| 11月29日、シャペイで行われたある会社のクリスマス・パーティーへ行った。 ラッキーなことにその会社の社長自ら操縦する10人のりのジェット機で乗客はたった二人という、とても贅沢な旅をさせてもらった。 4:00PMセンチュバー空港を発つとき強く吹雪いていたので、もしシブガム空港に降りられなかったら又ここへ戻ってくる、 それとも揺れが怖かったら飛ぶのをやめるが「怖くないか?」と訊かれた。「大丈夫」と答えたので出発することになった。 雲を通過する間とても揺れた。縦揺れ、横揺れ、斜め揺れ、エレベーターが速く落ちるような気分になった。雲の上に出ると ほっと一安心、と同時に目の前に雲海が広がった。雲と雲の隙間からもれる夕日が時が過ぎていくのに合わせるかのように 赤く染まり、みるみるうちに大きく真っ赤になった。それもつかの間飛行機は又雲の中へもぐりだした。 滑走路が見えても飛行機はまだ滑走路に対し直角のまま。降りる直前になって機体の向きをさっと 変え滑走路に沿って 滑り込んだ。 滑らかな着地で無事到着。 5:00PMシブガム空港に降り立つと、回り一面銀世界。 |

| この会社では毎年クリスマス・パーティーが催される。今日は500人を超える参加者でにぎわった。 日本のなべにあたるのだろうか、フォンデュ・シノワ(中国風フォンデュ)串にシーフード、肉、野菜をさしてスープの入った鍋に 入れて煮ていただく。それにワインとガーリックトーストとサラダ。次から次へと出てくる。締めくくりはケベック人の大好物デザート。 ケベックの人はよくしゃべる。ヴォリュームいっぱいダンス音楽が鳴り始めても声のヴォリュームをさらに上げてまだ話し続ける。 クリスマス行事のこと、狩の事、それに男か女かどちらが操縦権を持つべきか等々の世間話。 11:30PM 帰りはラッキーなことに副操縦士の席へ座らせてもらえることになった。真暗だから何も見えないだろうと あまり期待はしなかった。しかし計器がいっぱい並んだパネルの前に座るやいなや三次元の世界へ行けるような気がした。 窓の外は期待通り真暗闇。エンジンがかかるとわくわくしだした。いざ暗闇に向かって超スピードで走り出すと、なんとも言えない いい気分になった。何も見えないけど、その向こうに大きな夢が待っているような気がした。 そしてその暗闇を通過すると今度は真黒のスクリーンに大きな星がいっぱい現れた。今にも手が届きそうなきらきら輝いた 大きな星。あまりの美しさにしばらく呆然と眺めていた。はっと気がつくと口がぽかんと開いたままだった。 たくさんの大きな星を眺めていたら全てが可能になり不可能なものは何ひとつないように思えた。 飛行機がセンチュバー空港に着き地面に降り立ったとき、自分の前に大きな夢がありその夢に吸い込まれるように、 力強い足取りで歩き出す自分を見た。まるでラマンチャの男!みたいに。 《雲の上には大きな太陽がさんさんと照り、暗闇の向こうには たくさんの大きな星がきらきら輝いている。》 HILLOCK |