ユーラシアランドブリッジ計画

大陸にかける橋

 ユーラシアランドブリッジ計画というのは壮大な計画である。文字通り、ユーラシア大陸に橋を架けるのが目的である。東の出発点は江蘇省の連運港から、西安、ウルムチ、中央アジア、ロシアを経由して、西の果てはアムステルダムまで鉄道を建設する計画である。かつての大陸横断鉄道といえばシベリア鉄道だったが、不凍の地域を経由するという点で、流通の面で大きな期待が持てる。特に最近はヨーロッパ系の資本が、盛んに西安や、新疆を視察に訪れている。ヨーロッパ資本の狙いは中央アジアにあり、中国に拠点を築き、ヨーロッパと中国の両側から、中央アジアの開発を目指すという狙いがある。また、中国にとっては、最近過剰生産気味の家電分野、鉄鋼分野の輸出において、大きな期待が持てる。そして、最終的に中国側は対ヨーロッパ貿易も見据えていることだろう。近年、南疆鉄道も開通した。中国を起点とした、アジア地域の鉄道インフラ開発は年々盛んになっている。


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