五小

非効率的な産業のフルセット化

 五小とは、三線建設、文化大革命の66年ころから提唱された。農業の機械化を支援する、産業のフルセット化構想である。五小工業とは、製鉄所、炭鉱、発電所、機械工場、化学肥料工場のことで、これらを、各地方に設立することによって地域の発展を促すことを提唱した。結果は、大混乱の文革の中では、うまく建設が進まず(固定資産投資の完成率が極端に低く)、生産効率を考慮しない地域ごとの産業のフルセット化は、マイナスの経済効果を生み出した地域も非常に多い。現在、国有企業改革の中で、深刻な状況にある国有企業は、この時期に設立された五小企業が多い。


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