障害者の割引の対象となる方および割引率(50%以下)は現行どおりです。なお、従前の方法による利用は、平成16年年5月31日までです。
改正の内容
@ 割引証が廃止されます。
手帳の提示のみで、割引をうけられます。
A 身体障害者手帳または療育手帳に、市・町福祉課のスタンプが必要になります。 身体障害者手帳
市・町福祉課で、新たに、自動車番号や割引有効期間などが記載されているスタンプと市・町印を受ける必要があります。
B 割引の有効期限は2年間です。更新できます。
C 平成16年1月20日からは、ETCでのノンストップ走行時の割引が適用されます。利用に当たっては、上記手続きのほか、有料道路事業者窓口への事前登録が必要となります。
対象となる自動車の範囲
@ 本人または生計を一にする人が所有する乗用自動車で、身体障害者自らが、運転する乗用自動車など
A 本人または生計を一にする人または日常的に介護している人が所有する乗用自動車で、第1種身体障害者または第1種知的障害者(gA)が乗車し、その移動のために介護者が運転する乗用自動車など
※@、Aの場合とも、障害のある方1人につき1台で、営業用は除く。
手続きに必要なもの
身体障害者手帳または療育手帳、利用する車の車検証、運転免許証(本人運転の場合)、使用していた割引証、割賦・リース契約書(ローン・長期リース車両の場合)、委任状(代理人申請の場合)
※ただし、ETC利用申請には、上記のほか、ETCカード(原則、障害者本人名義)、ETC車載器の「ETC車載  器セットアップ申込書・証明書」が必要です。

割引制度についての問い合わせ
本州四国連絡橋公団企画業務部業務室業務課
078(291)1042
日本道路公団四国支社営業部営業課
087(823)2111
ETC車載器購入助成のお知らせ
障害者の方のETCご利用の促進を目的として、先着15万人の方を対象に、車載器購入代金の一部としてお1人当たり、10,000円を助成します。既にETC車載器をお持ちの方も対象となります。

問い合わせ
財団法人道路サービス機構内 ETC車載器購入助成係
03(5458)5569(平日9時〜17時30分)


高速バス等を利用する高齢者・身体障害者等への対応について
高速バス事業者は、高齢者・身体障害者等の方が高速バス(空港リムジンバスを含む)を利用される場合、ノーマライゼーションの理念に基づき、原則としてこの方々が安心して単独でも利用できるように、乗務員教育及び 車両構造改善を図っていくため、次の事項について対応と検討を行うとともに、広く高速バスの乗客の方々に対して車内放送等を通じ理解と協力を求めていくこととする。
1. 現在、既に実施している対応及び当面速やかに実施すべき対応について
(1) 車いす利用者の方の乗降について
バスターミナルにおいては、乗務員・係員が車いすをトランクルームに収納し、乗客を座席に案内する。
乗降し易いように、乗降口に近い座席の確保に努めるが、それが困難な場合は、他の乗客の方に座席を変わっていただくよう協力をお願いす る。
途中バス停留所においては、乗務員のみでは乗降することが困難な場合、他の乗客の方に協力をお願いする。
トイレ利用の申し出があったときは、他の乗客の方に理解を得て、乗務員は最寄りのサービスエリアに臨時停車し車いすを利用してトイレに案 内する。
乗車予約の必要があるなしに係わらず、車いす利用者の方には、乗降 口に近い座席の確保のために、特に電動車いす利用者の方については、電動車いすがトランクルームに収納することが車両構造上困難なため、乗車できない場合もあり、あらかじめ連絡いただくよう理解と協力をお 願いする。
(2) 高齢者・視覚障害者・聴覚障害者の方々の乗降について
バスターミナルにおいては、安全上、乗務員・係員がバス車両及び座席に案内する。
乗降・トイレ利用がし易いように、必要によっては他の乗客の方に座席を変わっていただくよう協力をお願いする。
途中バス停留所においては、車外放送により経由地・行き先等を知らせるとともに、乗務員が直接乗車の確認をおこない座席に案内する。
バス停留所等表示器の見やすい座席に座っていただく必要があるときは、他の乗客の方に座席を変わっていただくよう協力をお願いする。
(3) 乗務員等教育及び乗客の方々に対する理解と協力の呼びかけについて
乗務員等に対しては、(1)および(2)の対応について周知徹底を図ると ともに、定期的に 実地研修及び講習等の教育を行う。
常日頃からバスターミナル及びバス車内において、「高齢者・身体障害者等の方が高速バスに乗降する際には、乗客の方々にご理解とご協力をお願いする場合がある旨」について、放送案内等を行う。
2. 今後対応すべき検討課題について 
 バス車両・バスターミナル・途中バス停留所の設備等については、高齢者・身体 障害者等の方々が高速バスを利用し易いように改善するため、ご利用される方々の意見、要望および1.の実施状況などを踏まえながら、以下の事項をはじめ とした課題について検討する。
(1) バス車両について
電動車いすが収納できるトランクルームを備えた、車両構造等の改善。
座席番号の点字化。
優先席の設置。
(2) バスターミナル・途中バス停留所等について
関係機関との連携によるバリアフリー化の推進
バスターミナルにおける乗車券自動発売機・トイレ等案内の点字化及び点字ブロックの整備。
途中バス停留所における音声・文字情報のバス接近表示システムの整備。
 (3)その他
 将来的には、身体障害者等の方が多く利用される路線については、広く高速バス利用者の方々に協力をお願いし、ボランティアメンバーを募集する などのサポート体制づくりに努める。
3. 関係機関に対する要望について
バリアフリー化に向けてバス事業者が実施する種々の施策について、公的助成を含めた支援を求めていくとともに、高速自動車道サービスエリアにおいてトイレに隣接したバス専用駐車場の確保について要望する。
平成12年11月2日
 (社)日本バス協会