塩ビサイクロン集塵機 分離性能確認試験
さていよいよ本体が完成しましたので塵を吸わせ分離性能を確認しました。
@先ず内筒(アウトレット)寸法をインレット下端から15cmで試験開始150g
 の塵を吸い込ませました。ペール缶に分離された塵はなんと10g位で殆ど
 分離させていません。外筒の底に数グラム塵が残っています。
A次にインレット下端から1cmに内筒をセットし、上記と同様の試験をしましたが
  分離はされず全て掃除機の中に吸い込まれました。
  皆さんが成功しているのに??
Bへこたれず1cm〜15cmの間にベストポジションが有る事を信じcm単位で
  絞り込んでいきました。繰り返すこと数十回 喉が塵でいがらっぽくなりな
  がらある寸法を得ることが出来ました。私の環境ではインレット下端から
  5cm〜6cmで ペール缶に145g 掃除機に5gの分離性能を得ることが
  出来ました。ほっと胸を撫ぜ下ろし喉も痛いことから本日は此処までとし
  明日再確認することにしました。本日の焼酎は格別美味しかった!!
C翌日昨日の寸法で再確認の試験を実施ーーーーー
 え  えです。
  なんと分離性能”0%”です。何の知識も無い私は途方にくれてしまいました。
  空運転でも負圧でペール缶は吸い付いて持ち上げることはできるのですが!
  暫く 途方にくれ ぼんやりと 和樽さんの集塵機の写真を見ていてなんとなく
  気になる点に気付きました。和樽さんのペール缶の蓋は金属でキチンとロック
  付き、私のはトリマーで木材に溝を彫っただけ 密閉度が違うのではと直感し
  隙間風防止のテープを溝に埋め込みました。
この状態で性能試験を実施して
いました。
↑この状態で試験
上記写真の様に隙間風防止用パッキン材
を溝に埋め込んだ
Dパッキン材を埋め込み早々試験を開始した。
  掃除機の電源オンするとホースが縮み掃除機が上に引っ張られ掃除機の
  体重が軽く、此処がパッキン装着前と大きく変化した点だ! 密閉度がまし
  負圧が上がったことが実感できる。
  早々吸い込み開始 窓から見ると鋭角な渦を巻きながら塵がパール缶に
  吸いこめれて行くのが見える。計量すると パール缶の塵は150gでほぼ
  100%分離に成功した。
左記の写真が分離100%時の缶内の様子
細かい塵は缶の周りに付着し、大きい塵
は外周から埋まっていました。ペール缶内
の丸印は付着具合を強調するために指で
なぞった痕跡です。
【まとめ】
1.各接続部は完全に密閉対策を施す(今回はこれで悩まされました)
2.小生の掃除機(仕事率550W)とサイクロン本体の構造・寸法からは
  内筒(アウトレット)の寸法はインレットの下端から

  5cm〜15cm がベストの結論を得ました。
 これでこれからは少々快適な木工が出来そうです。
しかし この分野は奥行きが深く面白そうですが、カット&トライでは限度
があり今回はここで終結と致します。


.
パッキン装着前が黄色線の角度で旋回
白色線がパッキン装着後旋回角度です
これだけでも分離能力の違いが理解出来ます
やはり 
密閉度 は重要です 痛感
悪戦苦闘しましたが一応自分としては満足の行く性能になりましたので
台車に乗せ本番に備えることとしました。
材料は合板が主体ですが掃除機の囲いはSPF材です。底にはキャスター
を取り付け移動を楽にしました。
制御部は長いコードで手元で操作するか迷いましたが、狭い工房ではさほど
動かなくても操作できるので本体に取り付けました。
体裁は良くありませんが移動は楽チンです。右が制御部の拡大写真です。
当初は新規作成予定でしたが、節約モードで掃除機に有った物を使用しました。


.