MCAP(並列配置小部屋構造型スピーカーシステム)へのチャレンジ
バスレフで気を良くし、巷で話題となっているバックロードホーンを作成するため、長岡鉄男氏の
著書を購入したり、ホームページを徘徊し勉強しましたが、高さが900mm横450mmと結構大き
いので躊躇していましたが、偶然にもMCAPスピーカーシステムを提案していらっしゃる鈴木様の
ホームページに出会い次なるシステムはこれだと直感いたし作成することにしました。
動作原理はダブルバスレフの多層化??詳しい動作原理はここをクリックしてください
ボックスの大きさは300x300x300 です。板材はシナ合板15mmです。
ボックスを作成する上で誰でも注意を払って
いますのが切断寸法の正確さです。
すみ線のどの辺を切断するかで0.4mm程度
の誤差がでます。左の写真が良い例です。
このまま接着すると本MCAPシステムは内部
構造が複雑なため、密閉度が落ち本来の性
能が出ません。注意点は正確な寸法より
同一幅、長さにすることを主眼におきます。
上記切断幅を修正するために左写真の様な
冶具、一番短い部品材を左レールと右側スト
レートビットに密着させた寸法でレールを固定
し全ての部材をカットします。
最小部品材
これで0.1mm位の誤差の範囲に入り
問題は生じないと思います。
部品材
部品固定材
長さも上記字具を使えば同一寸法で切断出来
ます。
幅、長さが誤差もなく非常に気持ちの良い
出来上がりです。
全部材のカットが正確(同一幅、同一長さ)に
できました。本システムはダクトが多いため
部品数は80枚になります。前方に輪ゴムで
止めてあるのはダクト部材です。
クランプを総動員してダクトを作成します。
ボンドは特選品コーナーで紹介した、
OLYELLERが良好と思います。硬化後は
カチカチになり、ある程度は塗料がのります。
ダクトが完成後部材に接着後組み立てます。
組み立て順序は色々考えられますが私は
井の部分をTに組み立て外枠に組み込む
事にしました。何れにせよここがポイントに
なりますので、正確に組み立てましょう!
左右のボックス組み立てが完了しました。
本システムは左右対称になりますので
組み立て時は注意が必要です。
左側のボックスは右に90度回してください。
撮影時のミスです。

ダクトは糸鋸で正確にカットします。
sp取り付けは裏面に4mm鬼目ナットを埋め込み
ます。端子はホスナービットで2箇所穴を空けます。
鈴木様はTang Band のW3-316Aを使用されて
いますが、コイズミ無線には有りませんでしたので
私は W3-593SDを使用しました。
堂々完成しました。まだ未塗装ですが、早々 音が聞きたく視聴開始。
何と低音感がお腹に響き、音像位置は明瞭 バスレフ型より低音が結構
良い感じです。(あくまでも主観ですが)これが8cmSPでこれだけの低音が
出るとは本当にビックリです。鈴木様 FB(アマチュア無線界では素晴らしい
の意味)なシステムご紹介有難うございました。以下にアナライザのグラフを
撮りましたのでご覧ください。
私自作のバスレフスピーカ周波数特性(上グラフ)
今回 作成のMCAPシステムのグラフです。
40Hz位からの立ち上がりがMCAPが凄いです。中、高音域もフラットに近く
変な共振も無いようです。
鈴木様はこれの発展型も発表されていますので作成意欲がわきますが、
私はまだバッロードホーンの音は聞いていませんのでまだ興味が湧きますが!!??