元祖中国のシリコンバレー四川科学城

綿陽のサイエンスパーク四川科学城

 現在中国は、北京の中関村を中国のシリコンバレーとするべく、IT産業の分野において、特に力を入れている。それに対して、四川省も、IT産業の分野では、中国の最先端を進んでいる。それが、四川省、綿陽市にある四川科学城と呼ばれるサイエンスパークである。
 もともと、この地域は、第一次五カ年計画、文化大革命のころに、軍需兵器の開発が盛んに行われていた。その後、軍縮の時代を迎えて、軍需から民需に転換をしつつ、科学城へと次第に姿を変えていった。
 四川科学城の中心にあるのは中国最大の電子工業集団の一つである四川長虹集団であるのは言うまでもない。確かに、四川省、綿陽、四川科学城における四川長虹の地位は絶対的なものである。(ちなみに四川第2位の電子工業集団と工業生産額を比べると、2ケタ違う!)しかし、四川科学城を甘く見てはいけない。確かにコンピューター関連の分野では、北京の中関村に遅れをとっているかもしれない。しかし、デジタル製品、ケーブルテレビ等の分野においては中国の最先端を進んでいる。今後、次世代インフラと言われているケーブルテレビの開発に大きな注目が集まるのは間違いない!
 今後西部大開発の中で、四川科学城のさらなる発展が期待される。あとは流通なんだよね。四川からの流通網が確立されたとき、この四川科学城は、さらに大きく化けるはずだ。


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