| パリの郊外ブッシー・センタントアンという町にJON・ GILLOCKを訪ねました。 JONはウィリアム・ギロックの甥で、生前のメシアンに師事したメシアン オルガン音楽のスペシャリストでもあります。 12年前にギロックを訪れたとき、ギロックと一緒に弾いた懐かしいスタイン・ウェイのグランドピアノと再会しました。JON はギロックのピアノをフランスへ持ってきていたのです。このピアノを見たとたん、ギロックがそこにいるかのように懐かしさがこみ上げてきました。ピアノの弦が張ってあるところに「いつまでも美しい曲を作り続けてください!」というメッセージを添えて書いた自分のサインが、まだはっきりそこに残っていたのでとても嬉しくなりました。しかしその反面ギロックのことを思い出し、悲しさと嬉しさが混じって複雑な気持ちになりました。 JONがギロック直筆の楽譜を見つけたと言って、「4LYRIC・PRELUDES」 を見せてくれました。これは「LYRIC・PRELUDES・IN・ROMANTIC・STYLE 叙情小曲集」を書くきっかけになったもので、(Prelude in G major 10月の朝)( Prelude in G minor 荒れ果てた舞踏室)(Prelude in C major 未出版)(Prelude in E flat minor 音もなく降る雪) の4曲です。このときはまだ、日本語の題名がついていませんでした。今のサウンドと少し違う曲もあり、オリジナルのギロック・サウンドを強く感じることができました。またこの他、1957年に姪のキャロルのために書いた(The little harpist 小さなハーピスト)、これは現在(エオリアン・ハープ)という題になっています。はじめてギロックがJON に書いた曲は(Drifting Cowboy さすらいのカーボウイ)です。また(Mirage ミラージュ)もJONに書いたもので、ギロック直筆の楽譜がJON のために残されていました。後に、これらの曲は他の人にも贈られていますが、甥と姪のことを思って書いた作品だったのですね。 JONが(4Lyric・Prelude)を弾いてくれた時、その音の温かさと感性豊かな演奏に言い知れぬ感動を覚えました。JONの後、自分も同じ曲を同じピアノで弾いてみてその音の貧しさにショックを受けました。まだまだ自分を磨かねばと思い知らされました。 そのほか、自分の描いた絵は一枚も残っていないとギロックは言っていましたが、JONが一点持っていました。その色合いがギロックそのものです。 遠いフランスでギロックの歴史と思い出にJON を通していっぱい触れることができました。 そのJONが2004年5月、日本オルガニスト協会の招きで来日します。彼のコンサートと講座が下記のように行われます。ギロックのファンには嬉しい知らせです。 コンサートと講座からぜひギロックとJONの感性豊かで温かい人柄に触れていただきたいと思います。 日本オルガにスト協会・30周年記念 フェスティバル 2004 オルガン文化の創成をめざして *フランスオルガン音楽に於ける神秘主義 ジョン・ギロック 公開レクチャー(通訳付き) 5月1日(土)6:00pm 開講 立教大学池袋キャンパス教室 ¥1,000(当日券のみ) メシアンをスタート地点に、フランスオルガン音楽に表出された神秘主義の系譜を遡る *20世紀の巨匠メシアンを聴く (財)新宿文化・国際交流財団 共催 ジョン・ギロック オルガンリサイタル 5月3日(祝・月)2:00pm 開演 新宿文化センター大ホール ¥3,000(全席自由) メシアンオルガン作品演奏のスペシャリスト、生前のメシアンから絶賛されたギロックが初来日 後期の大作「聖なる三位一体の神秘への瞑想(1969)」全曲を弾く これに伴い下記のコンサートも行われます。 *新人演奏会(オルガン) 5月1日 1:30pm 東京芸術劇場大ホール 1500円 *21世紀にはばたく 古典+新作コンサート 5月2日(日)2:00p 東京芸術劇場大ホール 2000円 主催/日本オルガニスト協会 後援/フランス大使館文化部 日本ギロック協会 [発売予定日・1月26日(月)] チケット取扱/チケットぴあ0520-02-9990 オレンジノート045-545-4316 東京芸術劇場チケットセンター(5/1 ・ 5/2公演分のみ)03-5815-5452 新宿文化センター(5/3公演分のみ)03-3350-1141 マネジメント/お問合せ オレンジノート045-545-4316 |