本格派ジャズピアニスト佐山雅弘氏に突撃インタビュー(2003.1.21)

ジャズピアニストから見たギロックとは
お知らせへ 昨年、小原孝さんとジャズピアニストの佐山雅弘さんがデュオコンサートを開かれたことは、前号でも
取り上げましたが、 その佐山雅弘さんにお話を伺うことができました。

編集部:小原孝さんとのコンサートをする前は、ウィリアム・ギロックという作曲家はご存じでしたか?
佐山氏:いいえ、全く知りませんでした。

編集部:佐山さんは、ジャズからピアノを始められたのですか?
佐山氏:いいえ、最初はみなさんと同じくクラシックです。そもそも僕がピアノを始めたきっかけというのは、
     幼なじみの女の子がピアノ教室に通っていて、いつもその子にくっついてピアノの先生の所へ通う
     うちに、 「そんなに毎週来るのなら、あなたも習いなさい」と言われたことからなのです。
     小学校4年生までは家にピアノが無かったので 練習しませんでしたが、5年で買ってもらってから
     6年までは、それはもう必死で練習しましたね。中学生になってからは、 また練習しなくなりました
     けど、ツェルニーがきらいで、ショパンやベートーベンが好きでした。

佐山氏:中2の時にオスカー・ピーターソンの「自由への賛歌」という曲を聴いて、ハマってしまい、1日に何回も
     聞いてはコピーしていました。

編集部:ギロックはクラシック音楽の中にもジャズのサウンドを取り入れた曲を作曲していますが、ジャズ
     ピアニストから見たギロックの音楽はいかがですか?
佐山氏:コンサートでは「ジャズ・プレリュード」と「ブギ・プレリュード」を弾きましたが、簡単で楽しくていいですね。
     普通ジャズは1つのモティーフを素材として演奏者が自由に発展させていくものなので、譜面に表す
     のは不可能といってもいいほどなのですが、 ギロックの楽譜は付点や休符の付け方が非常にうまいと
     思います。ジャズのビートやフィーリングなどは口で言っても説明しにくい物ですが、 この楽譜なら
     わかりやすいし、誰が弾いてもある程度はいい雰囲気が出せると思いますよ。

編集部:ギロックのジャズと佐山さんがプロとして普段演奏されているジャズとは違いますか?
佐山氏:誰にでもその人それぞれの感性というものがあって、同じ譜面を見ていても人それぞれ自分の弾き方で
     弾いていますよね。 僕はいつも自分の感性で弾くので、僕が弾くジャズは僕のジャズです。

編集部:クラシックがご専門の小原孝さんと共演なさったイメージはいかがでしたか?
佐山氏:とても楽しかったです。小原さんは受け止め方がすごく柔らかく、優しい感じでした。

編集部:最後に、ジャズは弾いてみたいけど難しそう・・・・、と思っている読者の皆さんが多いと思いますので、
      ジャズピアノがうまくなるコツを教えてください。 佐山氏:まず、良い音楽をいっぱい聴くことです。
     そして人と合わせること、人前で弾く経験をいっぱいすることでしょう。
     以上、突然のインタビューの申し出にもかかわらず、厚かましい編集部員の質問責めに快く答えて
     くださいました。力強いリズムと美しい音、聴く者の心を揺さぶる佐山さんの迫力の演奏をまさにその
     まま描いたようなお人柄でした。

          本当にありがとうございました。(編集部より)


佐山雅弘氏プロフィール
  1953年11月26日兵庫県尼崎市生まれ。国立音楽大学作曲科在学中より音楽活動を開始。
  1984年初のリーダーズアルバム「スバトット」を発売以来、2000年ソロアルバム「ABOVE HORIZONS」まで
  8枚のアルバムを発表し、ピアニストとしてのみならず、作・編曲家としても高い評価を得ている。
  また、コンサート、ショーの音楽監督、アレンジャーとして数々のアーティストと共演し、音楽ジャンルを問わず
  幅広く活躍している。


[CD情報]
  2002.9.21 Release FLOATIN'TIME M's(マサちゃんズ)
  佐山雅弘(p) 小井政都志(b) 大坂昌彦(ds) VICJ-60995   \2,900(税抜)


[HP情報]   http://www.asahi-net.or.jp/~ga4s-ingk/
  佐山雅弘さん公式ページのほか 3VIEWS
  公式ページでは 佐山さんご本人からのメッセージが見られます。
  佐山雅弘ファンサイトは コンサート情報など盛りだくさんです。


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