レベル必勝講座・解答編

※日本語訳は三潴先生の授業に準拠しています。

<平成12年度2学期第>3回>

レベル2

  1. 今年来,张家港市用于环保投入的10亿元。
  2. 来到北京,我完全被中国崭新的面貌吸引住了。
  3. 人们对食品的营养、卫生、安全要求越来越高。
  4. 仅在美国,吸可卡因的人就有2800万之多。

<レベル2の日訳>

  1. 近年、張家港市は環境保護に対して10億元近い資金を投入している。
  2. 北京にやってきて、私は完全に中国の新しい様相に引きつけられた。
  3. 食品の栄養、衛生、安全に対する人々の要求はますます高くなっている。
  4. アメリカだけでコカインを吸う人はすでに2800万人余りいる。

《レベル2のポイント》

  1. “用于〜”「〜に用いる。」と“用〜”「〜を用いる。」に注意しよう。
  2. “吸引住”は結果補語の文。“住”は物事が固定されることを表す。辞書で確認。
  3. “A对〜的…”の文>“的”が“要求”の前に省略されている。この場合日本語の助詞に注意。「Aの〜に対する…」
  4. “仅〜,就…”「〜だけですでに…」

レベル4

  1. 现代通讯手段的普及和国际互联网的诞生与发展,使市场的地域与国界之分日渐模糊。

  2. 中国作为世界体育大家庭的一员聚会悉尼,中国人对这一届奥运会有着更多的关注。

  3. 有资料显示,目前我国未成年人犯罪初始年龄与70年代相比已提前了两至三岁。

<レベル4の日訳>

  1. 現代の通信手段の普及とインターネットの誕生と発展によって、市場の、地域と国境の壁は日増しに曖昧になってきている。
  2. 中国は世界のスポーツ界の一員としてシドニーに集まった。中国人は今回のオリンピックに対してさらに大きな関心を持っている。
  3. ある資料は次のように示している。目下わが国の未成年犯罪の初犯年齢は70年代と比べて3歳若くなっている。

《レベル4のポイント》

  1. “国际互联网”「インターネット」(普通名詞) “使”は結果を導く。
  2. “作为〜”「〜として」 “A对〜的…”レベル2参照 “有着”は新聞体のみ。
  3. “有+名詞+動詞”の構文。 “与〜相比”「〜と比べて」

レベル6

@据此间媒介今天报道,在国际奥委会主席萨马兰奇的斡旋之下,韩国和朝鲜的奥委会官员就在悉尼奥运会开幕式上同时入场问题达成了协议。

A目前由于经济落后,西部在人才方面的投入很低,于是就出现越缺乏人才,就越制约经济的发展;经济越不发达,就越留不住人才的现象。

<レベル6の日訳>

@当地のメディアは今日次のように報道した。国際オリンピック委員会のサマランチ会長の斡旋のもと、韓国と北朝鮮のオリンピック委員会の役員がシドニーオリンピック開幕式において同時に入場することに合意した。

A目下経済が遅れているため、西部地区の人材方面における投入は少なく、そのため人材が不足すればするほど経済が発展せず、経済が発達しなければしないほど人材を留められない現象が起きた。

《レベル6のポイント》

@“据〜”「〜によると」 “在〜下”「〜のもと」 “在〜上”「〜において」“就〜问题…”「〜の問題について…する」 “达成协议”超頻出。「合意に達する」

A“由于〜”「〜なので」 “在〜方面”「〜の方面において」 “留不住”は可能補語「留めることができない」

【四川人の開黄槍】

※開黄槍とは四川方言で知ったかぶりという意味である。

中国とユーゴスラビア

 先日ユーゴスラビアではついにミロシェビッチ政権が崩壊しました。新しい大統領の名前をきちんと調べておきましょう。レベルにでます。

政治的な話をここで述べてもしょうがないので、四川人の去年の中国大使館爆撃事件の体験記を紹介します。あれは忘れもしない昨年5月のこと、いつものようにスゥエーデン人と茶館でビールを飲んでいたら、テレビの前に人だかり、なんだろうと思って行ってみると、なんと中国大使館爆撃とのことだった。四川人はよく欧米人と一緒に行動していたのだが、いつも欧米人たちは「おまえ何人だ?」と声をかけられていた。ちなみに友人のアメリカ人はいつもスペイン人とごまかしていた。その翌日はHSKを控えていて、各地から比較的中国語のできる外国人が多く四川大学に来ていた。その日の夜は大議論大会、各国の出身者が自国の立場等を考えたうえでさまざまな議論をぶつけていた。今思うと、いろいろな国の人たちと政治的な議論を真剣にすることができたというのは貴重な体験ができたと思う。まさに「ここが変だよ日本人」の中国、アメリカ版といったところか。なかにはPKOに参加していた人もいた。

成都の街は緊張に包まれた。あちこちでアメリカ打倒をかかげたデモ行進。中国のなかでも成都のデモが一番すごかったらしい・・・北京の知り合いが言っていた。街のいたるところにアメリカに対する抗議の張り紙、すごかったのは四川大学の一般中国人の寮、殺気に包まれていたといってもよい。外から中国人の寮を見れば垂れ幕の掛かってない部屋はない。胡錦涛副主席は、中国に滞在する外国人に手を出してはいけないとは言うものの、やっぱりと言うか殴り合いの喧嘩がおきてしまう。杭州大学ではこの件で日本人留学生と中国人大学生が喧嘩になり、杭州大学に留学していた日本人留学生は皆日本に引き上げる羽目になりました。よくわからなかったのは「我愛南連盟」というTシャツ、何で?

余談ですがデモは中国語で“游行”と言います。以前中国人とディズニーランドに行ったとき中国人が“去看游行”と言ったのを聞いて一瞬ドキッとしてしまいました。パレードも中国語で“游行”といいます。

こんなことを言ったら中国人に誤解されるかもしれませんが、あの件は四川人的には、マスコミ関係者から取材されたり、さまざまな考えを議論したりできて、意義のあったできごとでした。誤解のないようにしておきますが、当然アメリカがいけないと思います。あくまでその時の体験として得がたいものだったということです。


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