2011/03/31

IDEOS


年末頃から狙っていたのですがなかなか踏ん切りが付かず悶々としていたのですが、踏ん切りが付いたので購入(理由は後述)

セールスポイントは

・SIMフリー

・テザリング

・Android2.2

です。順を追って解説していきます。

製品情報はこちら


SIMフリー

SIMフリーとは何か?から簡単に説明しましょう。
ドコモの端末にはドコモのSIM(情報が記録されたカード)が入っています。
それを抜いてソフトバンクの端末に挿しても通話できません。
何を当たり前の事を言ってるんだ、とお思いでしょうが、これがSIMロックという状態で、世界的視点から見ると特異な状態なのです。(日本のケータイがガラパゴスと言われる所以です)

外国では契約はあくまでもSIMカードに対してであって、端末は自分の好きな機種を別途購入してSIMを挿して使う、という方式なのです(国によって多少事情は違います)

これの良い点は端末の買い替えが簡単、という事に尽きるでしょう。2年縛りだの解約したら違約金だのと言うわずらわしい事は無く、飽きた時点、壊れた時点で買い替えができるのです。

悪い点は端末代金が高くなるという事でしょうか。通信会社の割引が受けられないので高くなってしまいます。0円という事はありえません。
例えばD社の型落ちスマートホンを0円で入手できたとしても、固定パケット代+基本料で毎月6000円以上を2年払い続ける事になり結局12万円もかかります。

で、この4月以降に新製品としてリリースされる機種は原則SIMフリーという総務省からのお達しがあったので日本もそういう流れになります。その結果はまたいずれお知らせしましょう。

話を戻して、このIDEOSはSIMフリーです。ドコモ、ソフトバンク、イーモバイルの各社のSIMを挿しても使えます。ただし通信料金は青天井になったりするのでよく確認しましょう。

筆者の挿してるSIMはb-mobileのSIMです。このb-mobileは自前の基地局を持たず、ドコモの回線を借りてb-mobileブランドで展開しています。詳しくはMVNOで調べましょう。
ドコモの回線なのでエリアは広大で、ほぼ日本全国どこでもつながります。

ただしトラップがあります。速度の上限が300kbpsなのです。FOMAのハイスピードだと7.2Mなのでわずか20分の1の速度しかでません。
なんだゴミじゃん、と思ったでしょう。でもそれを承知の上で使うならなんら問題ありません。遅いといっても300k。ISDNやアナログモデムだと64kしか出なかった事を思えば5倍もの速度です。メールやツイッター、ニュースや掲示板などテキストベースな運用なら必要十分です。

例えば軽トラックがあったとしましょう。高速道路を飛ばして移動するのには向いていませんが、近所へ買い物に行くにはフェラーリより便利です。
IDEOS+b-mobileは軽トラック的な使い方で真価を発揮します。
軽スマートホンとでもいうポジションの端末なのです。

そして何よりも通信料が安い。スマートホンでパケット上限まで使えば5千円ぐらいかかりますが、このSIMだと12ヶ月+2ヶ月オマケ版の場合、月に2000円弱でつなぎ放題です!外で通信するとパケット代が・・・と心配する事無く思いっ切り触りまくれます。

開通(設定)方法

はぁ?と思った人もおいででしょう。従来のケータイやスマートホンなら契約時に全て設定済みで、手渡された瞬間からすぐ使えますが、SIMフリー端末は全然違います。SIMはSIM、端末は端末で金を払うので契約という概念がありません。コンビニでジュースを買うのと同じでこれくださいはいどうぞで買えます。よって設定は自分でする必要があります。
では手順を説明しましょう。
※音声通話の場合は不正使用防止の観点から契約(登録)が必要です

SIMのアクティベート

これがSIM(切り欠き内の部分)です。この状態ではまだ使えないので登録をします。

b-mobileの場合は登録用電話番号にケータイから電話をかけて、音声ガイダンスにしたがって紙に書かれてある番号をプッシュボタンで入力すれば完了。
あとは5分待てば活性化します(余裕を見て10分ぐらい置いた方がいいかな?)
この時間を利用してSIMをケースから外して本体に挿し込みます。
ケータイから電話、となってるのは不正使用防止か何かと思いますが、拾ったケータイだとどうなるんだろう?と思ってしまいます。


APNの設定

これもはぁ?でしょう。従来機は設定済みというか固定なので触る必要はありませんが、SIMフリー端末の場合はどこの回線業者を使うか〜を設定しなければなりません。
設定からAPN設定に入って接続先、ID、PASSを紙に書かれてある通り設定します。
別の回線業者のSIMを挿す時はここを再設定します。


テザリング

最初に書きましょう。ザリング(tehering)であってザリングではありません。
tetherは手綱とかつなぐものという意味です。

で、3G回線のデータをIDEOSで受けて、他のWiFi機器に分け合えます。どう使うのかと言うと出先でノートパソコンを使うのが本来の使用方法で、貧乏な筆者の場合は寝かし運用しているスマートホンを外で使う(笑)という使い方でしょうか。

他はというとヘビーな使い方をしない人なら簡易インターネット回線として使えます。
契約や設置、配線といった難しい事をしなくともIDEOSをON、テザリングをONにしてノートパソコンで受信の設定をすればすぐ使えます(あらかじめ設定は要りますが)
実際やってみた動画→ youtube別ページ
クリックした瞬間はちょっとモタつく感じがしますが、通信が始まったらまぁまぁそこそこ。
想像していたよりは速い感じがしました。
IDEOS単体
上限300k出てます
午前8時
テザリングしてIS01
下り300超、上りがやはり遅い

Android2.2(Froyo)

バージョン2.2で他の最新型と同等。最近マーケットにあるアプリは2.2以上必要とかいうアプリが増えてきて、手持ちのIS01(1.6)だと使えないアプリが出てきましたが、IDEOSなら使えます

ただし画面がQVGA(320*240)なのでVGA前提のアプリは物理的に動かせませんし、CPUが遅いのでFLASHも表示できません。(b-mobileのSIMだと速度が出ないのでどっちみち重たいFLASHや動画は無理です)youtubeならブラウザが最初から用意されていてWiFi経由で見るなら何とか見られます。


IS01とIDEOSで気象庁のホームページを開いてみた図
QVGAなので全体像が見えません。縮小すれば全体が見えますがそうすると字がつぶれて判別不能になります。

ソフトキーボードは小さくて打ちにくいかと思ったら結構精度が良くて押し間違いは滅多に発生しません。IS02は誤入力しまくりだったのでこれは嬉しい誤算。
初期状態だと日本語入力システムが無いのでOpenWnnのフリック版を入れて使用。

2.2なのでChrome to Phoneが使えます。PC側ブラウザにアドオンで付けておけば、PCでホームページを見ていてあ、このページはスマートホンで見たいなと思ったら1クリックで即座にスマホ側に転送されます。従来ならURLを直に手打ちしたり、メールや掲示板で経由させたりしていた作業が1クリックで済むのは便利ですね。ただテキスト文章も飛ばせますが受けた側で保存されてない?端末が悪いのかアプリが悪いのか、はたまた筆者の操作が悪いのか・・・

ナビにも触れておきましょう。画面は小さいし通信速度は遅いしで、全く期待してなかったのですが、高精度な上、音声案内までしてくれます。地図の読み込みも問題ないし、駐車場の前の土手道や崩れかけた木橋でさえも表示してルーティングしてくれます。
行き先も音声で入れられるし、キー入力でも「じゅ」まで入力したら入力予定だったホームセンターが即座に候補に現れてビックリ。オマケにしては上出来です。
テザリングしてIS01の方でナビをさせれば画面が大きいので更に見易い。

しかしナビのルートは国道>県道>市道>…という優先順位でルーティングするので近道裏道を通ると怒られっぱなしになります(笑)地図不要な近所はナビを使わない方が良いでしょう。


ハードウェア

エントリー(廉価)機なので日本製スマートホンのような高級スペックではありません。

画面はQVGA(320*240) マルチタッチ非対応
カメラ3Mぐらい固定焦点 オモチャカメラ並み QRコードもピントが合わず読み取れない 動画も撮れるがオモチャレベル。XGAデフォルトの写真
CPUはARM v6 600MHz、メモリは256MB

ハードボタンはサイドにボリューム上下、緑が通話、赤が終話兼閉じるボタン、真ん中の丸いのが決定ボタンで、その周囲のリングで上下左右
このリングと決定があるおかげで画面の割には操作しやすくなっています。

バックパネルは↑の画像の3色とマットの黒が付属していて、気分によって付け替える?実際はプラスチックのペラペラなので破損した時の予備的な位置づけか。

あと特筆すべきはストラップ穴がある事でしょうか。スマートホンは振り回し防止?のためかストラップ穴が無い機種が多いけど、それだと胸ポケットから滑り落ちたり、落としたり、運が悪いと水没してしまいかねません。クリップ付のストラップを付ければ安心。

そしてスピーカからの音が非常に良い。割れも篭りもなく、とてもクリアでボリュームを落としてもシッカリ聴こえます。安物端末にしては上出来です。

ほかFMラジオも付いていますが、イヤホン必須(アンテナ)な上、周波数が87〜110MHzの海外仕様なのでテレビ(アナログ放送)の音声が聴こえるぐらい。その放送も7月には終了するので全くの役立たず(笑) イーモバイル版はFMラジオは封印してあるそうですが、それも頷けます。

大きさは2つ上の画像を見てもらえればわかるとおり、非常に小さい
手にスッポリ入ります。重量も100gで軽いし、これが本来のスマートホンのあるべき姿ではないでしょうか。最近の高級機は大き過ぎ重過ぎです。これならガラケーと2台持ちにしても苦になりません。

ガラケーお馴染みの赤外線ありません。ここで問題になるのが電話帳です。筆者はケータイからIS01に一端移してGmailで同期。んでパソコンでログインしてエクスポート。IDEOS用アカウントで再度ログインしてインポート、そして同期。
何か手順が違うような気がしますが一応入りました。
IS01をIDEOS用アカウントでログインして赤外線で受けて同期が一番早いかな?
auケータイでSDへコピーするとvCardファイルにならないのでIS01他赤外線付きスマホを持って無い人はauoneを間に挟んでcsv化するとか工夫が必要です。
#ドコモとソフトバンクはvCardになるそうです

あと細かい事ですが視野角が狭い。この辺が中国製ですね。光源が上なら問題は無いのですが、寝床で光源が低いところにあるとグレア画面に反射して見にくいから、と角度を変えると視野角外になってさらに見えにくい。ノングレアシールを貼りました。

付属品はこんな感じ

イヤホンまであります。
ACアダプタはACに直挿しするタイプでUSBコネクタがあってUSBケーブルで充電する形ですが、このACアダプタは汎用性が高く、色々使えそうです。

説明書は日本語の紙ペラ1枚と英語、中国語(繁体、簡体)のグローバル仕様。
懇切丁寧に書いてある日本製スマートホンのマニュアルとは大違い(笑)
Androidを触った事のある人なら特に問題ありません。癖の無い素直な機械です。
逆にこれでスマートホンデビューした人はテザリングまで辿り着けないんじゃないかと思ってしまいます(笑)


通話

b-mobileのIDEOSはデータ通信用SIMなので通話はできません
TalkingSIMという通話もできるSIMを買えば通話ができます。(契約が必要になります)

これとは別にIPホンとして使うサービスがあり、これならデータSIMでも使えます。
とはいえ300kの速度でIP通話となると、遅延や山彦など決して品質の良いものではありません。

しかし、未検証情報ですが、大地震の時に各電話会社の音声通話がパンクしてつながらなくなった時に、このデータ回線を使った通話のIDEOSだけつながったという話があります。

技術的な事はわかりませんが、普通のケータイなら通話中もでメールが届く事から、音声とデータはわかれていると推測できます。
で、音声が混雑しててもデータは比較的空いてるのでつながったのでは無いかと思われます。
似たようなシステムでskypeというのがありますがあちらもつながったという話です。
ただしauの提供するskypeは音声も使う?のでつながらない?

※ここまで未検証 ネットの噂話レベル

バグ

計算結果が違います(笑) 2.52-2.49=0.03ですが、

こうなります。初期から入ってる電卓のバグであって、ダウンロードしてきた別の電卓ならちゃんと計算してくれました。こういうところが中華クオリティです。

総評

悪くないです。通話SIMを入れてメインで使っても大丈夫なレベル。
テザリングもできるのでライトユーザーならインターネットもこれ1個で済ませられる。

災害があってもこれ1個でほとんど用が済むし、他のノートパソコンにも電波を分け与えられます。
ADSLや光だと、ケーブルが物理的に切れたら復旧まで時間がかかるし、何より電気が来てないとお手上げになります。そこで無線+バッテリー運用の機器があると安心、というわけです。


問題があるとすれば品質でしょうか。Huawei(中国)製なので質は良くありません。
背面カバーのカメラ穴のレンズカバーは買ったその日に外れました(笑)
だから背面カバーのスペアが3つもあるのか、と思ってしまいます。

外装デザインも米国の「あの」製品によく似ています。
電池もハズレがあるとか、通信が突然切れて復帰しないとか、勝手に再起動するとか、ネットの噂も色々ありますが、細かい事は気にせずに使える人向け。

とはいえ世界第5位の売り上げ高を誇り英国や欧州でも売ってるグローバル企業。
中国製品の品質も年々良くなり、価格も安いし日台韓のメーカーはうかうかしてられませんね。

しかしIDEOSってネーミングはどうなんでしょう?
出光とエネオスが合併したような油っぽい感じがします(笑)