【FM・AMラジオをクリアーに聴く為の手引き】


【AMラジオ編】

1.ノイズ源になるテレビ、ビデオ、パソコンなどのデジタル機器、電子レンジ、冷蔵庫
  照明機器からラジオを遠く離しましょう。距離の2乗に反比例して、ノイズ源のノイズは
  減ります。

2.鉄筋コンクリートの部屋の場合、構造上電波が部屋に入りにくいので、窓よりの位置に
  ラジオを置きましょう。外で受信した場合、千葉で大阪のラジオも聞けます。(夜間限定)

3.AMラジオのアンテナは指向性が、正しく放送局の方向にアンテナを合わせないときれいに
  受信できません。そこで、コンポなど外付けAMアンテナが付属の場合はその方向を、
  ラジカセなどの様に内部にアンテナを内蔵している場合は、ラジカセ自体の方向を変えて
  きれいに受信できる位置を探し出しましょう。放送局によって、方向は違います。

4.ラジカセの場合、100V電源でなく乾電池駆動にするとノイズが減る場合があります。
  試してみる価値はあり。

5.以上のことをやっても、ノイズが盛大な場合は、別売りのAM用外部アンテナを使って
  見ましょう。東京・秋葉原や大阪・日本橋あたりで、4000円〜買えます。試しに買ったのは、
  三洋精工株式会社 高感度AMアンテナ「キコエール」(実売価格5000円弱)ですが、ほとんど
  聞こえなかったニッポン放送がほとんどノイズ無しで聞こえるようになりました。うちでは、
  アンテナ本体をビニール袋にくるみベランダに置き、5mくらいのケーブルでチューナーに
  繋がっています。
  アンテナとラジオの接続例


【FMラジオ編】

1.ラジカセの場合は、AMラジオと同様に窓際に置いてみる。壁などがあると、室内には、
  あまり電波が入り込んで来ません。

2.TV用アンテナを分配して接続するとかなりよく受信できます。特に、TVの送信所の方向と
  FMラジオの送信所の方向が一致すると、かなり感度がアップし、クリアーに受信できます。
  外部アンテナ端子があるミニコンなどの場合、そのまま接続。ラジカセの場合は、アンテナ
  線の芯線をロッドアンテナに巻き付けます。分配器は、電気屋やホームセンターなどで買え
  ます。
  
  具体例を以下に書きます。
  ★1.アンテナ分配器を用意して、アンテナ/CATVからの入力とTV/CATVコンバーター側への
  出力を接続し、ちゃんと番組が見れるか確認します。
    画像1

  ★2.同軸ケーブルを分配器とラジカセまでの距離分、用意する。
    画像2

  ★3.同軸ケーブルの片側に端子を取り付ける。その際、F型コネクタでも簡易F型
  コネクタでもOK。
    画像3(F型コネクタ)
    画像4(簡易F型コネクタ)

  ★4.外側の被服を剥きます。
    画像5

  ★5.網線を折り返します。
    画像6

  ★6.アルミ箔がある場合、アルミ箔を剥きます。
    画像7

  ★7.絶縁体を根元少し残して取り除きます。
    画像8

  ★8.折り返してあった網線を短くカットし、アルミ箔や網線が、まわりとショート
  しないようにビニールテープで巻きます。
    画像9

  ★9.同軸ケーブルの芯線をロッドアンテナに巻き付けます。
    画像10
    画像11(拡大)

  ★10.すぐ外れてしまう様なら、ビニールテープを巻いて固定します。
    画像12

  ★11.同軸ケーブルの端子処理した方を分配器の空いている端子に接続して
  終了です。


  
  ・ちなみに自宅では、アンテナから分配したケーブルをTV用アンテナブースター経由で
  コンポのチューナーに繋がっています。受信地・千葉市で、関東一円のFMは、ほとんど
  すべて(BAY-FM、FM-FUJI、NACK5、TOKYO-FM、FM-YOKOHAMA、J-WAVE、InterFM)が
  クリアーに聴けます。本体付属アンテナのみだと地元のBAY-FMしか聞こえません。
  それだけ効果大ということです。

  ・ここで、1つ注意を。すべての場所でTVアンテナを繋げばクリアーに聞ける
  わけではありません。CATVや地域共聴アンテナシステムで、FMの電波を
  再送信してない場合は、効果が全くありません。
  (CATVで再送信している場合、周波数が変更されている場合があります。)
  また、TVの電波が本局からでなく、中継所からの送信の場合、すべてのchが
  UHF帯に変更されていて、FMの電波を含んでいない場所もあります。
  また、TVの送信所とFMの送信所の方角が大きくずれていると、これもまた
  うまく受信出来ない可能性が高いです。

  ・他に専用のアンテナを外に取り付けるという方法もあり、ラジカセやラジオを
  ベランダなど、外に出して受信状態が改善される場合は、効果が期待出来ます。
  但し、AM用と較べ大きく、取り付けが難しいので、難易度が高いです。
  条件が良ければ、TV用の室内アンテナをベランダなど外に出し、そのアンテナ
  ケーブルをコンポに繋いだだけでも改善する場合があります。

  ・FMラジオの機種によっては、本体の設定によってノイズが低減出来る場合が
  あります。簡単なところでは、FM音声モードを「ステレオ」から「モノラル」に
  変えると、その設定通り、単一の音になりますが、ノイズはかなり減ります。
  また、単品チューナーなど高級機などだと、「IF BAND」切替というのがあって、
  これを「WIDE」から「NARROW」に変えると、ノイズが減ります。


【おまけの裏技・長時間録音1】

1.ラジオの特番などで長時間連続録音したい時、困ったことがないですか?普通、カセット
  テープの場合、最大150分くらいまでしかないし、MDなら80分止まり。テープやMDの
  入れ換えをするタイミングも難しいですよね。ここで良い技を伝授します。ビデオデッキを
  使うんです。これなら.120分テープを3倍モードで録音して6時間連続で録れます。
  コストパフォーマンス的にも1本150円位で安いです。それに、HiFi録音するので、
  カセットテープやMDより音が良いです。

2.通常、ビデオデッキには外部入力端子があるので、そこにラジオやミニコン、
  チューナーなどの音声出力を繋ぎます。

3.ラジオを受信状態にし、ビデオを外部入力にします。これでビデオのタイマー予約を
  セットすれば完璧です。会社や学校に行っていても、ラジオの長時間録音が高音質で
  出来ます。

※ちなみにMDも、長時間ステレオ録音/再生(MDLP)対応機を使えば、80分MDで、
最大320分ステレオ録音できます。(若干音質が落ちますが)


【おまけの裏技・長時間録音2】

1.時代はDVD・HDDレコーダーと言うことで。(笑)
  HDDで録音すれば、松下・パイオニア機なら連続6時間、東芝機なら連続9時間
  録音出来ます。それも、高音質のLPCMで。

2.ビデオデッキと同様に外部入力端子があるので、そこにラジオやミニコン、
  チューナーなどの音声出力を繋ぎます。もちろんタイマー録音も出来ます。

3.DVD・HDDレコーダーの光デジタル出力をMD機に繋げれば、デジタルダビング
  が出来ます。これが、ビデオ以上に有利なポイントですね。また、VHSの
  3倍モードだと、テープのドロップアウトで音トビすることがありますが
、   DVD・HDDレコーダーだとそれがありません。
  レコーダーに音声が出せる早見機能やCMスキップ機能があると、必要な部分を
  探すのが楽ですね。

4.注意点が1つ。DVD・HDDレコーダーのデジタル音声は、サンプリング周波数が
  48KHzですが、MDやCDは、44.1KHZです。最近のMDは、サンプリングレート
  コンバーターを搭載しているのでデジタルダビング出来ますが、古いMDだと付いて
  いないので、デジタルダビング出来ません。この場合は、アナログ録音でダビング
  することになります。


【おまけの裏技・長時間録音3】

1.長時間録音2にもう少しテクニックを使った物です。少し難易度が高いので
  詳細は省きます。HDDディスクやDVDに記録したデータからLPCMの
  WAVファイルを分離します。WAVファイルが取り出せれば、自由に編集して
  MP3やWMA型式で圧縮し保存したり、音楽CDとして焼くことも出来ます。

2.この際のポイントは、DVD-RAMやDVD-RWのVRモードで記録することです。
  VIDEOモードだと複数のVOBファイルに分割されますが、VRモードだと1ファイル
  として記録されます。

3.WAVファイルの分離は、各種MPEGフリーツールを使います。分離したWAV
  データは、SoundEngineなどの波形編集ソフトでCMカットなどをして、圧縮・書き
  込みをしてください。

4.ここで、注意点を1つ。長時間録音2と同様にCDに焼く場合、ライティングソフトに
  よっては、自動的に44.1KHに変換をしてくれるものもありますが、自動変換してくれ
  ない場合は。フリーツールなどで、48KHz→44.1KHz変換をする必要があります。
  この変換ソフトの出来によって、音も違ってくるので色々試してください。