HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)
シルガード9 ガーダシル
MRワクチン(麻疹・風疹ワクチン)
インフルエンザワクチン
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)
対象者
1.定期接種対象者:小学6年生〜高校1年生(12〜16歳)
2.キャッチアップ接種対象者:平成6年度〜平成17年度生まれ(1997年4月2日〜2006年4月1日)
*キャッチアップ接種期間:令和4年4月〜令和7年3月
3.自費での接種希望者
子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって起こります。このHPVは性的接触により、女性だけでなく男性にも感染します。HPVに感染しても90%以上は自然治癒しますが、自然治癒しない場合に子宮頸部異形成と言われる前がん病変をへて、子宮頸がんに進行します。残念ながらHPVは治療薬が無いので、ワクチン接種により感染を防ぐのが重要となります。
HPVワクチンを導入している先進国では、子宮頸がんは減少傾向にあり、ワクチン接種率・子宮頸がん検診受診率の高いオーストラリアでは、「2028年には、子宮頸がんは撲滅される」と推測されていますが、日本では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3,000人が死亡しており、近年での患者数は増加傾向にあり、以前は発症のピークが40〜50歳代でしたが、最近では30歳代後半がピークとなっています。
日本では2013年にHPVワクチンが定期接種化され約70%の接種率がありましたが、副反応疑いの症状が大きく報道され、2013年6月に積極的勧奨を一時的に差し控えることになりました。その後の研究により、安全性が確認され2022年に本格的に積極的勧奨が再開し、現在接種率が低い世代への救済措置として、キャッチアップ接種も3年間限定で行われています。