New:2004/04/24

  

●SAMCO Sportシリコンホース装着      装着:2004/04 

注:本ページでは作者の作業について掲載していますが、全ての人にお勧めするわけではありません。危険も伴いますので、作業はあなた自身の責任において実施してください。事故等が生じても作者はその責任を負いません。(←一応、お約束ですので...)

(赤色がハデ...)

  

◆ゴム系部品の劣化 

 レガシィの車齢も6年目に入り、そろそろゴム系部品の劣化が目立ち始める時期になってきました。また、最近はスポーツ走行の機会が増えてきたこともあり、今まで以上に基本メンテナンスが重要になってきています。

 今回のメンテ対象は、ターボ車ならではの部品であるインタークーラーを他の部品に接続するためのゴム、樹脂系のホース類の交換です。下の画像で示す通り、

(1)インタークーラーとスロットル部の連結ホース
(2)インタークーラーとプライマリタービンの連結ホース
(3)インタークーラーとセカンダリタービンとの連結ホース

の3点を交換することにしました。経年による劣化*1を考慮して交換候補に挙げてあったことなどが理由です。

*1:正確な特定はしませんでしが、熱間時に気密度が低下している徴候が見て取れたため。聴感ではどうやら(1)のインタークーラーとスロットルを連結するホース周辺から若干の漏れが有る模様。本当は二次エア吸っちゃうのはマズイのでもっと早く気付くべきでした (^_^;)A

 

 

 


◆交換する部品 

●製品選択 

 今回インタークーラー周りのホースを交換するにあたり、初めは純正部品への交換を検討しましたが、純正部品価格を検索してみたところ、上記の(1)〜(3)のホース3点で7000円を超えてしまうため、ネットオークションの出品物を漁り、著名な製品であるSAMCO sport(http://www.samcosport.com/ )製のシリコンホースを入手することにしました。このページによると、ラリー、F1等のモータースポーツにおいて多くのチーム(Prodrive、Ralliart、Ferrari、Maclaren、Williams...)が採用しているとのこと。 SUBARU車向けのラインアップはこのページに掲載されていますが、今回購入したBH5A用3点セットの表記はないようです。

 SUBARU車を主に扱うショップでは2万円弱の価格で販売されているようですが、ネット上で見つけた並行輸入品と思われるその製品は、正規輸入品の4割引程度で購入することができます。この値段であれば、性能向上*2としての扱いだけでなく、純正部品の代替品としても選択し易いかと思います。

*2:ここでの「性能」とは、耐熱性、耐圧性、耐震性、可撓性など総合的な視点でみたものを指します。

 

インタークーラー周りのホースというと、それなりに圧力も掛かり、耐圧性が問われることになります。破壊に至るまでの強度だけでなく、容積変化の少なさ(膨張率の少なさ)も気になるところですが、モータースポーツでの採用実績からすると信頼に足る製品と思っても良いように思います。

ちなみに、SAMCO製ホースの耐圧性はこのページに表示されています(ページ下部にグラフ)。また、標準品の保証温度範囲は-50℃〜+170℃のようですが、高温度対応品(230℃)のオプション設定があるようです(demon tweeksカタログより)。ただ、これは日本からのオーダーが可能かどうかは調べていませんので悪しからず。

.: HOSE SPEC :.
Standard Colour: Blue
Colour Options: Black/Red/Green/Purple/Yellow/Orange
Standard Hose Max Temperature: ~ 170シC (338シF)
Size Tolerance: ± 0.5mm

(SAMCO sportのWEBサイトhttp://www.samcosport.com/より)

 このシリコンホースには、殺風景なエンジンルームで目立つ色付けがされています。
雑誌に出てくる小規模ショップの広告や量販店で見る
*3SAMCO製シリコンホースは青色*4が多いのですが、今回の入手先では赤色も選択できたので、敢えて赤色の製品を購入しました。SAMCOのWEBサイトによると、標準色は青色ですが、全部で7色Blue/Black/Red/Green/Purple/Yellow/Orange;青色以外はオプションらしいから選べるようです。

*3:ラジエータホースが多い
*4:SAMCO Blueと呼ばれるらしい

 

 WEBサイトを見てちょっと驚きな、これらホースの製造工程(Manufacturing Process)はこのように行われているとのことで、どうやらベースとなるプライは青色で、積層の後半に要求製品色が積層され、一番最後に仕上げのラッピングテープを巻いて最終処理されるようです。つまり、内部層はブルーで、表層に希望色が付くことになる模様。(このページの中の赤色のホース画像のホース断面に注目)

積層数はホース径により異なるようで、小径のもの(〜d=48mm)は3プライ、d=51mm〜83mmのものは4プライ、それ以上のものが5プライとなるようです。(demon tweeksカタログより)

 

●製品選択 

こうしてSAMCO sport 製のシリコンホースを入手し、交換しました。

 交換にあたっては、当然インタークーラーを脱着することになりますが、既に多くのサイトで脱着DIYについて説明がされていますので、ここでは作業手順は割愛します。
 インタークーラーを外し、純正のホースとSAMCO製ホースを比較したのが下の画像。純正品にある、蛇腹(振動吸収のためと思われる)や複数の径の絞りなどはなく、径の変化率も緩やかなため、流体用途の部品として見た目にも安心感があります。

 

 取り外した純正ホース(約6万km使用)は、これまでの何度かの脱着により端面が荒れ、特にスロットルとつなぐための大径のホースは弾力性を失いつつあるかな、という感じでした。ブローバイガスに含まれるオイルが、スロットル口の裏側に染みだしてきていたこともあり、気密性の低下が想像されます。よって、この部分はできれば5万kmくらいまでには交換しておく方が安心できるかも知れません。
 他の2つのホースは材質が違い、硬度が高いため脱着の際には抵抗になります。そのため工具を使用してオス側に押し込むことになるために端面が荒れてしまうようです。

 交換作業そのものは難易度が高いことはないので特筆すべき事項はありません。交換装着だけなら、1時間もあれば足りるでしょう。ホースバンドは純正品を流用していますが、問題はなさそうです。

 インタークーラー周りの吸気(給気)ホースを交換したことにより、今後のインタークーラーの脱着は楽になります。シリコンホースが柔軟なため、ホース口の挿入が簡単になるためです。

装着後の画像は冒頭にある通りで、赤色が非常に目立ちます(^_^;)。まぁ、STiのS401みたいで良いかも(^_^)

 

●装着後のインプレ

(確認中です...)

 


◆ついでの作業

 

インタークーラーを外したついでにクラッチフルードを交換し、さらに、この車を購入して以来の懸案事項である、“熱間時のクラッチスカスカ現象”対策を追加しました。印の部分、クラッチマスタシリンダ、油圧ラインをBILLONのサーモクロスで覆い、耐熱対策となるか試行中です。(下の画像は作業の途中)

 

 

  


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