西江 恵子さんのピアノレッスンお知らせへ

2月24日(月曜)さいかくホール


まだまだ寒い大阪に、春風のようにやさしいピアノの音色と共に西江先生の公開講座が開催されました。
まず、「ブルグミュラー18の練習曲」から、1番はメロディと伴奏のバランスに気をつけ、右手のメロディラインの流れや 曲全体の構成をしっかり理解した上で演奏する事、4番は重音の響きの中でどのメロディを前に出して演奏するべきか、等、 音楽を立体的にとらえる方法を具体的に示していただきました。


次に登場したテキストは、最近使用の是非を問われることの多いバイエルでした。この教材は、皆1度は習い、また指導に使用した 経験もおありだと思いますが、西江先生は幼児導入期のピアノ教材としてグローバー、「はじめてのギロック」等を使用された後、 指導後1年頃からバイエルを使用すると効果的かもしれない、と言われました。導入直後ではなく、ある程度音譜や「音」に 親しんだ後でもう1度1からやりなおすつもりで44番を正しい手の形、適格な音色を出せるように、 また、トニック、サブドミナント、ドミナント等の和音の響きをしっかりと身につけられるように毎回のレッスンで何度も弾かせてみる、 というアプローチのしかたを教えていただきました。


また、このバイエルの後半の曲からは同時に「ツェルニー100番練習曲」も使用し、バイエルでは物足りなかった音階練習や響きと 音色の流れを補足していくと、より効果的である、という事も学べました。


私達ピアノ講師は、通常生徒さん達にテキストを渡してしまうと(エチュードに対しては特に)最初から順に曲を弾かせてしまいがちですが、 一人ずつの進度状況を考えながら、あえて番号をとばしてでも、「何故」今この曲を弾かせているのか、「何を」学ばせるためにこの曲を 指導しているのか、ある曲の中で学んだ事を確実に理解&ステップアップさせるために同じ内容のやや高度な曲を別のテキストから 使用する、という指導において新たな発想を伝授していただけました。
しかし、そのためにはいろいろな教材にどんな曲がちりばめられて いるのかを知っておかなければできない事でもありますので、簡単なようで大変むずかしい事でもあります。


ギロックの曲集も続々と出版されていますし、「定番」とされている教材も山のようにありますが、安易な教材の選び方をしていないか、 曲を渡すにあたって意味のないレッスン方法をしていないかを考えさせられる、大変貴重な講座だと思いました。


バイエルやツェルニーの曲の後、最後はギロックの「雨の日のふんすい」で締めていただきました。これ1回限りではなく、 もっといろんな指導法を知りたいので、講座をシリーズ化していけたら良いな、と新たな企画を考えながら帰路につきました。                                       (記 勝田恵子)

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