関税の引き下げと、買い控え

慢性的な買い控えの原因は・・・

 中国では最近デフレ傾向にあります。新聞等では、次第に物価が上昇しつつあると報道されていますが、ここ数年はずっとデフレでした。その原因の一端にWTO加盟問題があります。中国人が買い控えをしている代表的なものは自動車です。中国人も次第に豊かになり、マイカーを購入する人も増えてきました。そこへ、WTO加盟問題です。中国がWTOに加盟することによって、自動車等にかかる関税は大幅に下げられることになります。そのために多くの人が、WTO加盟が確実になった98,9年頃から買い控えを始めました。結局中国のWTO加盟は21世紀に持ち越され、待ちくたびれた人たちが、次第に自動車等の製品を購入し始めています。
 中国が、WTOに加盟することによって関税が下げられます。自動車は70%以上下がります。でも、WTOに加盟したその日から関税が下がるわけではありません。徐々に関税を下げていきます。当然といえば当然です。さもなくば、中国企業は壊滅的な打撃を受けます。自動車の関税が20数%まで下げられるのは数年後のことです。


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