとしての機能を失いつつある。ここ数年長江中流域は毎年大洪水に見舞われており、その水害は甚だしいものがある。この点を見る限り中国は水害に悩まされているように見えるが、実際はまったくの逆で深刻な水不足に悩まされており、なんと数千年にわたり中華文明を育んできた黄河が断水を起こしている。また首都北京から北に100キロほど行けばそこはもう砂漠地帯で、今年の夏に朱首相が、首都北京の移転を検討しなければならないと語っている。それほど中国の環境問題、特に砂漠化は深刻である。現状中国では全国の水道の25%以上を地下水に頼っているとされる。南方は長江があるが、黄河流域はそのほとんどを地下水に頼っている。そのため最近は地盤沈下現象も起きるようになり、西安市の有名な観光地である「大雁塔」は年々傾きつつあるという。また、以前外国の学者が中国に対して、このままでは世界的な食料危機が起きると警鐘を鳴らした。それを受けた中国政府は食料の自給自足を目指すために穀物等の食料の大増産計画目標を設定し、それを行った。結果その目標数値は数年繰り上げて達成された。中国は世界的に面子を保つことができたが、大きな負の遺産を背負ってしまった。それは生態環境を破壊してしまったことである。食料を大増産するために中国は多くの未開の森林を切り開いてしまった。その結果必然的に環境問題が起きてしまった。以前中国の環境問題と言えば、まず大気汚染や弁当のからによる、いわゆる白色公害だった。しかし、現在中国が目の前に突きつけられた問題は、いかにして水資源を確保するかである。

 最近中国では“退耕還林”、“南水北調”といったスローガンが掲げられている。“退耕還林”とは一度開拓した耕地をもう一度森林にもどすプロジェクトである。そして、“南水北調”というのは、長江から、黄河へ運河を建設し、それによって北部黄河流域の水不足を解消させようとするのが狙いである。このような環境問題を解決すべく行われる生態環境保護プロジェクトは、今後国家レベルで、2001年より始まる第十次五カ年計画の柱としておこなわれる。

 われわれは日本に住んでいて水問題など考えたこともない。ほとんどただ同然と考えている。蛇口をひねれば水が出るのは当たり前。中国はそうはいかない、大河があっても水が足りないの現状である。

 


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