| そのメロディの美しさから「音楽教育界のシューベルト」とまで称えられたギロック。 米国ミズーリ州で生まれたギロックは、ニューオーリンズで20年あまりピアノ教師をしながら、子どものための多くの ピアノ曲を作曲しました。後半生はテキサス州ダラスに移り、作曲活動の他、コンクールの審査員、音楽教師のユニオンの役員・講師として 活躍しました。 彼の作品は、高度のテクニックを必要としないものでありながら、たいへん豊かな世界を持っており、美しいメロディ、 独特のハーモニー、リズムの面白さなど個性的な魅力にあふれています。 また作風も、ロマンティックなもの、クラッシックなもの、教育上たいへん有用なポリフォニックなもの、 そして、いかにも米国の作曲家らしいフォーク・スタイルやジャズ・スタイルなものとさまざまなタイプがあり、 多くの人に親しみやすさを感じさせるものです。それらの作品には、ギロック自身が現場の教師であったこと、 苦労して音楽を学んだことが、作曲上の大きな特色となって表れています。 生前のギロックは、生徒たちの音楽会にも快く出向き、いつも、良い所を見つけ出して励ます良き師であり、 その温かい人柄で、多くの人たちから愛され、尊敬されていました。 |