Hillock Canada Diary No30
Residence Salomon
老人の家で音楽レクリェーション

コンコーディア大学の人間関係学専攻の学生さんに依頼を受けて音楽リクレーションをした。
参加者の年齢は75歳から101歳で一日目:13名、二日目:16名、三日目:16名の参加があった。普段の催しへの参加は6〜13名ほどらしいので音楽はみんなの耳と心にやさしかったに違いない。アルツハイマー症状のある人、手足腰に痛みがあり思うように動けない人、そして大半の方は耳が聞えにくいそうだ。

    3日連続セッションで、ギロックの「中国人の行列」、「アルゼンチン」、「スペインの休日」、
    「秋のスケッチ」、「森のざわめき」
をメインにして皆で世界旅行をした。



音楽からいろいろイメージや想い出を参加者から聞きだし、それを元にストーリーが出来た。コンサートでは進行役の花とナレーションは学生さんが演じ、他の配役は全て意見を出した参加者の皆さんがセリフを受け持った。




花:ハロー、私の名前は花です。


皆さんと世界旅行したいんだけど、一緒に行きませんか?
皆:オーケー、レッツゴー!

耳を澄まして聞いてごらん、遠くから音楽が聞えてきます。王様がのった担い籠を4人の家来が担いでいます。その周りを多くの家来達が太鼓や銅鑼を鳴らしながら王様の通る道を清めています。

私達は中国にやってきました。
「中国人の行列」「オリエンタル・ウィンド・チャイム」
 《万里の長城と中国のレストランの写真を見せる》

V:中国の全てを見てみたいわ!
F:私は万里の長城へ行って見たいわ!
M:やっぱり中国料理を食べないと!
花:中国はとってもエキゾティックでしたね。幸せだな・・・!次はどこかな?

南アメリカへやってきました。タンゴのリズムが聞えますか?
「アルゼンチン」「聖日」
 《音楽にあわせて皆で手拍子をうった。リズムにのるのはとても気持ちがよさそうだった》

皆とってもリズムにのって楽しそうですね。ではもう一曲「聖日」にあわせてテーブル・ドラムをたたいてみましょう!
 《トーン・トーン・パッパッ・ウンとリズムにあわせてテーブルを打つ振動が耳の遠い人たちの身体にも
  伝わり、凄く盛り上がった。予想以上にリズムが正確でノリがよく、素晴らしい合奏になった。》

「スペインの休日」「トレアドル」
私達はスペインへ飛んできました。
ここで花はスペインのかっこいい男性に恋をしてしまいました。
そうです、彼は闘牛士。今日の午後は皆で闘牛見物です。
彼が荒れ狂う闘牛と戦う間、「花」はドキドキして神様に祈り続けました。

戦いが終わると花はすっかり安心してお腹がペコペコに減ってしまいました。それでかっこいい彼とお友達と皆でスペイン料理を食べに行きました。

レストランは美味しいお料理と音楽で素敵なムードでした。

皆:フムムムム、おいしい!

「秋のスケッチ」「愛の賛歌」
花:パリってなんてロマンティックなんでしょう!
今は秋、木の葉が黄色、茶色、赤、それに金色に輝いています。こんな時私達はセンチメンタルになって誰かと一緒にいたくなりませんか?

K:カヌーにのりたいな!
V:ショッピングに行きましょう。でもパリは何でも値段が高すぎるヮ!
M:香水を買うにはパリが最高よ!
H:道を歩く美しい女性を見るのは楽しいね!
S:ゲームをやりたいな"ホース・ライド・ゲーム"
Ma:綺麗に着飾って"ホリー・ベルジュ"で踊ってみたいわ!
Ha:ダンスを踊りたい! Ma、一緒におどろう!
F:帰りは大きな船で帰りましょう。

  デッキでご馳走を食べて,すべてがとっても穏やかで気持ちがいい。 皆:幸せ!



「森のざわめき」
私達は豪華客船"クイーンエリザベス"号でカナダへ帰ってきました。

カナダにはたくさんの木々があります。それぞれの木々が美しい色を競い合っています。その上私達は素晴らしい旅行をすることができました。
でもどんな美しいもの、どんな楽しい事にも終わりがあるのです。

F:旅の想い出に乾杯をしましょう!

美しい風景の山の頂でワイングラスを高く持ちあげみんなで乾杯をしました。
明日からまたいつもの生活が始まります。でも今は中国、アルゼンチン、スペイン、フランスを一緒に旅をした友達が近くにいます。楽しい仲間です。

花:皆さん、私と一緒に旅をしてくれてありがとう!
   最後にもう一度一緒にダンスを踊りましょう!「聖日」
 《皆はテーブル・ドラムでリズムを取り、それにあわせてHENRYが真ん中に出てきてダンスを踊った。》



これは皆さんが作った物語で、皆さんで演じたミュージカル・コンサートです。
皆さんが作ったのですよ! という学生さんの言葉に皆とても満足そうだった。

 ♪ はじめどんなイメージを持つか聞いてもわからないという返事しかなかったのに、一つ例を出すと、
    するする紐が解けるように皆話し出した。
 ♪ ギロックの音楽を聴いて「心が休まる」と何度もいってくれた。
 ♪ 特に「オリエンタル・ウィンド・チャイム」を聞いて誰の曲ですか?と尋ねに来てくれた人があった。
 ♪ 物語が進むに連れて皆の心はミュージカル・コンサートの中にひきこまれた。音楽を聴いて微笑み、
    一つの話題の周りで一緒に時間を過ごした。
 ♪ セッションが終わっても席を立つ人がほとんど無く余韻を楽しんだ。
 ♪ ピアノを不自由な手でさわりに来る人もあった。
 ♪ 面白いのはどこの国でも食べることが出てきたこと。
 ♪ 残念だったのは、皆で簡単な紙芝居も作りたかったけれど、絵を書くのが苦手な人が多かったのと
    時間がたりなかったのであきらめたこと。
 ♪ 学生さんの用意した「ありがとう」のカードに不自由な手の人も全員がサインをして私に贈って
    くれた。とっても嬉しいプレゼントだ。


*学生のジュンとメリッサ、素晴らしいチャンスを作ってくれてありがとう!

2006・7.11.12.13


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