Hillockのカナダ便り Vol.11 ( 2003/6 )
卒業式
2003年6月12日
息子光太郎がジョン・アボット・カレッジを卒業した。
このカレッジは英語系なので卒業式には親兄弟がたくさん参列していた。
というのは同じケベック州の中でも仏語系のカレッジや高校では卒業式でも親兄弟は余り参列しないそうだ。自分は自分なのである。フレンチカナディアンの特徴がよくでている.
学校の本館の前の広場で夕方6時30分から始まった。今年の6月は梅雨のように毎日雨続きなのだが、幸いこの日は晴天!360度の青空に囲まれながらの卒業式。はじめはどこも同じで父兄が着席している所へ卒業生が入場してくる。違うのは在校生が参列していないこと。全学科合わせて卒業生350人。私服の上に黒のローブをまとって次々に入場。我が子のローブを羽織った姿を見るとやっぱり心が躍りだす。全卒業生が着席すると生徒のひとりが「O CANADA」を伴奏なしで歌った。屋外なのでマイクを通してだが,美しく力強い歌声はみんなの気持ちを厳かにしてくれる。歌い終えた生徒は誇らしく大きな笑みを浮かべて舞台から降りてきた。このような機会を生徒に与える事はとっても励みになるなと思った。彼女は一生涯この瞬間と感激を忘れないだろう。
本校を卒業しモントリオールで活躍している弁護士が来賓で挨拶をした。30分!15分を超えるとみなそっぽを向いている。いくら楽しくおかしく話をしてもみんなの集中できる時間は知れている。たくさんの人が集まって何かをする時の時間の配分を考えさせられた。
各教授の紹介。人気のある先生のときは「わー、いえー!」と野次が飛ぶ。また野次が飛んでくる場所もきまっている。皆でいつも同じ授業を取るコースと、ばらばらに授業を取るコースとで差が出てくるのだろう。
一人ずつ名前を呼ばれて舞台に上がって各卒業生が卒業賞状と記念品のピンバッジを校長から受け取るとき、名前を呼ばれた生徒の父兄や友達がロックコンサートのように「イェーイ○ちゃんコングラチュレイション!」とはやしたてる。日本ではこんなことしたことなかったので自分の息子の番がきたらどうしよう…、とっても一人では恥ずかしくって叫べない・・・!とどきどしていた。ところが「KOTARO YASUDA」と呼ばれた瞬間「イェーイ、コウ おめでとう!」と叫んでいた。少しも恥ずかしくなかった。

後、奨学金をもらった優等生、これからもらって大学へ行く優等生が紹介された。
一度就職してからもう一度学んだ中年の人たちが多いのに驚いた。
後在校生がお世話をしてレセプションがあり、みんなにシャンペンとチーズやクラッカーが振舞われた。
卒業式が終わるころ(9:30PM)日が暮れ始め風が吹き始め、よりセンチメンタルになった。